太ってスーツが着れなくなった話を書いた時に、高校からほとんど体型が変わらなかったと書いたが、数年前に激やせしたことがあったのを思い出した。

何ということもなく、スルスルと体重が減った。
気付いたら、3ヶ月で8キロ減っていた。
最初は体がどんどん軽くなって、身動きが楽で、ウホウホしていた。
けれども、しばらくするとフラフラするようになった。
その頃はこの丸々したウエストがペタンコになって、持っていた服が着れなくなった。
2サイズダウン。 
その頃も、特別にスーツででかけねばならず、何着か新調した。

蕁麻疹も激しく出るので、病院でアレルギー検査を受けたところ、「アレルギーより大変な病気を見つけました。あなたの貧血は交通事故で大量出血して、今すぐ輸血が必要な人ほどにひどいことになっています。普通なら立てないほどだけど、あなたの体は貧血に慣れていて、自分が死にそうなことに気付いていないのですよ。本来なら入院ですが、その仕事では無理って言うでしょう?」
重度の貧血を患っていることに気付いていなかったのだ。

それから毎日鉄剤注射を受けてから出勤した。
1か月で数値は戻るだろうと言われたけれど、実際は3ヶ月かかった。
その間、自分の腹の薄さは不気味なほどで、今思い出してもゾッとする。

しかし、時間はかかったが、無事治癒したのに合わせて、体重も元に戻った。
痩せている間に新調したスーツは、ちょっとキツくなった。
今、ホックが右と左に分かれてそっぽ向いているスカートやパンツは、その時に買われたものだ。


薄いと言えば、先日びっくりするほど薄いトイレットペーパーに出会った。
某有料道路のパーキングエリアでトイレに行った時だ。
あまりに薄くて、ホルダーから引き出そうとしても千切れてしまう。
道理で、足元には細かく千切れたトイレットペーパーが無数に落ちている。
困った。そのままでは、あってなきようなトイレットペーパー。
しかし、使いたいのだ。
申し訳ないが、ホルダーから取り出して、そっと引っ張ってみた。
向こうの風景が透けて見えそうな薄さだった。
こんなに薄いトイレットペーパーが作れるなんて、日本の技術力は大したもんだと思った。
大したものではあるが、使えなければ意味がない。


そうそう。薄いと言えば、もう一つあった。

あれ?
何を書こうと思っていたんだっけ??
絶対にあったのだ。これは面白い!という出来事が。
しかし、まったく思い出せない。
記憶の跡をたどっても、まったく尻尾がつかめない。

最近多いのだ、この記憶が薄れて行く現象…






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