Win-Win

あなたも幸せ。私も幸せ。

カテゴリ: 日常の思い


ゴールデンウィークだ。
仕事が休みになる。
不慣れな長い通勤がないというのに、朝4時半に目が覚める。
律義な私。

新しい職場になじむには、もっと苦労するだろうと思っていた。
けれども、実はそれほど苦労していない。
通勤が長いのも、実はそれほど苦痛でなくなっている。
私、こんなに適応力があったのね。

ある日の帰り道、電車に揺られながらぼんやりしていて、ふと思ったことがある。

朝すっきり自分から目覚めて、わき目もふらず支度をし、しっかり朝食を食べて家を飛び出す。電車の中では読書に没頭し、バスではぼんやりと風景を楽しみ、仕事中は無我夢中で時が過ぎる。帰り道は新しいルートを探検しながらワクワクし、帰宅するとお腹がグーグー鳴るほど空いているから、晩ご飯がたまらなく美味しい。体はすっかり疲れていて、お風呂のお湯にふわぁ〜っと緊張が溶け出すのがうれしい。布団に入る幸せを噛みしめながら瞬時に眠りに落ちる。

こんなにも、全身全霊で生きる毎日を送れるって、

実はとても幸せなことだな。

そう思った瞬間から、私の毎日は劇的に変化した。
出来事が変わったのではない。
出来事の意味が変わったのだ!


仕事ばかりの毎日なんて、生きる楽しみがないじゃないかと言う人がいる。その人にとっては、きっとそれが正解なんだろう。でも、その人の正解が今の私にも正解だとは限らない。

自分の時間がないなんて不幸だと言う人がいる。その人にとっては、きっとそれが正解なんだろう。でも、 その人の正解も、今の私にとっての正解とは限らない。

今の私にとっては、今のこの毎日が幸せなんだと思ったら、毎日の出来事が「幸せの証明」になった。

最近、そんなふうに思うのですよと知人に話したら、こう言われた。
「そんなふうに忙しさを正当化して目を逸らしていると過労死してしまいますよ。僕はあなたの職場には、悪いけど絶対異動したくないし、あなたをお気の毒だと思っています。だって、大変すぎますよ。」

その人には、それが正解なのだ。
「気の毒なんて言わないでください。」と言ったって、その人は現実に気の毒だと思っているのだから、しょうがないのだ。
「なるほど、そう思われるのですね。」
笑顔で聞いていた。

その人の正解は、今の私の選択に何も影響を与えない。
だって、そういう考え方もあるよね、聞いたとおりに〜と思うけど、私は私の正解を自分で自由に選ぶことができると知ってしまったのだから!

私には自由時間がない、趣味の時間や体力が残っていない、こんなのいやだ、でもどうしようもない、だって忙しいし、通勤時間は伸びたし…と不満と不安いっぱいでおどおどと長生きするのと、 あ〜幸せだ、あ〜今日も楽しかったと思いながらポックリ逝ってしまうのと、私にとってどちらが幸せかと言ったら…えへへ。

できれば、あ〜楽しいと長生きする方がいいですけどね。
短ければ、それはそれで、ま、いっか。






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早起きに頑張らない朝をゆっくりと過ごし、ミュシャ展にでかけた。
あれだけ「オシャレな周囲の人々」にビビっていた割には、自分のスタイルを貫くくまさん。
変なヤツだ。

六本木についてみると、平日の午前中など、歩いているのはテレビ局関連か?と思われる人と、観光客ばかり。この雰囲気の中ではくまさんのラフな格好も大して浮かない。
よかった〜。
安心が顔に書いてあるぞ。

みどりの窓口で購入した、新幹線チケットと同じ紙に印字された入場券を提示する。
あの、あこがれの、絵付きのチケットが手に入る瞬間だ!
行列するのはくまに任せて、私は脇で待っている。
ワクワクワクワク

ミュシャ展当日券ほ。
きたきた〜!
え?

確かに、絵はついてる。
しかし、これって六本木ヒルズの絵じゃないの??

