昨年秋、足底筋膜炎を患った。
ブログにもその苦痛の重たさを思わず書き連ねたことがある。とにかく、足の裏が痛いというのは、もうどうしようもない。朝、ベッドから降りられない。涙をこぼしながらトイレに行くのだ。

靴を履くのが辛い。
もともと足の裏が痛くなりやすく、底の薄いパンプスで出張した日などはかなり痛かった。でも、今回のはその比ではない。

半月ほど我慢して回復を待ったが、一向に改善されないので、天才カイロプラクターに相談した。しかし、今度ばかりは珍しく、一向に変化がなかった。ふと、ぎゃ〜の整体師を思い出した。彼はスポーツ障害も得意としている。何か変化をもたらしてくれるかもしれない。

体をさっと触ってすぐ、整体師は断定した。「膵臓が石のように硬くなっています。機能していないと言っていいですね。あなた、何回死にたいの?」

死にたいわけではなかった。ナナとそれを取り巻く環境の悪化で、死に瀕していたのは事実だが。夏の間にでき過ぎ君がやってきていた。私の重荷は改善されることが約束されていた。なのに…。

「膵臓の機能低下が筋力低下を招いています。だから足が持ち上げられず、全ての負担が足の裏に来る。そうして足底筋膜炎を発症するんです。」

なるほど。では、どうして膵臓さんはそんなに疲れてしまったのか…。
「甘い物の食べすぎです。料理に使う以外の砂糖一切禁止!」

素直に砂糖禁止生活をスタートした。
3日で禁断症状が出始めた。
甘いものが食べたくてしかたがない。

おかしいと思った。
砂糖を食べすぎて体を壊してるのだとしたら、体はなぜ砂糖を拒否しないのか。
自殺行為ではないか。

そこで、砂糖の禁断症状について調べ始めた。
たちまち、あることに気付いた。

膵臓だけが機能低下を起こすと言うのはおかしな話だ。内臓はみな連動して働いているはずだから、膵臓がそんなに悪ければ、胃も腸も、他の消化器系も、みんな本来の力を発揮できていないことにならないだろうか。

膵臓が甘いものを嫌うのは、空腹時に突然甘いものを食べると血糖値が一気に上がるので、それを下げようと膵臓は一生懸命インスリンを出してくれるので、繰り返されると働き疲れてしまうのだろうと思えばいいらしい。膵臓の働きはインスリン分泌だけではないから、他にも影響はいろいろと出ているのだろう。

砂糖が大好きなのは、脳の方だったのだ。
純粋で分解に力がいらない砂糖は、脳が簡単に使えるエネルギー源になる。
脳は、自己保存のために、他の内臓が壊れても、糖を切らしたくなかったのだ。

私に甘いものを貪り食べる夢を見せたり、買い物の棚からチョコレートを握らせたりするのは、脳の陰謀だったのだ!なんて勝手なヤツなんだ!!

そして、そう分かった日の夕刊に、ある本の宣伝が出ていて目を奪われた。新聞受けから出して部屋に戻るまでの間に、アマゾンで注文してしまった。藤田先生は『笑うカイチュウ 』の時からのファンだ。



この本が、すごかった。






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