先生、今日もお達者ですか。この前送った生姜紅茶、飲んでみて下さいましたか?インフルエンザなんて命取りの病気が流行っているので心配しています。長生きして下さらないと、本当にいやですよ。

先生にお勧めいただいた『西遊記』、全10巻のうち7巻目まで読み進めてきました。訳語の癖と申しましょうか、日本語の口調がどうも鼻につき、なかなか慣れませんでした。でも、やっとリズムよく読めるようになってきました。

先生がなぜ『西遊記』を読めとおっしゃるのか、とても不思議でした。子どもの頃、テレビでドリフターズが声を担当している人形劇で見たきりの物語。三蔵法師を孫悟空・猪八戒・沙悟浄と白馬とで守って、天竺へお経を取りに行く、荒唐無稽な冒険物語だと思っていただけでしたから。

ここまで読んできて、いろいろなことを感じ、考えました。ある人は、これを紀行文と言い、ある人は冒険物語と言うようです。仏教が道教を駆逐していく歴史書とも聞きましたし、医学書、人生論という人もいるようです。

不明な私には、どれもよくわかりませんが、まず驚いたのは三蔵が、仏教を信奉すること以外には実に情けない人物であること。孫悟空が情に厚いこと。猪八戒がいい加減なこと。何度騙されてもまた騙される三蔵にはイライラします。

でも、最初は気持ちもバラバラの彼らが、協力して苦難を一つ越えるたびに結束を強め、天地も諸神も彼らを応援するようになり、どんどんバージョンアップする苦難にも負けなくなっていく姿には、深く考えるところがありました。

きっと、先生は、そんなことを私に気付かせたかったのではないでしょうか。当たっていたらあの頃みたいに大きな花マルがほしいです!愚痴を聞いて下さる相手に先生を選んで大正解でした。読み終えたらまたお便りします。



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今日もフィクション、モデルもいません。