こうして私の愚かな目論見は、儚く潰えたのであった



ミュシャの作品は本当に美しい。
くまさんは、好きだと言うだけあって、一点一点丹念に見ている。

商業的に価値ある絵、華麗優美な絵を描き尽くした結果、もっと人の根本に役立ちたいと思ったそうだ。
なんだか、その辺は分かる気がする。
フリーメイソンに加入していたとは知らなかった。
構図が、モデルが少しずつ変わっていく。
筆致が少しずつ変わっていく。
その変化を見てとれる展示がおもしろい。

ま、言葉では伝えにくいことなので、お近くの方は足を運んでみてほしい。
一見の価値ある展覧会だ。

ミュージアムショップで、パンフレットにもなっている絵のクリアファイルを購入したくて覗きに行ってみた。
混んでいるのなんの…!
ほしいものは手に入れたけど、くまさんは壁にはりついて近寄っても来なかった。

あれから1か月。
ミュシャのクリアファイルは毎日通勤かばんの中で微笑んでいる。






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我が家では今春、二人同時に異動になった。
お別れは、どちらも3月25日。
3月31日まで仕事はあるのだが、一応区切りめとなった。

私が9年、くまさんは10年通った職場とのお別れになる。
これは骨休めくらいしてもいいだろうという相談になった。
「温泉、ですかね。白馬にでも行きましょう。」
ということで、26日から2泊3日分の休暇を取っておいた。
29日には引き継ぎの会議がある。
花束たち
ところが、25日に帰宅すると、ベランダのデッキチェアが花束であふれていた。
「運ぶの、大変だったよ。」
くまさんはこの大量の花束を電車で持ちかえってきたらしい。
ちなみに私は左手前のピンクの花束をひとついただいただけだ。
その分、リビングには私が運んできたお菓子の山ができた。

くまさんが、こんなに職場の皆さんから愛されているとは、なんだか意外というか、不思議な気がした。毎日5時に職場を出ていても、こうなんだぁ。
中には1万円するぞ!と思うような豪華な花束もある。そちらは連名での贈り物だそうだ。

「花瓶、ある?」
「ありますけど、こんなに全部活けるほどにはありません。それに、この背の高いカラーが入った花束、この重さに耐える花瓶は我が家にはありませんよ。」
「そうかぁ。どうしよう。」
「花束のまま、楽しむしかないでしょう。」
「じゃ、水を上げないと萎れてしまうね。」
「そうですね。」
「じゃ、旅行は行けないよ。こんなに綺麗なんだから、毎日見てあげたいし、お水もあげたい。」

くまさんが、旅行よりもいただいた花束を選ぶような人だとは知らなかった。
本当に意外な気がした。

「それはホッとしましたぁ!温泉は魅力的だけど、なんだか気持ちが疲れちゃって、いま一つ気が乗らなかったんですよぉ」
とびこみで泊まれる定宿だけに、何が何でもの気持ちになれなかった。

「じゃ、平日にミュシャ展ってことで。」と言い出したのもくまさんだった。
「お休みの日はおしゃれな人であふれていますよきっと。平日なら案外…」
その判断がどうかは謎だが、滅多にない平日の連休だから、行きましょうということになった。







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出先でひらめいた誕生日プレゼントの「ミュシャ展前売りチケット2枚」は、その日のうちに買ってしまうことにした。後回しにするといろいろ差し障りが出て諦めたくなるのが私の性格だ。

前売りチケットは、展覧会が開催される六本木の森美術館のほか、コンビニでも買えるらしい。六本木まで行くのは面倒だから、ここはひとつ、手近なところでと思う。

しかし、これはプレゼントだ。ローソンチケットの発券機から出てきた、印字だけのチケットではありがた味に欠けるではないか。ステキさも損なわれる。それに、お出かけ後のチケットの半券を手帳に貼って記念にするのは私の大事な習慣だ。(大して見直すわけでもないが…。)是非、ミュシャの絵がついたチケットがほしい。

例によって、yahooオークションを調べてみると、ちゃんと絵がついたチケットがあるようだ。これだこれだ。

六本木に出向くことなく、絵つきのチケットを手に入れるには…。
ない知恵を絞って考えた。ポスターを改めて見直すと、意外なことにJRみどりの窓口、と書いてある。

どうしてみどりの窓口で美術展の前売り券が買えるのだろう?
もしかしたら、この絵つきのチケットが何枚かずつあって、それを売ってくれるのかもしれない。ありがたや〜。行くべし、行くべし。

人ごみは苦手だけど、目的があれば頑張れる。私は日曜日の昼下がり、波のように押し寄せる人をかきわけ、みどりの窓口にたどりついた。自動扉の中は長蛇の列だ。

「今日のご用件は…」丁寧に尋ねられたので、用件を告げると、小首を傾げた女性は奥に一度引っ込み、何事か調べてから「お客様。ご要望にお応えできるようですので、こちらにお越しください。」と、他の方とは違う窓口に連れて行かれた。

