家から一歩も出ないで土日を過ごした。
ここまで徹底するのは、病気の時以外には珍しい。
でも、出なかった。というか、出たくならなかった。

買い物に誘った友達から、仕事で行けないと連絡があった。
こんな時には、人の力も借りられないらしい。
よい、よい。それならそれがよいのだ。

自分のことを棚上げにしていたので、返事をしなければならないメールが何通か残っている。全てに返信し終えると、ひとりだけ、即座に返事をくれた人がいた。その人もまた、思っていた以上に窮地に立たされていた。

ゆったりと、メールが往来する。
その人もまた、過労で身動きがとれないのだ。
会話が進むにつれ、メールに絵文字が増えていく。言葉に無理がなくなる。

聡明な頭脳と強靭な精神の持ち主であるその人は、小さなヒントから瞬く間に状況を把握し直し、気持ちの重心を整え、行動計画を練っていく。
しなやかだな。ほとんど感動に近い感覚が湧いてくる。

人は時として、つまずいたり転んだりする。そうすることで、それまでの歩き方より、別の歩き方があることを知る。しかし、いくら転んでも気付かない人もいる。転ぶのはお前のせいだと言う人も。

今夜は、そんな全てが風景に思える。
……………
きっと、今日一日、気温が低くて爽やかだったからだろう。




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