Win-Win

あなたも幸せ。私も幸せ。

2012年12月

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2012年が終わっていきます。
辛くて、大変で、楽しくて嬉しい1年でした。

あと1時間ほどで、長年の夢がひとつ叶います。
自力では叶わない夢でした。
だから、知らせをいただいた時は飛び上がって喜びました。何かというと…

紅白歌合戦を見ながら「この子は私の教え子なんだ〜」と、自慢するのが夢だったのです。「教え子」という言葉は生徒側が使うもので、教師が言うのは物知らずの証です。しかも、舞台でライトを浴びるのは本人の才能と努力の成果であって、かつての担任が偉そうに自慢するのはお門違いというもの。
それでも、いつかそんな傲慢なことをしてみたいと思っていたのでした。

正確には、舞台でスポットライトを浴びる人が私の生徒だったというのではありません。けれども、確かに、私の夢は叶うのです。そして、多分この夢は、これからもっともっと大きく膨らませても、叶っていくのでしょう。本当に素晴らしいことです。


 2012年は発見の年でした。
そうだったのか、そういうことかと、何度頷いたか知れません。
人は己を知るために生きていると、何かで読んだことがあります。
「自分はこうだ」と決めてしまったら、「分かった」と思ってしまったら、きっと人はそこで終わってしまうのではないでしょうか。

成功とか達成とか、そういうものはきっと、人それぞれの形をしている。
だったら、体調を崩したり悲鳴を上げたりしながら毎日必死に働いて、でもこうして時々大きな夢がかなうのが私らしい成功であり、達成なのかもしれない。
だとしたら、毎日毎日、私は充実した人生を送っていることになるでしょう?

なんと幸せなことでしょうね。
人のものさしで見たら、私の日常などきっと、あり得ないでしょう。自分でもあり得ない!と思うくらいだから。
でも、比較ではなく、結果でもなく、刻々と積み重ねられていくプロセスに焦点を当ててみれば、これまでも、これからも、豊かな人生であり続けられそうな気がしてくるのです。

きっと、あなたも、そうですよ。


今年も不定期な更新に呆れもせず、読んでくださったみなさま、どうもありがとうございました。
来年もこんな調子で、好きなことを好きな時に好きなだけ、書くのだろうと思います。
それでよければ、またお付き合いくださいませね。

どうぞ、よき年をお迎えください。







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雨がしとしと降っている。
今年もあと2日。
恒例のお礼参りに湯島天神へ行ってきた。

筋肉痛でフルフルしている大腿筋。立つにも座るにも気合いが必要だ。
はっ!ほっ!おっ!やっ!とぉ〜っ!!
我ながらうるさい。

しかし、天神さまに一年無事に生き抜くことができた感謝を伝えたい。来年も後押しをいただけるようお願いもしなければ。だから、雨や筋肉痛に挫けるわけにはいかないのだ。

それに、湯島天神では大晦日の17時から大祓えのお焚き上げがある。ここ数年、そこで一年の穢れを拭った人形(ひとかた)を焼いてもらっている。年中、泣いたり怒ったり悩んだり笑ったり、忙しない私だから、きっと穢れも相当積もっていると思われる。少しでいいから祓い拭ってもらえたら、何だかうれしくなる。ゆえに、初詣ではなく、今日行くことに意義があるわけだ。


学問の神様は今が稼ぎ時…いや、神威の見せどころだ。雨にもかかわらず、境内には受験生が溢れている。
雨滴が蕾のように見える梅の枝に見とれていたが、あの人垣に負けず、人形を納めなくてはならない。しかし、壁が厚いな〜。

その、厚い壁になっていた、どこぞの予備校生とおぼしき大集団が、「〇〇校の皆さんお祓いに移動します」のかけ声で、す〜っと正殿の方へ動いていく。待つ姿もスマートだった。かなり賢い人たちのようだ。人事を尽くして神頼みの謙虚さは麗しい心がけだ。

でも、どこにでも異端は存在する。

私がたどり着きたい窓口の前に立ちふさがる3人組がいる。どうも窓口に用はなさそうだが、どいてくれない。

なんかさー、あいつ××受けるらしいよ
へー、楽勝なんじゃね?
それが気ぃ抜いたら負けだとかぬかしてさー
どんだけ勉強すんだ?アホかー
神頼みして入れてもらうのが一番楽だよなー
そうそう。あれ?みんないなくねー?
あれ?いつのまに動いた?やべー!