女性はきっと、チケットの残り枚数を確認したに違いない。さっき、「何人分ですか?」と尋ねられたし。私は自分の思いつきの素晴らしさに、ちょっとした感動すら覚えていた。

窓口では、案内の女性から引き継ぎを受けた男性が手続きを始めた。申込書を書かされ、ずいぶん時間をかけて分厚いファイルを調べている男性を窓口で待った。あのファイルの中には、各種のチケットが入っているのだろうか。それにしても分厚い。

何事かを機械に入力している。会計のためだろう。
「お客様、お待たせしました。チケットのご用意ができました。」

差し出されたチケットを見て、息を飲んだ。
予想していた絵つきのチケットではなく、新幹線のチケットそのままだったからだ。

「あの、あの…」
私としたことが、うまく言葉が出ないほど驚いてしまった。 
「何かお間違いでも!?」
相手も私の動揺を見て焦っている。
「いえ、あの…」
すでに発見手続き完了したチケットを、今更いりませんとは言えないではないか。

「あの、あの…このチケットはこのまま入場するのですか?」
「ああ、お待ちください。。。。いえ、窓口で当日券に交換なさってください。」
「あ、交換!それならいいです。ありがとうございました!」

そうか。絵つきは当日手に入るのか。それならいいでしょうということで、どしゃぶり寸前の心を救われた思いで帰宅した。案内の女性が奥に引っ込んで何事か調べたのも、男性が分厚いマニュアルを必死で読んでいたのも、みどりの窓口で美術展のチケットを買おうとする人など滅多にいないからだったのだと、この時になってようやく理解した。愚かな私。。。


こんな思いつきを長く黙っていられるほど私は大人でもない。いい歳して残念なことだ。

「あのですね、かなり早いですが、誕生日プレゼントを用意しました。」
「へぇ。ありがとう。何ですか?」
「これです。」
「あ!新幹線だ!どこまで行くのかな
「期待を大きく裏切って申し訳ないのですが、よく見てください。」
「え?違うの??どこから見ても…あミュシャ展って書いてある!すごい。今朝話したばかりなのに、こんなのがあったんですか。これ、どこでやるの?六本木ぃ??!」

最後の「六本木ぃ??!」が異様なイントネーションだったので、注意深く見ていると、くまさんは叫んだ。
「無理。六本木怖い。六本木はおしゃれ。何着たらいいかわからない。浮くに決まってる。ムリムリむり無理!!行けないよぉ






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話は1月末にさかのぼる。
くまさんの誕生日に何をプレゼントしようかと、そろそろ考え始めたが、ネタが尽きて思いつかない。
 
「3月1日は誕生日ですね。」
「そうですね。」
「何か欲しいものはありますか?」
「・・・・・・ある。」
「おお!言ってください。もう思いつきません。」
「・・・・・・GPS。」
「じーぴーえす?ケータイについているあれか?」
「まぁ、あれの、すごいやつ。」
 
道のない山奥に持って行き、遭難しそうなブリザードの中で自分の位置を確認したり、ここにいるぞ!助けてくれ!!という信号を発信したりするらしい。そりゃすごい。持っているとよさそうだ。
しかし、明らかに高いじゃないか。
 
「いくらくらいするんですか?」
「7万とか8万とか。上は天井知らずですね。」
恐ろしい話になった。
聞かなきゃよかった。
 
「そういうマニアックなものは、自分でよく見て選んでください。」
「もちろんですよ。選んで、支払はあなたがしてくれるというのでいいですよ。」
いくないですよ。
実物見たらいいのがほしくなるに決まっているじゃないか。
 
このままこの会話を続けると、私にとって不都合な結果をまねきそうだったので、途中からすっとぼけて誤魔化した。
さて、もうちょっとリーズナブルなプレゼントをはないかとアンテナを張ることにした。
 
ミュシャ展パンフレットアンテナは意外とはやく、翌日の朝、優良情報をキャッチした。
「ミュシャって、前から好きなんだよね。漫画みたいなのに洗練されていて美しい。でも、平たくない。」
「そうだね。じっくり見たことはないけど、印象的な眼をした女性を描く人だよね。」
「もう10年以上ちゃんと観てない。いい展覧会があったら行きたいもんだよ。」
「へぇ。あったらいいね。」
 
