整体師からどんな治療を受けたの?とのご質問がなかったので、話を先に進めることにしよう。やはり誰も、ぎゃ〜と叫ぶような痛みには関心が持てないのだろう。
肉体改造2年目のこと。私は自分がなぜ花粉症に陥っているのか、 根本的な原因に行きついた。
医学的な話ではない。
生き方の問題だ。
だから、万能薬ではない。
あくまで、私の個人的体験であり、私にしか当てはまらないことだ。
ヒントをくれたのは、天才カイロプラクターの一言だった。
ちなみに、ぎゃ〜の整体師とは別人だ。
「あのね、スギ花粉症の特効薬は『つくし』なの。『つくし』って、大きくなると『スギナ』になるのよね。」
けっこうな数の人が、この言葉を聞いた。
しかし、この言葉に引っかかった人、意味を自力で解こうとした人はほとんどいなかったようだ。
教えられるのを待つのではなくて、自分から気付こうと努力すること、どうしても分からなければ、お願いして教えを乞うこと。この姿勢は、私がとても大切にしているものだ。天才はヒントを出すだけで、安易に答えを教えてくれない。
![]() つくし飴 2箱セット |
つくしが特効薬なら手に入れてみようと考えた。すると、つくしが飴になっていることがわかった。これがつくし飴だ。ちなみに、楽天市場ではすべて売り切れているので、今手に入れることはできなさそうだ。リンクをつけたのは、開発の経過や作り方をご紹介したかったからだ。
でも、誤解しないでほしい。
私はこの飴をなめて、花粉症を脱したのではない。
天才の言葉がどうにも引っかかって頭を離れなかった私は、即日取り寄せた「つくし飴」の箱を眺めながら、考え続けた。
つくし、すぎな。つくし、すぎな。スギ花粉。
ある日曜の朝のこと。お風呂でつくし、すぎな、スギ花粉…と唱えていた。
何度もつぶやいていたら、あるフレーズがひらめいた

つくしすぎないで〜!
ギャグではない。
丁度、新人教育の方法に悩んでいた。私はどうしてもいろいろと教えすぎてしまう。結果、相手は答えをもらえるものと待ち受けるようになる。自分の頭で考えないから身に着かない。
気持ちよく学んでほしい、成長してほしいと思うから、よいところを誉めて育てようとする。基本はよいと思うのだが、ちょっとそれは??と思うことを言わずに肚に納めて、誉めすぎると、わずかに注意や注文をつけただけで気持ちがへこたれてしまって、「Hikariさんは冷たい、私は嫌われた、あんなこと言わなくてもいいじゃない」となる。言われなきゃ気付かなかったでしょうに。好きも嫌いもない。できていないことを教えるのが私の仕事なのだ!
そうだそうだ。私は尽くし過ぎているのだ。もっと手を引いて、「お願いします教えてください」と言われたら教えてやらんでもない、くらいの気構えでいればいいのだ。来る者は拒まず、去る者は追わず、その人のしたいようにしてもらえばよいのだ。自分が大切にしているモットーを、人も大切にできるようにしよう。
秘すれば花と言うではないか!私が身を削って学んできたことを、安売りする必要はないのだ!
なぜ花粉症の症状がああなのかにも、思い当たった。
鼻水鼻づまり頭痛などに襲われ続けると、頭がぼんやりして、人のことを考えるのが難しくなる。気付けば自分の辛さに意識が集中している。膝痛や肩こりでは、こうはいかない。
この仕事に移ってから、花粉症になった。お世話が仕事になってからということだ。やり過ぎていたんだ!そうだ!体は、もう他人のことは放っておきなさい、自分のことを大事にしていればいいんですよと気付かせたくて、この症状をわざと引き起こし、教えてくれているのだ!!
その時、もうひとつひらいめいた。
私にはカビアレルギーもある。
ゴルゴンゾーラチーズを食べても何ともないのに、カビを吸い込むと38.5℃くらいの熱が出て動けなくなる。以前、床暖房の上に敷いた絨毯の裏がかびていたのに気付かず、人のお世話に疲れるとそこに横になっていたために、夜毎に熱を出したことがあった。排水溝のヌルヌルを触っても体がかゆくなるが、それ以上にパフッと胞子が飛ぶタイプのカビがダメなのだ。
パフッと飛ぶ胞子・・・・ほうし?ほうしとスギ花粉・・・・・そうだ!
奉仕しすぎないで〜!
なるほど。
発熱も38.5℃になると、さすがに仕事には行けない。無理して行っても使い物にならないので、自然と家でのんびり眠っていることになる。そういうことだったのか!家にいたら奉仕のしようもないもんね。
最初のひらめき

本当に、目からウロコが落ちる体験だった。
この瞬間から、今日まで約2年間、花粉症の強い症状が出た日は合計4日間のみ。
カビアレルギーによる発熱は1度も起こしていないのだ。
スギ花粉症は、私の「やりスギ」を教えてくれていたのだ。カビアレルギーと協力して、一生懸命体をゆがませて、「やりスギないでね。人のことは人に任せよう。もっと自分を大事にしてよ」と言っていたように思う。読む人は冗談みたいに感じるかもしれない。けれど、私にとって間違いではない証拠に、この暗号を解いたとたん、体はゆがみを解除して、症状を出す必要をなくしてくれた。
それでも年に2度くらい、ガツンと出るのは、私がこの大事なメッセージを忘れないようにするための「補習」のようなものだと思っている。
そして、さらに昨年秋、新たな発見をすることになった。

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コメント
コメント一覧 (2)
ぜひぜひ教えてほしいです。
苦痛がともなうのは怖いけれど…。
つくしが特効薬とは知りませんでした。
でも、そこから「尽くしすぎ」を思いつくのは驚き(笑)
「奉仕しすぎ」も負担ですからね。
視点が変わると、視界も変わるということでしょうか。
そうなんですか?
痛そうだから触れるのお嫌なのだろうと思っていました。
では、最終回にでも。
つくし飴は、黒飴のような味がします。
少し、すっきりします。
でも、治るまで食べるのは大変そうです。