思わず、笑ってしまう。

笑うしかない忙しさが続いている。その上、疲れる。これには理由がある。

『カピバラ食堂』を連載している間には、いろいろな出来事があった。面白いものを選りすぐって順に書いていきたいと思っているが、トップニュースはこれだろう。

今、3週目。

妊娠したとかいう話ではない。
砂糖禁止令に従って、3週目に入ったのだ。
我ながら、よく頑張っていると思う。
甘いものは心の栄養。それを完全に断っているのだから。

足の裏の異変に気付いたのは、8月末だった。
真新しいサンダルが合わなかったのだろうと軽く考えていたが、
そのうち痛みが増して、歩くのに支障が出てきた。

特に、朝ベッドから降りる時の激痛と言ったら、思わず涙が浮かぶほどだ。
階段が上がれない。平らな廊下でつまづく。椅子から立ち上がれない。
痛みだけでなく、筋肉に力が入らないのだ。

これは、尋常ではない。
ネットで調べると、「足底筋膜炎」に症状が酷似している。
スポーツ医学に詳しい人に聞いてみると、「それ、大変。治るのに1年はかかりますよ!」

かんべんしてくれ〜

ふと、この2年行っていない、整体の先生の顔が浮かんだ。
こういうときは、直観に従うのだ!
スルスルと予約がとれ、行ってみたら、なんと先生、若返っている。
いつもながら妖しい整体だ。

症状を話すと先生、体に触れもせずに言ったもんだ。
「お菓子、食べ過ぎてません?」
そこか。自覚があった。最近、疲れがひどく、甘いものが恋しくてずいぶん食べていた。
でも、食べても食べてもまた食べたくなって、甘いもの餓鬼状態。
でも疲れは少しもとれず、増す一方。

「ここ、ほら、痛いでしょう?」
左ろっ骨の下をグイと押され、先生の説明を聞くまでもなく、私は絶叫してしまった。
膵臓が、石のように硬くなっているという。
膵臓が弱ると、筋肉に力が入らなくなるらしい。
だから、バタバタと歩き、足の裏に負担がかかるという構図なのだそうだ。

「とりあえず、2週間、お菓子禁止です。ジュースもダメです。お料理に入っている以外の砂糖は全部禁止です。では、2週間後!」

がんばった。
次の診察の2日後に賞味期限が切れる、いかにも美味しそうなおみやげをいただいていた。これを食べるのを楽しみに頑張りまくった。この痛みがとれるなら…

2週間後、次の診察。
「思ったほどよくなってませんね。心の栄養はゼロですか?うん、確かにそれは感じる。もとが悪すぎたのと、本来の体が弱いのですね。あと1週間、延長しましょう。」

ほらきた。想定の範囲内。
ところが。

次回の予約を取る段になって、先生が暴挙に出た。
「次回いつ来たらいいか?1週間後で・・・いや、10日後でいいよ。。。。待った!!2週間。思いきって2週間後にしましょう。では〜

では〜じゃないだろう、なんだその満面の笑みは。
なんだか腹が立つ。
目の前にぶらさがっていて、今にもかぶりつこうとしていたニンジンが、急に見えなくなったお馬さんの気分

切ない・・・・







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