そんな会話を交わした日、用事で大きな駅を通った。
目に飛び込んできた巨大ポスターは六本木で開催される『ミュシャ展』のものだった。
 
これだ!
前売りチケット2人分をプレゼントすることに即決した。






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さて。10回シリーズで書いてきた花粉症克服記。

今年の花粉症状況の報告を書いて締めくくりたい。

実は3度、ものすごい症状が出た。

1度めは前の職場で、冬から春に代わることを知らせるような生ぬるい強風が吹いた日。人々が見ている目の前で急変。涙、鼻水、咳。見慣れている人も中にはいたので「ああ、Hikariさんにも来たってことは…」と、花粉症の季節到来を覚悟したようでした。でも、ダントツで早く反応していたのに比べ、その日にはすでにかつてのツートップの片われはグズグズになりきっていたので、一歩出遅れたと言える。

夜、例のぎゃ〜の整体師から伝授された技で反応を消すことができ、翌日は無反応に戻った。 

2度目は異動の大掃除をしていた時。
これは、花粉というよりはホコリに反応したのかもしれない。症状や治まるまでの過程は前回と同じ。

そして3度目。 新しい職場で、建物の周囲を見回って歩いた時だった。何の花粉を吸ったのか、歩いた直後からものすごいことになってしまった。「拒絶反応」という言葉が一番ピタリと当てはまる気がする。転勤者対象の講習会が午後からあったが、私の鼻水のすごさに講師が言葉を飲むシーンがあったりした。

この夜も例の技を使ったが、久しぶりに技の後で熱が出た。翌日も鼻水は止まらず、咳も止まらず、体はぼぉっと熱くてけだるく、でもまだ休む勇気もなく。
なのに、再度その戸外へ行かなくてはならなくなった。厳重にマスクをしたが、効果なし。咳が止まらなくなって、半日の間に4度ほど吐きそうになってしまった。

これが治まるまでには4日ほどかかった。新しい環境へのストレスと、疲労と、花粉との合併症だろう。

職場に少し慣れた今では、すっかり落ち着いている。マメビオはやっぱり毎日2錠ずつ飲んでいる。
これらのことから考え合わせると、体が花粉症でなくなったわけではないのだと思う。花粉症だけど、症状が出にくくなった、ということではないだろうか。それで充分だ。12月からGW明けまで薬漬けだった日々を思うと、その薬を忘れると、即日仕事に差し障るほどの症状が出ていたことを思うと、これは天国だ!

脳と腸
東京国立博物館に行った時、大好きな埴輪がいた。
この埴輪はなぜ手がお腹と頭を指しているのか、子供のころから不思議だった。

わかった、わかった。
今ならわかる。

脳と腸のバランスが大事!
きっとこの埴輪を作った人は知っていたんだ!!

なんてね。



あなたの花粉症克服に少しでもお役に立てたら幸いです。
(ぎゃ〜の整体師の技は、公開してくれるなと言われたので控えました。)








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土壌菌をカプセルで飲み始めて5日目。
3日目くらいから感じていた変化が、確実なものになった。

一つ目は、抜け毛が減ったこと。シャンプーすると、排水溝が見えなくなるほど抜けていた。もともと毛量が多いので気にもしていなかったが、それがごくわずかしか抜けなくなった。ハリ、ツヤとも自然とアップした。

次に、体から発生するいろいろなにおいが、あまりしなくなったこと。これは宣伝文句にもなっていたが、本当だった。

体温が上がったこと。気温も高くなってきた時期だったが、布団に入った時など、しばらく体が冷たく感じたものだが、あっという間に暖かくなって眠ってしまう。例年ならまだまだ長袖のアンダーシャツが手放せないが、3月からキャミソール1枚で大丈夫になった。

そして、何より、お腹の調子がとてもよい。
朝の排泄も一瞬で終わってしまう。 

10日、20日とたつうちに、さらなる効果が感じられるようになった。インフルエンザに感染したが、とうとう発症しなかった。体調を崩すことは相変わらず多いのだが、ひどくならない。これも大きな変化だった。

調子が安定したので、2錠ずつ飲んでいた土壌菌のカプセルを1錠にしたところ、たちまち前に戻ってしまった。やはり、元の機能の低さは否めないようだ。

また2錠にもどした。
すると、腸が語り出したのだ。

「今夜はマメビオいらない!」
「菜の花食べたい。お肉いらない!」
「ホウレンソウ食べる!炒めちゃダメ。ゆでて、ゆでて!」
実ににぎやかに語りかけてくる。それだけではない。

