土壌菌をカプセルで飲み始めて5日目。
3日目くらいから感じていた変化が、確実なものになった。

一つ目は、抜け毛が減ったこと。シャンプーすると、排水溝が見えなくなるほど抜けていた。もともと毛量が多いので気にもしていなかったが、それがごくわずかしか抜けなくなった。ハリ、ツヤとも自然とアップした。

次に、体から発生するいろいろなにおいが、あまりしなくなったこと。これは宣伝文句にもなっていたが、本当だった。

体温が上がったこと。気温も高くなってきた時期だったが、布団に入った時など、しばらく体が冷たく感じたものだが、あっという間に暖かくなって眠ってしまう。例年ならまだまだ長袖のアンダーシャツが手放せないが、3月からキャミソール1枚で大丈夫になった。

そして、何より、お腹の調子がとてもよい。
朝の排泄も一瞬で終わってしまう。 

10日、20日とたつうちに、さらなる効果が感じられるようになった。インフルエンザに感染したが、とうとう発症しなかった。体調を崩すことは相変わらず多いのだが、ひどくならない。これも大きな変化だった。

調子が安定したので、2錠ずつ飲んでいた土壌菌のカプセルを1錠にしたところ、たちまち前に戻ってしまった。やはり、元の機能の低さは否めないようだ。

また2錠にもどした。
すると、腸が語り出したのだ。

「今夜はマメビオいらない!」
「菜の花食べたい。お肉いらない!」
「ホウレンソウ食べる!炒めちゃダメ。ゆでて、ゆでて!」
実ににぎやかに語りかけてくる。それだけではない。

「今はお昼寝、寝る、寝る。」
うるさいから寝ていた。
「おでかけ、お買い物。ほしいものは○○にあるよ!」
なんだか行ってみる気になって、起きだす。
そして、その店で、なんと、会いたくて会いたくてたまらなかった人に、偶然出会うことになった。
「ふふん。」
腸はゴキゲンだ。

「やらない、やらない。その仕事やめて帰ろう。」
どう考えてもやっておかねば不都合だと脳が叫んでいる。でも、帰ることにした。
すると、翌日、その仕事が不要になってしまった。
前日必死にやっていたら、さぞかしがっかりしたことだろう。
「ふふん。」
腸は不敵に笑う。

時々、「脳の声」と「腸の声」が喧嘩する。
「チョコレート食べよう。疲れたよぉ。」
「いらない、いらない、チョコレートいらない。ゴボウ食べよう。」
「ミスタードーナッツで桜ドーナッツ売ってるよ。帰りに買おう。」
「ホウレンソウの根っこを食べよう。洗いすぎなくていいよ。」
「生クリームいっぱいのショートケーキと、コーヒーにしよう。最近頑張ってるからご褒美。」
「ゴボウは皮むかないで。ケーキはいらない!」
うるさくてしかたがない。どっちも止めて寝てやろうと思った途端に共同戦線だ。
「だめ。ご飯大事。」
「だめ。栄養大事。」
もう好きにして。

土壌菌を摂り始めて2か月になるだろうか。気持ちが強くなってきたなと我ながら思う。環境の大きな変化にも、想像していたほど動揺していない。2倍になった通勤も、それほど苦痛なくこなしている。週末は寝ているしかできなかったが、あちこち出かけては楽しめるようになった。そもそも、「出かけたい」なんて思いもしなかったのが、「あれ見に行こうかな、これ探しに行こうかな」と思えるだけで私にとっては奇跡だ。

最近は、腸の声と脳の声を聞き分けられるようになってきた。すると、平日の仕事帰りに、用事をいくつか終わらせられるようになった。それでも疲れない。2か月前は、仕事帰りに用事があっても、やらずに帰って床に倒れ寝ていたのだ。

そして、花粉症は…






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