元気ぶっても歳だなぁ。高熱の後の立ち直りが遅い。今している仕事の関係でどうしても休むわけにいかず、ちょっと早めの帰宅をかさねたものの、今日予定していた休日出勤は体が断固拒否するので、やめることにした。

よしよし。それならおうちで。
早く箱を開けよう。
先日届いていたのに、手を出す間もなく眠るしかなくて…。

これこれ。

先日、ご霊前を用意しようとして慌てふためいた時、二度とこんなことがあってはなるまいと、注文したノートが届いていた。コクヨ「人とのおつきあいを大事にするノート」だ。

赤い表紙はどうかとも思ったが、白濁したビニールカバーのおかげで柔らかな印象になっている。中をひらくと、漫画仕立てで、どうしてこういうノートが便利なのかを分かりやすく解説してある。アマゾンのレビューでは、結婚したからこのノートを用意したとか、就職したのを期に書き始めたとか。出産祝いをいただいて、記録しておきたくなったというのもある。う〜ん、私は「おつきあいを大事にしない人」であったようだ。

まず「大切な日一覧」というのがある。いろいろな記念日などを書いておくようだ。
手帳が変わるたびに書き写すのがめんどうだったのを、今の手帳では「大切な日一覧」のページだけ使いまわせるようになっている。が、ここ数年、書き足した記憶がない。滅多に見もしない。う〜ん、私は「大切な日を大切にしない人」であったようだ。

次は「親族の冠婚葬祭メモ」。3人いる弟のうち2人は結婚したし、子供も合計3人誕生している。が、誰の結婚記念日も誕生日も記憶していない。記録も多分ない。くまさんの家族にしてもそうだ。あちらは実にあっさりしていて、ご両親の誕生日すら祝う習慣がない。だから、書こうとしても書けないのだ。う〜ん、私は「冠婚葬祭に疎い人」であったようだ。

つづいて「いただいたもの一覧」と「さしあげたもの一覧」。贈り物が大好きで、街を歩いていてよいものが目に付くと、「これって、あの方が喜びそう!」「これは今度のお誕生日にどうかしら?」とよく考える。いただくことも多い。わぁ!っと喜んでいただいてしまう。でも、誰に何をいつと、忘れずにいるほどの脳は持ち合わせていない。あるいは失礼なことをしていたのかもしれない。う〜〜ん、私は「忘恩・一過性の贈り物好き」であったようだ。

次は「お気に入りの手土産メモ」「お気に入りの飲食店メモ」。これは使えそう。友達から教わったり、テレビでみたりして、「これはいいわ!」と思った情報を忘れないようにメモはする。でも、手帳に書き写さない限り、そのメモがどこかに行ってしまう。手帳に書き写しても、毎年更新するので、「あれって・・・?」と探した時には行きつかなかったりしてきた。さっそく書きつける。「上野エキュート パンダマカロン」「大分空港 木こりのこしかけ バームクーヘン」「博多 ひよ子のやきもち」「神戸フランツ 壺プリン」「宇都宮 夏のかりまん」…あれ?いただいて美味しかったものばかりだ。

出身地や食べ物の好み、アレルギーまで、細かなプロフィールが書きこめる「おつきあいのある人」のページが30人分。そんなに深い付き合いの人は片手で足りそうな私にはもったいない。これから毎年3人ずつ増やしても10年使える。お、見落としていたが、「親族表」というのがある。自分をめぐる家系図を書くための表だ。さっぱりわからん。「こどもにいただいたお年玉」のページも充実している。子供がいないから差し上げた…に活用しようか。でも、記録するほどあげてない。

赤いノートを買っただけで、ご縁つたない自分の姿が浮き彫りになった。
それならそれでいい。
今あるご縁を大切にするために、このノートを使ってみよう。
漫画の中で良子さんも言っている。
「人とのおつきあいをもっと大切にしたいから、ちゃんと記録しておくわ!」 

問題はただひとつ。
どうやったら、自分がこのノートを書き始めた事実を忘れずにいられるかだ。






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