大好きなドラマがある。高画質で録画してあり、何度も見直す。展開も分かっている、セリフも覚えている。それでも、見始めると夢中になる。悲惨な事件が解決される爽快さがたまらない。苦痛があって、それがなくなる瞬間だ。

ドラマには、定石がある。主役になる男性はミステリアスでちょっとだけ不器用。女性は感情をもろに出して激情型。彼らが何らかのトラブルに出会う。事は深刻の度を増して、一度はどん底に落ちる。そこに、誰か何かが救世主として現れる。

人かもしれない。チームかもしれない。どちらにしろ、自分の力だけではどうにもならないところに光が差す。そして、一気に解決へ。どこかのミタさんがウケたのは、この女性の典型を真逆に捉えたからで、人は彼女の感情が見たかったのだ。

それはさておき、また、その大好きなドラマを見ていて、ふと気付いた。長い髪を真ん中で分けた頭皮が、真っ白くて美しい。ん?私とはなんだか違うな。
慌てて鏡で確認する。やはりだ。私の分け目はピンクを通り越して赤い。

そういえば、10年以上も私の髪を切り続けている美容師さんが、ここのところ見るたびに悲鳴を上げる。「地肌がやけどしているみたいに真っ赤です。だめです。今すぐ仕事辞めてください!」

地肌が赤いのは、五臓六腑の悲鳴だそうだ。疲労が溜まりすぎ、寝不足すぎて体のSOSが透けて見える場所、それが頭皮のようなのだ。なるほど、私は白髪も多い。頭皮が窒息して、髪が枯れたか。変に納得できる。

おお!手放せる苦痛はできるだけ速やかに手放そう。神様、どうか私の苦痛が少しでも減りますように。平安でありますように。そう祈りつつ眠った翌朝、頭皮の赤みが半減した。どうやら、方向性は合っているらしい。





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