先生、まだ起きていますか?
今、午前2時。起きているはずはないと思うけど、メールします。
できたら気付いて、お返事ください。
私が医者になりたいと思ったのは、小学校4年の時でした。心臓病で入院した私を手術し、何事もなかったかのように復活させてくれたお医者様に憧れて、私もあの先生のような、腕のいい医者になりたいと思いました。
以来、ずっと、勉強を続けてきました。ほかの友達が二宮クンや松潤の話をしていても、ファッションの話をしていても、無視して勉強に集中してきました。恋バナなんか時間の無駄、楽しみは全部合格してからだと思ってきました。
今夜、父と喧嘩になりました。父は、今頃になって、医学部はお金がかかるから、ほかの学部にしろと言うのです。私は怒りました。今も怒っています。だって受験まであと半年。なぜ今になってそんなことを言うのでしょう。
でも、ショックだったのは、そのことだけではありません。納得しない私に腹を立てた父に、お前みたいな冷たい性格の女には医者になんかなってほしくない、お前には人間らしい温かみや思いやりがないと言われたのです。
先生、私、冷たいですか?温かみや思いやりがない女ですか?まじめに勉強するのはいけないことですか?アイドルやファッションや恋バナをしながら勉強もできるくらいの能力の持ち主でないと医者になっちゃいけないのでしょうか。
すごく傷ついて、泣きたいわけではないのに涙が出てきました。これまで正しいと思ってやってきたことが全部間違っていたような気がしてきました。
何から考えていいか、わからなくなっちゃった。先生、助けてください。
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今日もフィクションです。モデルもいません。
コメント
コメント一覧 (4)
男子は真面目で、勉強の話ばかりしていました
すれ違いざまにスペルを抜き打ちテストしたり・・・
中学2年生になって自分が大学どころか、
高校へも行かせてもらえないことがわかり、
何もかもやる気がなくなりました
高校を卒業して養母と関係が逆になり、
私が扶養する立場になり、大学なんて論外です
行かせてもらえるだけでもありがたいと思わなきゃ、と
知人の子どもたちには言ってやります^^
まぁ!
できれば、こんな未来じゃないといいなぁ。
でも、今から、人生にはこんな未来もあるのかもと
可能性を知っているのと知らないのとでは
生きている厚みが変わってくる気がします。
steveさん、かなりイケてますね!
向学心って、そうしようと思えばいつまでも
持ち続けられるもののようです。
教科書とノートを使う学問は
時期が来たら終わってしまうけど、
他にも学びたいことはたくさんありますもの。
不景気、震災といろいろあって、
経済的理由が子供の向学心に水を差す話を
たくさん聞いています。
若者に厳しい世の中です。