天神様の御心がどんなに広くても、この子たちは…








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昨日、カフェモカがあんまり美味しかったので、1時間半ノンストップでスキーをしたあと、ひと休みにくまさんを誘って一緒にいきました。

そうしたら、見て!!
今日の絵はクマさんでした。

バリスタさん、もしかして、お客さんを確認してから絵を決めてます?

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温泉はいい!
まったく、神の恩寵の象徴だわ。

すっかり寛いで、冷えた身体も温まったので、ホテルの夜景を撮りに外へ出てみました。

思ったほど寒くなく、十三夜の明るい月をしばらく眺めてから撮影開始。

予定ではこうもあざあざと色気のないものではなくて、闇の中にぼんやりと浮かぶ、幻想的な写真になるはずだったのですが…

写真ってカメラマンの性格に似るのかしら??

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カフェモカとシブースト。

こんな時間にこんな組み合わせは本当に久しぶりです。

バニラの粒がえもいわれぬ香りを含ませているカスタードクリームを、今、バーナーで焼いたらしい。

パリパリとした表面の下が熱を帯びています。

カフェモカには、バリスタが絵を書いてくれました。雪だるまだわ!

丁寧な仕事っていいですね。
お味も上々。
心にも胃にも沁みました。

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8時3分のあずさ3号という、少しずつずれていて残念な特急に乗って長野県にやって来ました。

シャトルバスで20分ほど、着いたホテルの周りは一面の銀世界。

確か一昨日あたり、1日で80cmも積もったと聞いたような。

2日前から車で先発していたくまさんとも合流できました。

一緒にランチしたあと、くまさんはまたスキー修行に出かけ、私はのんびりチェックインを待っています。

何もしなくていい。
本当にいい気分です。


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メリークリスマス!
楽しく過ごしていらっしゃいますか?

職場のみなさんはお客様がないことがわかっているので盛大に休暇を取っていたが、私は明日まで仕事。3連休を思う存分寝て過ごしたので、体調がかなり上向いてきた。しかし、節電で寒い職場にいると、家とは違ってあちこち体が痛くなってくる。働く環境としてはかなりシビアだ。



昨日のこと。
予約したチケットの受け取りのため、くまさんに車で送ってもらうことにした。ただ足に使うだけでは申し訳ないので、ランチになにか美味しいものを食べましょうということになった。クリスマスイブだから、オシャレなお店は混んでいるでしょう。さりげなく美味な店と言えば…ほら、あそこなんかどう?

相談しているうちに、最近富山からやってきたらしいお寿司屋さんに行こうということになった。我が家は、シロエビの天ぷらと幻魚(げんげ)の唐揚げをこよなく愛している。どちらかだけでも食べられたらいいね、ということになった。この2年ほど食べていない。食べたいね。そうだね。

また、はしゃぎすぎた。
チケットを受け取り、お寿司屋さんに向かう車の中ですでに力尽きてしまった私は、おしゃべりをする気力も失せて、背もたれにぐったり寄りかかりながら、それでも小声で歌を歌っていた。
「雨は夜更け過ぎに 雪へと変わるだろう Silent Night Holy Night
 きっと君は来ない ひとりきりのクリスマスイブ…」

「こんな風に聞える!」
くまさんが歌い出した。

♪君はお昼過ぎに ぐっすり眠るだろう 際限ない! 懲りない!
♪きっと君は起きない ひとりきりでクリスマスイブ うぉうぉうぉ
♪さいげんな〜い! こり〜な〜い!




爆笑しすぎて息ができなくなり、危うく天に召されるところだった。
この人にはこんな才能があったのか…。

そういえば、冒頭のイルミネーションも、私が発熱して眠っている間に、くまさんがひとりで遊びに行って、送ってくれたのだったっけ。

返す言葉がみつからない…。







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3連休初日だった土曜日、朝から温泉旅行の予約をとったりして、ゴキゲンにはしゃいでいた。
「あなた、長持ちしないんだから、大人しくしなさい。」
くまさんに言われても、どこ吹く風だった。だって、週明け2日間働いたら、1月6日までお休みなんだもん。これがはしゃがずにいられましょうか。

しかし、客観的な目というのは簡単に主観を超えるものだ。
1時間後、私は声を出す気力もうせ、掃除を続けるのも億劫になった。
「ほらね。言ったとおりでしょう。」
返す言葉もない。

