「ねぇ、お昼ごはん何にしようか?」イケメンの彼氏が問いかける。
「う〜ん、何でもいい。」彼女は考えた風もなく即答する。
連休中のショッピングモール。背後から何度もそんな会話が聞こえる。
「ねぇ、お昼にしようよ。何食べたい?」「何でもいいわ。あなたの食べたいもので。」またか?と思わずふり向いて凝視してしまった。ごめん、あなた方のせいじゃないのよ。ただ、女性の皆さんが、あまりに同じ返事をするので驚いて。
私は夫以外の男性から「ねぇ、何食べたい?」と聞かれたら、必ず何かリクエストする。店の名前を言うことは滅多にない。「米、かな。」「野菜たっぷり。」時には「コラーゲン」とか「元気が出るもの」とか「厄払いできそうなごちそう」とか言う。
すると男性は、一生懸命リクエストに応えようとしてくれる。その姿がとっても素敵で大好きなのだ。10代だろうと60代だろうと、男性相手の時にはいつもそうだ。思いがかなっても、相談する過程で違う行先になってもそこは構わない。
そして、そのお食事が美味しかったら、「ああ最高にいい気分。いいお店知っててくれて嬉しいです。」と感謝できる。もしも今一つだったとしても「ごめん、最初のリクエストがイマイチだったからですね。」店選びをしてくれた男性のせいだけにしないで済む。
でも、これって女性らしくないのかもしれない。もっと曖昧に、頼りきりにした方が、男性にも心地よいのかな。それともあれは若者だけに許される特権のようなもので、こんなオバサンがそれではマズイのだろうか。
「あなたはどう思う?」気心の知れた男性に聞いてみた。
「実際、何でもと言われると女性の気持ちを探らなくちゃいけなくて責任重大。気が重いんですよ。その気の重さを知ってて軽くしてくれる、気持ちが透けて見えるようなあなたはやっぱり男前だと思います。」それ、誉めてるのか?

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私は営業畑でしたしマメですので
愛する人であれ、友人であれ、顧客であれ度合いの違いがあっても
車の中の音楽や通過するコースから始まり、
懸命にサービスを試みます
食べられないものはありませんし、自分で希望を告げることは
まずありません
相手が喜んでくだされば嬉しいのです
でも、さりげなくお膳立てしたいものです
マメなサービス精神ですね。
私の周囲にはいないタイプのようで、
そんな歓待を受けたことがありません。
それほど気遣う価値がないのだろうと思っています。