「今はお昼寝、寝る、寝る。」
うるさいから寝ていた。
「おでかけ、お買い物。ほしいものは○○にあるよ!」
なんだか行ってみる気になって、起きだす。
そして、その店で、なんと、会いたくて会いたくてたまらなかった人に、偶然出会うことになった。
「ふふん。」
腸はゴキゲンだ。

「やらない、やらない。その仕事やめて帰ろう。」
どう考えてもやっておかねば不都合だと脳が叫んでいる。でも、帰ることにした。
すると、翌日、その仕事が不要になってしまった。
前日必死にやっていたら、さぞかしがっかりしたことだろう。
「ふふん。」
腸は不敵に笑う。

時々、「脳の声」と「腸の声」が喧嘩する。
「チョコレート食べよう。疲れたよぉ。」
「いらない、いらない、チョコレートいらない。ゴボウ食べよう。」
「ミスタードーナッツで桜ドーナッツ売ってるよ。帰りに買おう。」
「ホウレンソウの根っこを食べよう。洗いすぎなくていいよ。」
「生クリームいっぱいのショートケーキと、コーヒーにしよう。最近頑張ってるからご褒美。」
「ゴボウは皮むかないで。ケーキはいらない!」
うるさくてしかたがない。どっちも止めて寝てやろうと思った途端に共同戦線だ。
「だめ。ご飯大事。」
「だめ。栄養大事。」
もう好きにして。

土壌菌を摂り始めて2か月になるだろうか。気持ちが強くなってきたなと我ながら思う。環境の大きな変化にも、想像していたほど動揺していない。2倍になった通勤も、それほど苦痛なくこなしている。週末は寝ているしかできなかったが、あちこち出かけては楽しめるようになった。そもそも、「出かけたい」なんて思いもしなかったのが、「あれ見に行こうかな、これ探しに行こうかな」と思えるだけで私にとっては奇跡だ。

最近は、腸の声と脳の声を聞き分けられるようになってきた。すると、平日の仕事帰りに、用事をいくつか終わらせられるようになった。それでも疲れない。2か月前は、仕事帰りに用事があっても、やらずに帰って床に倒れ寝ていたのだ。

そして、花粉症は…






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腸の健康が本物の健康なのではないか?と気付いた時、偶然の出会いがあった。

きっかけは、このシリーズに繰り返し出てくる『脳はバカ、腸はかしこい』 だ。つまり、何をしたら虚弱な腸が強くなるのか…と、ページを読み進めて行ったところ、最終頁に腸によいいくつかの習慣が出てきた。その大半は私もすでにしていることで、残りは今すぐには取り組めそうにないものだった。このままではダメだ…



腸の健康を語るとき、よく「善玉菌・悪玉菌」という言葉が出てくる。私もこれまで、腸内細菌を積極的に摂ろうと何度もチャレンジしてきた。

花粉症に効くというヨーグルトを手作りして数年毎朝食べ続けたりもした。が、そもそも乳製品を長い間毎日摂取するのは私の体に合わないらしい。そりゃそうだ。牛の赤ちゃんのためにあるミルクを、人間の大人の私が毎日飲んでなんとする。花粉症は悪化するばかりだし、便秘症だし。足の指がギシギシと痛み始めた時だった。整形外科で診てもらうと、カルシウムが足りないかもという。毎日牛乳飲んでいるのに?思い立って牛乳とヨーグルトを一切やめてみた。2週間で痛みが取れた。

善玉菌を摂ろう!というサプリを飲んでも、効かなかったり、効いてもガスがたまるばかりで苦しかったり。

ブロ友さんに教わって、質の良い甘酒にもチャレンジした。でも、もともと甘酒が苦手な私が飲み続けるのは難しく、毎度お取り寄せも続かない。

ラブレやヤクルトミルミルも効かない。

母乳を受け付けなかったために機能が低い腸をしているのだ。健常発達している人のためのサプリや食べ物では効果が出ないのだろうと思われた。

そういえば、市販の風邪薬や処方の抗生物質なども、私の体調を大きく崩す原因になる。問題の風邪などの症状は治まっても、その後体調が別の意味でとても悪くなる。味が分からないから始まって、舌が荒れ、肌が荒れ、便秘や下痢を繰り返してしまう。頼りない体力が奪われ、仕事が辛くなる。あれはきっと、腸内の善玉菌まで薬で全滅してしまうからではないか?と思っている。ぎゃ〜の整体師や天才カイロプラクターは、私に絶対薬を飲むなと言う。彼らは気付いていたのかもしれない。

何か読み落としはないかと、腸の健康につながる手だてを探して、一度読み終えた本をすぐに再読し始めた。
ふと、「土壌菌」という単語に目がとまった。それは、何だ?

