Win-Win

あなたも幸せ。私も幸せ。

2012年03月


藤間君
きっと、古今東西、世界中の科学者たちが研究にのめりこんでいったきっかけは、今、藤間君が感じているのと同じ感動なのだと思います。

私たちは、日々いろいろなものを見聞きし、感じ、わかったつもりで生きています。しかし、本当は知らないことだらけですね。山ほど海外旅行に行っている人が、実は国内をあまり知らないのと同じようなことかもしれません。

藤間君が発見した感動の源は「つながり」と呼ぶといいのかもしれません。普段は意識しないけれど、私たちはいろいろなつながりの中で生きているのですね。それは、見えてみると、完璧なモザイクのような美しさなのだと思います。

あなたの先輩に、某国立大学を卒業し、医師として活躍している人がいます。予備校にも行かず、自分で勉強して希望通りの進学を成し遂げたその先輩の勉強法は大変おもしろいものでした。彼はいつも何冊も辞書を持ち歩くのです。

彼は、現代文の時間になると、机に和英辞典を出します。何をしているのかと思えば、気になる単語を片っ端から調べ、英単語として覚えるのです。英語の時間には英英辞典と国語辞典。細かい使い方を理解するそうです。

化学の時間に古語辞典を出したのには驚きました。化学で出てくる言葉は昔なんと言ったのだろう?と調べるのだそうです。そして、昼休みには百科事典を楽しげに読書していました。「事象はすべてつながっている。」彼の持論です。

なぜ電子辞書を使わないの?と尋ねると、「だって、線が引けないしメモもできないでしょう?」彼の辞書には他の辞書のどの言葉とつながっているかメモがいっぱいでした。藤間君も自分なりに工夫して、知りたい!を追求してくださいね。




人気ブログランキングへ ←ポチッと応援、お願いします!

設定は虚構ですが、辞書のくだりは本当の話です。
こういう青年を育てたご家庭って、どんなかしら?と思ったものでした。


桜子さん
あなたときたらクソババアだなんて、なんて口の悪い。あなたに国語を教えた教師の顔が見たいくらいです。後で洗面所に行って鏡をよ〜く見てきます。

先日、デパートで和食器を眺めていたら、「食洗機対応」と書いた、本物そっくりのお椀や箸をたくさんみかけました。私が若いころにはなかったものです。きっと食洗機はあなたの嫁入り道具ね。陶子さんが知らなくて当然です。

それを、笑い物にしてはバチが当たります。陶子さんにはたくさん叱られるでしょうが、それだけ長く暮らしてきた知恵を持っているということでもありますよ。知恵は受け継ぐとあなたが豊かになります。泥棒にも盗めない財産です。

まったく、陶子さんもあなたも、なんて元気な女性でしょう。達也君は母と嫁の間に挟まって、さぞかし苦労していることでしょうね。サッカー部のキャプテンだった達也君もマネージャーのあなたには逆らえなかったものね。

三者面談で、達也君が陶子さんの息子だとは分かっていましたが、まさか同級生のあなたと結婚して、あなたまで陶子さんの娘になるとはね。数奇なご縁に私は驚くやら愉快やら。あなたがたは絶対に気の合う家族になれますよ。

陶子さんは手紙を書きながら笑っていましたか。孫の代まで呪ってやると言われてふたりで爆笑しましたか。それでいいではありませんか。あなたは何もかも分かっているのですよね。それでいい。またエピソードを聞かせてください。

それにしても気の毒なのは達也君です。元気にしていますか?あなた方がいがみ合っていると、外にしとやかな女性を探しに行ってしまいますよ。きっとムンクの「叫び」みたいになっている達也君に、遊びに来るよう伝えてください。





人気ブログランキングへ ←ポチッと応援、お願いします!

