先生、新刊、早速拝読いたしました。首を長くして待っておりました。仕事を終えるのももどかしく本屋へ急ぎ、平積みにされた本を手に取り、新しいインクの香りを胸一杯に吸い込んだ時の幸せは、筆舌に尽くせません。

文字通り、寝食を忘れて読み耽り、読み終えた時には空が白み始めておりました。我を忘れて嘆き泣き、喜び、奮い立ち、まるで一度人生を終えたかのような気持ちのままペンを取りました。

いったいどうして、このような高雅な文章を綴れるのでしょうか。決して難しい言葉はお使いにならない。カタカナを連ねて知識をひけらかすこともない。なのに、先生の言葉達はキラキラと煌きを帯びて華やいでいます。

決してハッピーエンドではないのに、今も胸に残るこの清涼感は何でしょう。達成感にも似たこの奥行きのある感覚をどういう言葉にしたらお伝えできるのか、いくら考えても思いつきません。

新刊が出るたびに、私はその主人公に恋をします。現実の私は恋愛には縁遠く艶っぽい記憶のかけらもありませんが、先生がお書きになる主人公たちには素直に憧れ、彼らとともに恋をして、心ときめかせております。

今、私は仕事で悩みを抱えています。努力はしているつもりですが、どうもうまくいきません。時々どうにもやるせなくなって、現実から逃げだしたくなります。そんな時、いつも先生の本を手に取ります。表紙を見るだけで落ち着きます。

これから出勤です。もう仕事になど行きたくないと思っていたけど、また頑張れそうです。先生のおかげです。ありがとうございます。先生が書き続ける限り、いえ、何もお書きにならなくなったとしても、私は先生のファンです。




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今日もフィクション、モデルもいません。

ただ、こんなファンレターを頂けるような筆者でいられたら、どんなに幸せだろうかと思います。