ネットで調べたとたんに、この商品に出会った。運命の出会いの瞬間だった!!!



なんと、本の中で藤田博士が「毎日土壌菌をカプセルに入れて飲んでいる」と書いていた、あれではないか。

即断即決で注文。飲んでみることにした。注文した翌日には届き、早速2カプセルずつ飲み始め、3日目くらいから効果を感じ始めた。5日目に、あることに気付き、効果を確信したのだ。






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脳は自分が安定して活動するためのエネルギーを確保するために、消化器系が嫌がっても、即活用できる糖分を欲しがるらしいと分かってから、いろいろな現象が納得できるようになった。

思えば、腸はえらい。
脳は「チョコレートが食べたい、お菓子が食べたい」と自己主張するけれど、腸は入ってきたものを黙って処理するわけだ。毎日毎日、いつもいつも。嫌いなものでも、毒がいっぱいでも、文句ひとつ言わずに力いっぱい働いているのだ。腸だけではない。胃も、膵臓も、肝臓も、胆嚢も、ほかの消化器系みんな、協力して力を出し合って、頑張り続けているのだ。
えらいぞ、ありがとう。

その頑張りを軽視して、脳の言うままに甘いものを摂り続けたり、刺激物を好み過ぎたりしていると、肥満になったり病気になったりして「ねえ、苦しいよ。これはよくないよ。私たち、疲れてきたの。助けて。」と教えてくれる。毒がたまりすぎたり、処理しきれない量を食べたりすれば下痢をして「いらないものが増えすぎているよ。これ以上は頑張れないよ。だから捨てさせてね。」と教えてくれる。

太り過ぎてしまったり、病気になったりしても、食べ方を変えないでいるということは、脳の方を大切にしすぎているということかもしれない。下痢をしたといってすぐ下痢止め薬を飲んでしまうのは、腸の悲鳴を無視しているということかもしれない。

それでも、今日も腸さんは黙々と働いている。

私たちが知るべきことは、その腸が免疫力の中心だということだ。
たとえば、先にあげた『脳はバカ、腸はかしこい 』の著者である藤田先生が監修している、サントリーのこちらのサイトなどを見てほしい。
http://health.suntory.co.jp/protect/meneki01/03.html

腸を疲れさせ、機能低下を招く=腸内の善玉菌が少なくなり、悪玉菌が増える=と、下痢や大腸炎などの腸の病気だけでなく、食物アレルギーやガンの原因にもなっていくということらしい。

そして、腸内細菌について調べていて、こんな文章にぶつかった。
例えば、母乳で育てられている乳児と人工のミルクで育てられている乳児では、前者では、ビフィズス菌などのBifidobacterium属の細菌が最優勢で他の菌が極めて少なくなっているのに対して、後者ではビフィズス菌以外の菌も多く見られるようになる。このことが人工栄養児が母乳栄養児に比べて、細菌感染症や消化不良を起こしやすい理由の一つだと考えられている。
(ウィキペディア 腸内細菌 より)
私は母乳を飲んでお腹を壊す赤ちゃんだったと再三聞かされている。吐く、下すで母乳を受け付けなかったらしい。ということは、もともと私は腸内の善玉菌がすくない体の持ち主だったということだ。もともとの器質に加え、免疫力も低かったわけだ。なるほど幼いころから、虚弱病弱だった理由もこれでわかった。

腸を元気にしよう。
人生最大級に元気にしよう。
これで花粉症もさらに軽減されるに違いない!

それにはどうしたらいいか、調べているうちに、あるものに出会った。






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いよいよお客様がいらっしゃいますよ。
さあ、はじまり、はじまり〜。

どうなることやら。
今年も劇的な苦労の予感…。

でも、力を抜いて、笑っていよう。
心から頼れる仲間に恵まれたらしい。
それだけで、本当に幸せ。

きっとまた、めげる日も愚痴る日もあるけど。
そんなときは、聞いてね。

いってきます 





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