書いていてすっかり楽しくなっちゃいました。
前回と連作なのでした
連作も楽しいですね。またやってみよう。


陶子さん
お怒りですね。いいと思いますよ。どうぞ怒ってください。そうして、それをこんなふうに話してくれるあなたを、私はとっても素敵だと思います。

あなたが築き上げてきた家庭に、新しい家族を加えたのですから、それはそれは大変なことでしょう。箸の洗い方からまな板の扱いまで、主婦はそれぞれの掟を持っているもの。それをないがしろにされると腹が立ちますね。

けれど、考えてもみてください。陶子さんの掟は陶子さんだけのものです。教えもせず、説明もせずに最初から理解してもらえるものでもないのではありませんか?あなたにとって常識でも、他の家庭では常識ではないかもしれませんよ。

怒りは、自分が大切にしていることを踏みにじられた時に感じる感情です。陶子さんは今、とても怒っている。それはいったい、誰にどんな大切なことを踏みにじられたからでしょう?どうかそれを、よくよく考えてみてください。

桜子さんは、あなたによく似た性格の人だと思います。素直で、無邪気で、裏表がない。そして、お互いそそっかしい。ぶつかることもあるでしょうけれど、一番分かりあえる仲だとも思うのです。

だって、不思議ではありませんか?陶子さんは私が初めて担任した生徒で、桜子さんは最後の生徒です。それが縁あって今は親子になっている。そして、思ったことを洗いざらいぶちまけ合っている。まるで奇跡です。

どうか桜子さんを育ててください。今まで通り、言いたいことを言い合って、喧嘩しながら仲良く暮らしてください。桜子さんはきっと、陶子さんのよき理解者になるはずです。私の教え子同士、どうか仲良くしてください。お願いします。




人気ブログランキングへ ←ポチッと応援、お願いします!

心理戦は消耗します。言いたいことは言葉にして伝えた方がスッキリします。
でも、言い方は選びたいものです。


初音様
何の御心配にも及びません。わたくしのためにではなく、ご自身のためにご自身の信じる道をお歩きください。それ以外に道はないのです。

あなた様が輝いて見えるのは所作の美しさばかりではなく、その生き方から醸し出されるものです。誰にも真似できない輝きを、あなた様は放っていらっしゃいます。それが見える方に出会えたのも、あなた様の実力でしょう。

日本女性の美しさは、芯の通った強さを持ちつつ、それを秘めることにあると思っております。確固とした主張を持ちつつ従う、褒められること、自信があることをひけらかさないといった奥ゆかしさが独特の美しさになる。

欧米文化が主流となった今、自ら積極的に主張し、褒められることも自信を表明することも当たり前になる中で、あなた様が持つ奥ゆかしさは人々の憧憬を集めてやまないでしょう。

あなたが主演する映画を夢見ます。どれほど誇らしいことでしょう。あなたの背中は、言葉以上に饒舌に、あなたの心を語るでしょう。あなたの視線ひとつで、人々は涙するでしょう。わたくし個人の成功より誇らしく思います。

苦労があって当たり前です。思い通りにならなくて当然です。苦労や不本意を乗り越えた先にしか、あなた様の居場所はありません。不確実、不条理を楽しんでください。どんなに不安な日でも、あなたは守られています。

またお目にかかってゆっくりとお話しましょう。何があっても、いつまでも、あなた様はわたくしの自慢の種です。そうそう、あなた様の好物の梅干しを送りますから、滞在先が決まったらご連絡くださいませね。




人気ブログランキングへ ←ポチッと応援、お願いします!

ときどき、ただそこにいらっしゃるだけで輝いている方に出会います。
いいですよね、ああいうの。


友香さん、京香さん
驚かせてしまってごめんなさい。入院したと言ってもたった一泊二日。点滴が済んだら帰してもらえました。病院より家のほうがよく眠れます。

過労といわれて驚くほど、自覚がなかったわけではありません。でも、この仕事は、その気になれば自分でいくらでも仕事を生み出すことができます。ほどほどで線を引くのも実力のうちと思い知りました。

