悪気どころか、愛情表現いっぱいだった。
「大好きっ
座りながら首に抱きつかれたとき、態勢が崩れてしまった。ドカッ。

その人の全体重が、斜めにねじれたまま座っている私の体にかかった。
ぷちっ。
背後で音を聞いた気がする。

覚えていないが、私が悲鳴を上げたそうで、周囲にいた人が助け起こしにきてくれた。も〜、冗談やめてよと言っていた時には、これといって何もなかったのだが、1時間後、車を運転して出張に出ようとして気がついた。何かの拍子に左肩甲骨の内側に激痛が走る。一瞬、息がとまるほどの痛みだった。

さっさと病院に行けばよいものを、年に3度の激務期間、どうにもこうにも時間がとれない。取れたかと思うと、行きたくない理由ができる。なんだこれ?でも、気付いちゃったのだ。行きたくなるまで待てばいいと。それが、昨日だった。

病院ではなくて、正確に言うとカイロプラクティック。すごい先生なのだ。左腕を背後に回すとギエッと、2週間たったいまでも悲鳴をあげる様子を診て、筋繊維が小さく断裂したのだろうとおっしゃる。首も痛いです…、あそれは別の理由ね。1時間くらいかかって、背中も首も痛みが微弱になった。本当にすごい。

ついでに、怪我をしたのがなぜあのときだったのか、解明してしまった。そうか〜。あの怪我がなかったら、私は怪我以上に大きな心の傷を負ったのかもしれない。「なにムチャなことするんじゃ、ぼけっ」と思っていたが、分かっていないのは私だった。だって「大好きっ」って言ってたもん、ホントだったんだね。

ありがとうと思ったついでに、なぜ昨日まで施術を受ける気にならなかったのかも解明してしまった。この一連の出来事の真髄に関する解釈を、カイロプラクターさんが得たのが、なんと私が怪我をした日あたりだったらしい。直後ではうまく説明できなかったと言われた。

無駄がない。ふしぎなくらい、全部が丁度よくつながっている。
世界は、美しい。






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