過労なのだ。
体を休めるしかないのだ。
週明けには受診の予定もある。

外は雨模様。空気は冷たい。
どうにも外出する気になれず、一日中ソファーベッドに横たわり、本を読んで過ごした。
異変は夜になってから。服の中で体が凍った。関節という関節が痛んで、全身の皮膚がカッターで切り裂かれたように痛む。

案の定、直後から発熱した。
ぐた〜っ。
フィギュアは観たいし、起きていられないし。

昨日・日曜日の朝には、熱は下がったようだった。
じゃ、ちょっとダルいけど、温泉旅行の列車のチケットを受け取りにでかけましょうか。
思った途端に、また一気に発熱。

わかった、わかった。
無理はしません。今日はでかけません。
決めたとたんに熱が下がる。体は本気で休みたいようだ。



hatarakitakunaiそんな私に、自分から自分へのクリスマスプレゼントが届いた。
20枚近くにもなった「めんどく星人」シリーズだが、ずっと買えない1枚があった。
これは職場では着られない。
でも、本音の本音だ。

そうだ、別に職場で見せTにしなくてもいいじゃないか。
家で着ればいい。
質のいい木綿だから、フリースの下に着てもいい。

届いた袋から取り出してくまさんに見せると、大きな声で読み上げた後、リビングに布団を敷いて寝ていた私の掛け布団の上から、Tシャツを広げて掛けたかと思うと、そっと「お似合いですよ。」

おいおい、まだ生きてますってば。
最後の衣装みたいにしないでください。





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小学生の時だ。
チャイムが鳴って授業が終わったと同時に、近くに立っていた担任が、短くなったチョークを私に手渡して、「投げとけ」と言った。

チョークをどこにどうして投げるのかわからなかったけど、素直な少女だった私は、言われたとおりに、座っていた一番後ろの席から黒板に向かってチビたチョークを全力投球した。

「お前、何やっているんだ!」担任は激怒した。
私は途方に暮れた。言われたとおりにしたのに、なぜこんなに怒られるのかさっぱりわからない。
「投げろって言うから投げたのに、どうしたらよかったんですか?」
「投げるといったらゴミ箱に入れるに決まっているだろう!」
「それは投げるじゃありません。捨てるです!」
その担任は、岩手の出身だった。



働き始めて間もなくだったろうか。
副担任だった私は教室整備を手伝っていた。ぐちゃぐちゃになったロッカーの上をどうにかしようと思った時だ。担任の先生が「そこ、直しといてください。」と言う。

どこか壊れているんだろうか?
ロッカーのあたりをいくら見ても、壊れた場所は見つからない。 
分からないことをうやむやにしてはいけないと思っていた情熱的な私は尋ねた。
「どこを直せばよいのでしょう。」
「はぁ?!」担任はあきれ顔だ。
「見ればわかるでしょう。」吐き捨てるように言うと、そのまま退室してしまった。

私は途方に暮れた。 このロッカーはどこも壊れていない。ついでに、教室全部確認したが、修理が必要な場所はどこにもなかった。
答えのない注文に戸惑っていると、担任が駆けもどってきた。
「ご、ごめん!直すじゃ通じないね。片付けてください〜!!」
彼は、大分の出身だった。



母の実家(宮城)に遊びに行った時、中学生や高校生だった従姉妹たちから「都会者の言葉は冷たくて、喧嘩しているみたいだから話したくない」という趣旨のことを言われて、いたく傷ついたことがある。じゃ、アナウンサーはみんな喧嘩しているみたいで嫌いなの?と言い返して、なおさらいじめられた。

方言はおもしろい。でも、ときどきちょっと困ってしまう。

義父母と初めて会った時、言われていることの意味が9割は分からなかった気がする。聞き取れないということもあるが、聞きとったところで、単語が違うので意味がわからないのだ。さらに、同じ言葉を発音することもできない。 独特のリズムに、標準語には存在しない中間母音がたくさんある。そのフングワッと鼻に抜ける表記しがたい曖昧な音は何なんだ!

henaga「体の中で『へ』から始まる場所はどこでしょう?」 
「はい!『へなが』!」
「ブッブー」

今年のくまさんへのクリスマスプレゼントはこれにしました。







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megane

その朝、スーツのパンツをはこうとして、ボタンが取れそうなことに気がついた。そういえば、前回「つけ直しておこう」と思ったような気もする。すっかり忘れていた。早起きしてよかった、こんなのすぐだ。裁縫箱を取り出して、午前5時前のひと仕事…のはずだった。

電球の暖かな色を好むくまさんのチョイスで、我が家のリビングは ずっと電球色をしていた。確かに暖かでよいのだが、なにせ暗い。視力が弱い私にはけっこう辛かった。なんとかしてほしいとお願いしたものの、腹を立てられて叶わなかった。