介護のお仕事は体力も気配りも必要で、本当に大変だろうと思います。友香さんのおかげで、デイケアという施設があることや、元気な高齢者が生きがいのように通っていることを知りました。96歳!私には望みようもない気がします。

8時間眠っても、目覚めた時に「眠い」と感じ、そのまま1日中眠い生活がもう何年続いているか分かりません。少しは運動しようと体を動かすと、大したことをしたわけでもないのに怪我をしたり具合が悪くなったり。

日曜日に、鑑定団と2時間サスペンスの再放送を見ながらソファーでゴロゴロしているのが何よりの憩いのひと時。20代には冬の週末ほぼすべてをスキー場で過ごしていたのがウソのような状態です。

仕事は大切。やりがいもある。けど、楽しかったことが、いつの間にか「やらねばならない」になっていて、その辛さを理解してくれない周囲に苛立ち、ますます疲れを深めていたことに気付かされました。時間も心もゆとりを失っていました。

双子のあなたがたが、ふたりそろって高齢者介護の仕事をしているのは心強いです。病弱でわがままなおばあちゃんでもめげないくらいのベテランになっていてね。私の老後はあなたがたに託します。よろしくお願いしますね。




人気ブログランキングへ ←ポチッと応援、お願いします!

過労で倒れる同僚が後を絶ちません。私も何度命が危ういと思ったことか。
持って生まれた虚弱体質を思えば、松下幸之助さんみたいに、それを有効活用すればいいものを、剛健な人でもキツい仕事を一緒にしようとするところが勘違いなんでしょうね。反省、反省。


宮内君
あなたも親になったのだなと、メールをいただいて改めて思いました。戸惑っているのですね。真面目で不器用だったあなたを思い出しています。

メールだけでは、本当のところは分かりません。だから、的外れなことを書くと思います。でも、何か少しでもヒントになればと思い、急ぎお返事します。どうか、落ち着いて読んでくださいね。

お子さんは、なぜ中学校に入ってからひどく暗くなってしまったのでしょう。理由はわかっていますか?高校に進学してから面談などで呼び出されていたことを奥様はなぜあなたに相談しなかったのでしょう。その理由は?

あなたは必死に働いて家族を養うのがあなたの役割で、家で起きることは奥様がなんとかするものと、決めていませんでしたか?もしもそうだとしたら、家の中にはあなたが知らない謎がたくさんあって、分からないことだらけだと思うのです。

あなたは話し合おうとしたと思っているけれど、お子さんから見たら、罰するための事情聴取みたいに感じたのかもしれません。あなたへの不満を言葉にできず、爆発したのかもしれません。あなた以上に困っているのかもしれません。

ところで、あなたは、お子さんの好きなことや得意なことを知っていますか?子どものころではなく、今のお子さんのです。自分を理解しようとしてくれない人に心を開く人っていませんよね?あなたはどうですか?

物事の善悪を厳しく教えられるのは、愛情の裏付けがあってこそです。愛情を上手に表現できる親は少ないものです。でも、諦めないでください。根気が必要かもしれません。粘り強く、お子さんを知ろうとしてください。今はそれしか言えません。




人気ブログランキングへ ←ポチッと応援、お願いします!

私、子育てしたことありませんから、子育ての相談されても分からないんです。
でも、よく聞かれてしまいます。
親御さんが焦っている時って、お子さんに悪影響が出やすいですね。


由紀さん
お疲れさま、というのが一番合うようですね。すっかり元気をなくしてしまった由紀さんの姿を思い浮かべながら書いています。

社会は厳しいね。いくら努力をしても、結果がきちんと出なければ評価してもらえないですものね。もっと由紀さんが得意なことを生かせる仕事をご紹介できたらよかったですね。ごめんなさいね。

由紀さんのことをかわいらしくて守ってあげたいと思う男性は、これからも、何人も現れると思いますよ。でも、長くふたりで幸せを感じ続けるには、新しい考え方や行動を身につける必要があるのかもしれません。

