おはようございます。Hikariです。

 

 うれしいご報告です。昨日受けた血液検査の速報(!)が出ました。

 

 毎日病院に通って治療を最優先にした甲斐があって、効果がとってもよく出ているようです。

 

 正常値にはまだ届いていませんが、想定できる最高の回復と言われました

 

 それから、貧血の原因の方の治療も、最初から手術ではなくて、薬で様子を見ることになりました。当面の効果が高く、カラダに対する負担が少ない方法です。先々のことはまた考えなくてはならないそうですが、大切な時期に仕事から離脱することは防げそうで、ほっとしました。

 

 何より、癌ではありませんでした。(そんな可能性もあったのですよ。)

 

 お医者さんから結果を聞いた時、当然うれしかったのですが、弟子から「よかったです」と涙こぼした顔文字入りのメールが来たときに、ようやく実感がわいてきて、心からほっとしました。

 

 

 

 さて、弟子の話が出たところで、今日は我が家の冷戦(?)の模様をお届けしましょう。

 

 先週の土曜日。

 

 私は心身ともに痛みを伴う検査を受けて帰宅、貧血の状態も最悪で、口をひらくのも辛い状態でした。なんとか気分を変えようと美容院に寄ってみたのが、さらに疲れを呼んでいました。

 

 くまさんは、横たわってテレビを見ているところで、テレビを消す様子もなく、どうだった?と聞きもしません。

 

 振り返りすらしませんでした。帰宅が遅かったことが気に入らないようでした。

 

 時はすぐ夕食の時間。くまさんが作っておいてくれたご飯を食べる前にと、貧血の治療方針だけ説明しました。他にもいろいろとドクターから聞いた話はあったのだけど、参ってしまっていてうまく伝えられないので、また明日話すから、と言いました。

 

 すると、黙って聞いていたくまさんが発した言葉はこうでした。

 

 「あなたはちゃんとたんぱく質や青魚を食べないからそういうことになるんですよ。運動もしないし。」

 

 ブリザ〜ド

 

 私の疲れ切った心は、この一言で凍りつきました。

 

 ドクターの言葉によると、私の貧血は食事や運動のせいではありません。貧血を起こすような病気にかかったからです。その病気の原因は、やっぱり食事や運動のせいではありませんでした。

 

 それを言い返そう、説明しようと思えば、できたかもしれません。

 

 でも、もう、言葉を発する気力がありませんでした。

 

 こんなに辛いのに。ほかに言いようはないの?

 

 私の辛さに対する共感はないの??

 

 さみしくて、ちょっと、泣きそうになりました。

 

 

 

 翌日、病院ではまた注射と検査、前日の痛みもまだとれず、気分もカラダもさらに落ち込んでいました。それでも、前日に話しきれなかった、貧血の原因になっている病気や、その治療に手術が必要だと言われたことなどを説明しました。説明しただけで疲れて、昼間というのに3時間も眠ってしまったほどです。

 

 でも、お子さんが生まれた同僚にプレゼントがしたくて、どうしても見に行きたいお店があり、近くでもあるので、ゆうがた、車ででかけることにしました。

 

 くまさんは、運転をしてくれるといいます。

 

 自分で運転していくつもりでしたが、その体調では危険でもあるので、お願いすることにしました。

 

 でも、前日以上に口をきく元気もありません。少し動いてもフラフラするので、ゆっくりゆっくり、宇宙遊泳のようにしないと歩くこともままなりませんでした。

 

 そんな私に、くまさんが言った言葉はこうです。

 

 「心まで貧血になっちゃったんじゃないの?」

 

 何たる無神経ほかに言いようはないんかい

 

 本気でムカッときました。ムカッときたら、本当に吐き気がしました。そんなストレスに耐えられるカラダでは、まだなかったようです。

 

 もう何も見るまい。何も聞くまい。何も言うまい。日光猿軍団の気分です。

 

 

 

 健やかなる時も病める時もと誓って入籍したわけではありませんが、あんまりガッカリしたので、月曜日にF妻さんに、病気の全貌とこの話をしました。F妻さんも顔をしかめて、「まあ!そんなこと言う人だと思わなかったわ!」と驚いていました。

 

 

 

 その翌日の夕方。

 

 私の弟子は、F妻さんと同じように、私のチームメンバーでもあります。

 

 だから、けっこう仕事に穴があく治療について・・・治療ばかりでなく、ちょっと迷った末に、この状態の全貌について説明しました。弟子はとっても心配そうに、真剣に話を聞いてくれました。そうして、話し終えた私にこう言ったのです。

 

 「それは辛かったですね。そんなに苦しい検査を受けて、そんな病気の話をされたら、もともとからだが辛いのに、気持ちまで落ち込んじゃいますよね。でもね、現状維持でずっと辛いままっていわれたわけじゃなくて、治療すればよくなって、前より元気になれるっていうんですから、頑張って治してくださいね!仕事のほうは大丈夫ですよ!!」

 

 わたしね、正直言って、泣きそうにうれしかったです。

 

 あやうく、涙がこぼれ落ちそうになりました。

 

 あなたにまかせっきりにしたら、仕事のほうは危ういでしょ〜が!と思いつつも、ブリザードに凍りついた心が、ほんのりあたたかくなりました。

 

 ああ、私が見込んだだけのことはある。私の後継者に育てようと思っただけのことはある。素晴らしい人だ。この人は、人の痛みがわかるんだ。人の痛みがわかって、それをどうしたら少しでもやわらげられるか本能的に知っていて、表現できるんだ!

 

 思いがけない共感者を得て、このときようやく心からほっとして、頑張って治療して、またこの人たちと存分に働けるようになろう!と思えたのでした。

 

 

 

 この日。帰宅してくまさんにこの話をしました。ただただ、こういう弟子を持った嬉しさを話したくなっただけなのですが、つい、いじわるな気持ちがむくむくとアタマをもたげてきて、言ってしまいました。

 

 「私は本当にすばらしい人たちに恵まれるなぁ!仕事では!

 

 

 

 「で、その時のだんなさんの反応は?」と、興味津々のF妻さん。

 

 「無反応。」と、私。

 

 

 

 

 ああ、まったく。

 

 オトコというものは、どうしてこうも原因究明が好きなんでしょうか?

 

 解決策探しが、どうしてこうも好きなんでしょう?

 

 たいていの妻は、夫にそんなものは求めていないのではないでしょうか?

 

 そうか、つらかったね。

 

 20代半ばの青年の言葉を40代の夫から聞こうとは思いません。師匠として尊敬の眼差しで私を見てくれている弟子と、まるで手がかかるペットを飼っているかのように私を見ているらしい夫の言葉が、同じであるはずがありません。が、せめて死体に鞭打つような真似はやめてほしいなぁと思うのです。

 

 

 

 私は今回のこの地味な精神バトルで、「熟年離婚」の背景を垣間見た気がしました。そうなりたくなかったら・・・・

 

 黙っといてください。

 

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