「もしも、一時的に相手を手に入れられたらそれでいいというのなら、迷っていないで思うままに気持ちを伝えたり、行動したりすればいいのだと思う。でも、ずっと長く良好な関係を続けていたいなら、親密になることを焦らないで、2人の間に起きるすべてのことをじっくりと味わいながら、時をかけて関係を育てて、法律では規定できないような信頼関係を作っていくこともできるんじゃないかな。それって、離婚したら終わりの夫婦よりも、絆が深いってことになるじゃないですか。」
「なるほど。それがあなたの親友への答えなのね。」
「はい、まぁ、そうみたいです。」
「今、自分の答えを聞いて、どんな気分?」
「・・・・・・。」
あきさんは、自分の答えを噛み締めていました。親密になることを焦らないでいることで、強固な絆が生まれるのだとしたら・・・
「何か、まだスッキリしません。なんだか・・・ウソをついているときみたいな気分です。」
「あら、ウソをついているような気分なのね。先ほどのお話のどこかにウソがあるのかしら?それとも何か別のことを考えているの?」
「よくわかりません。でも、さっきの私の答えは、奇麗事すぎるって感じるんです。もしも私が親友からそんなアドバイスを受けても、頭ではわかるけど、気持ちが反発すると思うから。」
「どうして気持ちが反発すると思うの?」
「好きな人と親密になりたいというのは、自然な気持ちでしょう?それを、今の快適さとか未来への期待とかを見据えて、本心は我慢しろっていうことじゃないですか。それって、今感じている自然な気持ちやそれを感じている自分にウソをつけってことですよね。」
「もし、そうだとしたら?」
「わたし、自分にウソをつきたくありません。」
「今の言葉は、とても力強く聞こえたわ。自分にウソをつかずに、どうありたいのかしら?あなたはどんな生き方をしたいの?」
「自分が感じたことをそのまま表現したいです。したいことをして、言いたいことを言いたいです。好きな人には、目の前に立って、笑顔で『好きです』って言いたいです。会いたい人には『会いたい』って言いたい。そういう人生を送りたいです。自分が思うことを思っていないフリしたり、気付かないようにごまかす人生は嫌だわ!自己欺瞞は嫌です!!」
「すばらしい考えだわ!とても素晴らしいのに、今はそのように生きていないようね。なぜなのかしら?理由が何か思い当たる?」
「・・・・・・きっと、怖いんだわ。」
今日も読んでくださってありがとうございました。
あなたに、あらゆるよきことがなだれのごとく起きますように。