幸せになるのに資格が必要なのか?というご質問ですね。資格は必要ないと思います。資格はいらないけれど、幸せに生きている人には共通点があるような気がします。それは、自分のことが好きで、今していることが楽しいということです。

世の中には、ただ生きているだけでも辛く感じる人がいます。それは、その人の育った環境のせいでもないし、怠けているからでもありません。親の育て方が悪かったからでもないし、性格のせいでもありません。

生まれつき、幸せを感じる力が弱いのかもしれません。体がお酒を受け付けない人がいますね?それと同じです。どんなふうに、どのくらい弱いのかは、調べる方法があります。もし、どうしても知りたかったら言ってください。ご紹介します。

まずは、ゆっくり休んでください。収入がなくなるのは困りますから、焦ると思うけど、まずは休養です。お酒は飲みすぎないように。できれば、飲まないように。自分をよく知る時間を、しっかり持ってくれたらと思います。




人気ブログランキングへ ←ポチッと応援、お願いします!

脳機能の発達に偏りがあるために、社会生活がとても送りにくくなる場合があります。子どものうちに気付くことができ、適切な療育を受けられれば、生き難さもある程度は減らせるようです。が、家族も自分もそれとは気付かずに成長し、社会人になってから困難にぶつかるケースも多いようです。
そんな子どもが、普通高校に通う高校生でも6%と言われます。40人クラスなら2人くらいはいるということですね。


大蔵大臣殿
活躍の様子をテレビで見ています。苦労が絶えないね。しかし、君の尽力なくしてこの国難を乗り越えることはできない。頑張ってもらうしかない。

妻を気遣ってくれてありがとう。年に一度しか会えない君に会い損ねて、昨年は本当に残念がっていた。彼女も年々体が弱くなり、気分よく過ごせる日が貴重になってきた。若いころの大病が今に影響しているものと見える。

子どもに恵まれなかった私たちだが、妻は君のことを息子のような気がすると時々話している。テレビで君が責められている場面などを見ながら「もっと優しく言ってあげて」と、野党議員や報道陣に文句を言っているよ。

今日はことのほか気分がよいらしい。君が来てくれるとわかってから、お手伝いの加代さんと絵画の入れ替えをしたり、季節の料理を相談したりと機嫌がいい。どうやら君は最先端の薬よりよく効くらしいね。

人の縁とは不思議なものと思う。政経学部にいた君が、なぜドイツ文学者の私の研究室にやってくるようになったのか、申し訳ないが記憶がない。しかし、いつの間にかゼミ生よりもよく話し合うようになっていた。

君は私たち夫婦にとって大切なだけでない。君は国の宝だ。ほんのひととき、学生に戻って英気を養えるなら、本当はもっとしばしば来てほしいくらいだ。私も大学を退いてから、めったに留守をしなくなった。

君のたらこは本当に旨い。青森の酒も楽しみだ。妻はマリア像の周囲に、空の花瓶を並べている。我が家に九州から届いた米がある。精米したてで極上の味だ。炭火で炊くよう加代さんに頼んだよ。君に会える日を心から待っています。




人気ブログランキングへ ←ポチッと応援、お願いします!

先生のお宅でお目にかかった大臣は、自分の家のように入ってこられると、先生の奥様と手をつないでキッチンへ。そのまま椅子に座ると、家庭の朝ごはんのように、白いご飯と味噌汁と、おもたせのタラコを奥様に焼いてもらって、ほくほくと召しあがっていました。「うまいなぁ、タラコはここで焼いてもらうのが一番うまいんだよ。」そんなことをおっしゃっていた気がします。奥様の心から嬉しそうなお顔が忘れられません。
先生は大臣相手に政治の話は少しもせず、大臣もずっとニコニコしていて、テレビとは別人でした。
今にして思えば、労わりを絵にかいたような場面に居合わせたのですね。