が、時代は移り変わるものだ。今や、世の中はLEDだ。始終切れて買い替えていた電球は「長持ち」の一言に敗退し、我が家にも白いLEDがやってきた。ありがたや。これで夕方になったからと、読書や手紙書きを諦めなくてもよくなった。

が、早朝のリビングで明かりをすべて点灯しても、針の穴がまったく見えない。わかってる、老眼が始まっているのだ。「お手元用眼鏡」なるものも持っているが、これは職場で書類を読み続ける時に使うので、家には置いていない。縫い物には慣れているんだ、やっているうちに通るだろうとの予測はむなしく裏切られ、時間だけが過ぎていく。

そうだ、勉強部屋に「遠近両用眼鏡」があるではないか。これは6万円もかけて作ったのに、どうにも使いこなせない。座ってかけているだけで気分が悪くなってしまう。歩くと倒れそうになる。外になど出られもしない。必然、取り出さなくなり、お蔵入りだ。

江戸むらさきのキャラクターよろしく、鼻先に眼鏡を乗せて針の穴を確認する。かすかに穴かと思われる向きは、先ほどと90°ずれていた。これでは糸が入るわけがない。 向きは合わせた。後は通すだけだ。が、まったく入らない。

自分に言い聞かせる。お前はいままで何千回と糸通しをしているんだ。見えなくても通せる。だいじょぶだ〜っ。

気合が通じたのか、10数分後、なんとか糸を通すことができた。とんだ時間のロスだ。



「このラーメン屋、ものすごく美味しいんです。近くへ行ったら寄ってくださいね。」と言われたその日。たまたま近くへ行く用事ができた。食事を済ませるにも都合がよい。地図はあらかじめ確認済みだ。

サッカー観戦用の眼鏡がある。見え過ぎてものすごく疲れる。だから運転する時と屋外でしか使わない。普段は裸眼で過ごしている。その日、その「見える眼鏡」を職場に忘れてきてしまった。夜8時過ぎ。街の明かりだけでは目指す店が見つからない。看板も見えないし、屋台風らしい店構えも見分けられない。結局発見できぬまま、歩き疲れて帰宅してしまった。

最後のダメ押しが「見たいものしか見えてなかったメニュー」だ。

その前から、横長のリビングの端に置かれた42インチの液晶テレビが、反対側にあるテーブルにつくと見えなくなってしまっていた。これはもう、放置するのも限界だ。
とはいえ、難しいのだ。今までどれだけこの視力問題に投資したかしれない。が、ことごとく失敗した。眠るときにコンタクトを入れて角膜に押し型をつけるオルソケラトロジーなどがよい例だ。ずいぶん頑張ったが、私の眼にはとうとう合わず、最後は角膜を傷つけてしまった。



3連休前の昨日、ジンジャーミクル紅茶に癒された後、意を決して眼鏡を作りに行った。J!NZは便利だ。その場で測定、30分で眼鏡を作ってくれる。幸運にも気に入るフレームもすぐに見つかった。細く赤いフレームが、表情を華やかにしてくれそうだ。

しかし、諦めていた。疲れない程度に遠くが見えるようにすることはできても、手元は見えないだろう。本やパソコンの時は眼鏡をはずすのだ。ああ、面倒くさい。しかし、テレビやそこにある看板だけでも見えるようにしよう。

ところが。
技術は私の想像を越えて進んでいた。弱視で遠視の左目と、近視が進んだ右目を丁度よい程度に調整する眼鏡を作ってくれるという。そんなウマい話があるものかと疑っていたが、できあがってみると、なるほど隣町の看板は霞むが、身の周りは明るくクッキリと見える。かつ、本もパソコンも裸眼よりよく見える。「見える眼鏡」より左右の視力差が少ないせいか、眉間のあたりが少し軽い気もする。

うそでしょう???
こんなことができるなんて。
今までどこの病院に相談してもできなかったのに、その場で作る眼鏡屋さんがこの難問を乗り越えさせてくれるとは!
それも、たったの7990円で。



帰宅後、ずっとかけっぱなしにしてみたが、頭痛も起きない。
すばらしい。

そして、我が家自慢のブラビアがどれだけ綺麗に写っていたのか初めて知った。
床のホコリもつぶさに見える。こんなに汚れていたのか!初めて気付いた。
自分の夫が本当はどんな顔をしていたのかも。






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