1a7015fa.gifクリスマスが好きです。
街がキラキラして、なんとも美しいし、道行く人もキラキラして、なんだか楽しそうだからです。

普段は、あまり過去を振り向きません。
前を見るのに忙しすぎるということもありますが、あまり執着がないとも言えるでしょう。
同窓会など、行かねば!と大事にしている人が多い中、私には気の重い集まりになりがちです。覚えていない出来事も多すぎて、自分のこととは思えなかったりするし…。


先日、「面接官」という役がまわってきました。
初ではありません。というか、慣れているといったほうがいいかもしれません。
2人組でするのですが、パートナーは前の職場も一緒だった仲良しでした。
私が先に今の職場に移ったので、当時担っていた役割のほとんどを、彼に引き継いでもらったのです。

早めにスタンバイした私たちは、さしたる緊張もなく、開始時間を待ちました。

「最近、物忘れがひどすぎるの。今日の資料も真剣に読んだはずなのに、何も頭にひっかからないんだよぉ。」
私が嘆くと、彼は驚いた顔をしました。

「えっ?最近??そりゃいいじゃないか。俺なんか、もう数年前からヒドイのなんの。」
「うそでしょ?私が山ほど抱えていた重要任務を一子相伝したあなたから、そんな言葉を聞くとは思わなかったわ!」
「あの頃はまだね。体力も気力もあった。でも今は…」
「わかるわぁ。気力は続かないし、気力を補う体力はもう湧いてこないし。」
「そうそう。まぬけなことばかりするし、知らない間に居眠りしてるし。」
「私なんか、自分で自分が意味不明よ。先日、こっちの会議資料を探していたら、全然違うファイルに丁寧に綴じてあるのを発見したのよ。しかも、時期が合ってない。いったい何を考えてあそこに入れたのか、 さっぱり分からない!」
「あるある!今欲しい資料だけないんだよなぁ。」
「それでドタバタして、若手に『持ってない?』なんて聞いたりして。」
「で、どうでもいい時になって出てくるんだ。」

「私ね、あなただから正直に言うけど、30代前半くらいまでは、先輩方を見て、ふがいないなぁって腹を立てていたの。ベテランなんだから、もっと質のいい仕事しろよって。お手本にしたい人なんかいなくてね。」
「うん、俺もそうだった。」
「でもさぁ、今になってわかったのよ。この歳になると、質のいい仕事がどんどんできなくなるんだねぇ。」
「そこだよ!そうなんだ。アホなことばかりしてしまう。誰かに助けてもらわないと、クオリティが保てないんだよ。」
「そうなんだよねぇ。私、ホントに冷たかったなぁ、先輩たちに。若気の至り、ごめんなさいって気持ちよ。」
「俺さぁ、最近分かったんだ。『社長』とか言われる年代の人に、なぜ秘書がついているか。」
「なぜ?」
「ついていないと、大事なことがポロポロこぼれて整理できないから。そういうお年頃なんだなぁ。俺にも秘書がついていたら、もうちょっとましな仕事ができるのになぁ。」
「納得!私も秘書が欲しいから、勝手に身近な若手を秘書にしてるよ!」
「聞いてるよ。こき使ってるらしいじゃん。」
「感謝してますよ。でき過ぎ君がいなければ、私の毎日は成り立ちません!」
「あ、最初の方が見えたみたいだよ。面接官の顔になりましょうかね。はい、切り替えっ!!」

「どうも、面接担当のHikariでございます。どうぞこちらへ・・・。」






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