毎朝予約投稿していたストックが切れたことに気付きつつ、とうとう間に合いませんでした。いつものことながら、年度末は大騒ぎ。分かっちゃいるけど…


お母さん
御子息を心から愛していらっしゃることが深く伝わってくるお手紙でした。しかしながら、お母さんのお考えでは、かえってご子息の成長を妨げます。

確かに、私はテストの返却時に、「もうひと頑張り」と声をかけました。なぜなら、間違えた解答の中にケアレスミスがいくつか見られ、慎重に答えていれば正解できるはずだったからです。そのことはご子息にも説明しました。

満点の生徒がいて、皆の前で誉めたことも事実です。その生徒は、化学が苦手だったので、一生懸命問題集に取り組み、とうとう化学が得意になったのだと話してくれました。私はその努力を讃えたく思いました。

今度こそと思った得点が思ったほど伸びなかったら、気分は沈むでしょう。しかし、気分が沈むことは悪いことではないと思います。その悔しさがバネになり、次の成長につながるなら、かえって良いことと私は考えます。

長い人生では、思いがけず努力が実らない時もあるでしょう。それを全て個性と諦めてしまっては、できることもできなくなってしまいます。また、努力さえすれば誰でもなんでもできるわけではない。それはお母さんがおっしゃる通りです。

ご存知でしょうか?AKB48は48人ではありません。研究生も含めたら90人もいるのです。メッシだって練習をしなければサッカー選手にはなれなかったでしょう。長所を生かすのは大切、でも、学生のうちは、短所を伸ばすのも大切です。

何より、悔しかったら、自分で言いに来させてください。お母さんが校長や教育委員会に言うのではなく、生徒自身が私のところへ来て不満を

あ〜ダメ。こんな手紙じゃかえって怒りの炎に油を注ぐだけだぁ





人気ブログランキングへ ←ポチッと応援、お願いします!

自分の誠意と言葉が誰にでも通じるという信念にさよならを告げた時、私の青春も終わった気がしますわ。


竹よ。もう寝ちまったか。今夜の仕事は寝ざめが悪い。したたか飲んで寝たくなるのも分かる。俺は目が冴えてなぁ。寝付けないから、いましがた、お前が聞きたがった話でもしてやろう。聞いちゃいまいが丁度いい。

国の名前は勘弁してくれ。俺の父親は城代家老でな。長男の俺は将来を約束された若様だったわけだ。それが、一晩で消えうせた。父が逆臣に刺されて亡くなったのだ。下手人は妻を連れて出奔した。我が家は断絶になった。

お前が見た書きつけはな、仇討赦免状というのだ。俺が見事かたき討ちを果たしたら、家名再興となるわけだ。母も幼い妹も、親類縁者もかたき討ちに出る俺を見送り、俺とても勇ましい気持ちで旅立った。必ずかたきを討つはずだった。

しかし、何年たってもかたきには出会えない。初めの2・3年は仕送りもあったが次第に絶える。10年を過ぎたころには路銀は底をつき、病に倒れもすれば腹も減る。とうとうとある寺の門前で行き倒れた。親切な和尚が助けてくれてなぁ。

息を吹き返した俺に、和尚が語った話が俺の運命を変えたのだ。和尚は10年ほど前、俺と同じような行き倒れの夫婦を助けたそうな。女は身重で、寺で子を生むと息絶えた。男は武家だったが、子を連れて農夫になったというのだ。

和尚は男からいきさつを聞いた。妻を手厚く葬ってくれた和尚に、男は話したそうだ。国許で妻が城代家老に辱められたこと。屈辱に耐えず家老を討ったが、愛する妻を手にかけることができず、連れて逃げたこと。妻が身ごもったこと。

妻が生んだ子どもなら、誰の子であれ我が子だと言って、もらい乳をしながら娘を育てた男と娘を俺もこの目で見たのだよ。妹かもしれぬ。どうしても、どうしても仇討はできなかった。なぁ、竹。俺はもう、何も信じられないのだよ、何もな。





人気ブログランキングへ ←ポチッと応援、お願いします!

うわ、今日はもう少し行数がほしかった

このページのトップヘ