Win-Win

あなたも幸せ。私も幸せ。

2012年12月


パンツ派の私は通勤もたいがいパンツスタイルだ。
デニムも多いし、スニーカーもあり。
スーツもほとんどがパンツだ。

ところが、昨日の朝は理由あってスカートででかけた。
ひざ丈にパンプス。非常に寒い。
コートはロングダウンにした。が、言いようのない寒さだ。

職場では仕事着に着替える。仕事着=ジャージであることは、これまでも何度か書いている。今年発売の、これ以上ないという温かさの上下を着た。風邪が治ったばかりなのに、ぶり返すのは嫌だ。軽くてぬくくてお気に入りのシリーズだ。
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ところが、仕事を始めたとたんに頭痛がするではないか。
それも、ただの頭痛というには痛すぎる。
折しも、職場ではウイルス性胃腸炎が大流行中だ。
胃腸炎だが、中には頭痛と発熱を伴って、3日ほど寝たきりという人も複数出ている。点滴打って回復しましたなどと聞くと、ちょっと恐ろしくなる。

ここで「今日は不調なので帰ります」とは言えないところが、この立場の辛いところだ。
スーツに着替えて「寒いですねぇ」などとぼやきながら役目を終えると、再度ぬくぬくに着替えた。あまりに寒気がするからだ。しかし、ぬくぬくの中がガタガタする。これは、まずい。

来客の予定もあり、例によって休憩もなく、寒い、痛い、寒い、痛いとつぶやく私の仕事を、でき杉君がサラリサラリともらいうけてくれる。仕事ができる男はかっこいい。

退勤時間+30分。
ギブアップ。
「もうダメです。帰ります。」
打ち合わせを諦めてもらい、ぬくぬくジャージの上にベンチコートを着たまま帰宅した。
アンブロ TOUR ロングダウンコート
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それでも、寒い。
検温すると…舌下温というのに36℃ないじゃないか!
頭痛は、寒すぎて起きたらしい。

つくづく、朝、短いスカートででかけたことを後悔した。
まさか、ここまで苦しむ原因になるとは思わなかった。
お風呂に入っても、頭痛薬を飲んでも止まらない。
次回、必要に迫られた時は、スカートを持って行って、直前に着替えよう。

年齢相応の反省を胸に、早めにベッドに入った。
寝ている間に、発熱したのと変わらないくらい、変な大汗をかいた。
途中で起きて着替えたくらいだ。
今朝、目覚めてみると、わりとスッキリしている。
よかった。

今朝の外は一層寒そうだ。
しかし、気温が低いからと言って簡単に体温を下げては人間といえないではないか。
トカゲの仲間か、私は?
変温動物のトカゲさん、冬はきっと辛かろう。
もしも見かけたら、懐に入れて温めてあげよう。






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お持ち帰りの仕事が完了してスッキリした。お休みは嬉しいなぁ。膵臓を痛めるのも、早い話が疲れが積もり積もってのことだろうから、休養も計画的に取らないと。それから、栄養補給と良質の睡眠だ。

甘いものがダメならば、しょっぱくて美味しいものを食べればよい。もちろん、塩分も摂りすぎは万病の元。気をつけますよ、当然。せっかく体重も体脂肪もベストに近づいているのだから、健康強化月間続行です。

先週水曜日のことだ。
昼食をとりながら、ラーメンの話になった。Hikariはラーメン好きで、以前はどんなに遠くても「美味しい」と聞けば足を運んでいたのに、多忙を極めはじめて数年来、そんなこともしていない。そのかわり、身の回りにトンコツ好きが多くなり、以前は嫌いだったトンコツだけど、美味しい店を教わって、嫌いではなくなった。

本当は、塩ラーメンが好きなのだ。
ただし、納得のいく味の店はあまりない。
平塚の「つくし」、横浜の「桃源」、厚木の「本丸亭」…くらいだろうか。


夏から我がチームに入った男性がいる。「でき杉君」と呼ぼうか。
彼は生まれも育ちも私と同じだ。年齢は親子ほどに違うが、とにかく話が合う。何より、食べ物の好みが驚くほど似ている。この日も、彼は言うのだ。「僕は塩ラーメンが一番好きなんですよ。特に○○○○の塩は最高です。」
聞いたことのない店だった。おおまかな場所を聞き、帰宅してから調べてみる。行けそうだ。

その店に、昨日、くまさんと一緒にでかけてみた。 
ウナギの寝床のように狭い店内だからだろうか、店の外に行列ができている。
塩ラーメンは何種類かある。文字を見つめながら、でき杉君が一番好きなのはこれだろうと当たりをつけ、注文してみた。

おいしい。
tastunokishio何もかも、美味しい。
塩味が丁度良い。
この店の2階で打った麺と、ほぐれるチャーシュー。
雑味を一切感じさせない、コクのあるスープ。
こんなラーメンは久しぶりに食べた。
ちょっと、感動した。 
苦手な半熟の味玉を載せないで済むのも感動だ。

写真撮影の許可をいただいたので、カメラとケータイとで撮影した。でき杉君にこの写真を添えて、ご紹介感謝のメールを送ってみた。
「これです。塩チャーシュー、最高です!」

ほほっ。
美味しいうえに推理も正解。
風は冷たくても、極上気分の土曜日でした。






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「お菓子、禁止が解けました〜!」
出勤してすぐ、管理職に報告した。
今年就任した副社長と専務はものすごく素敵な、天使のような女性たちだ。
「まぁ!おめでとう!!」
我がことのように喜んでくれる。

「でも、いつでも好きなだけ食べていいわけではないんです。食事の後にちょっとだけならいいよって。」
「それでも、ゼロとは大違いよ。よかったわね〜。楽しみが増えますね。」
副社長は殊に素敵な女性だ。あと何年か生きてこんなふうになれるなら、私はその期間、どんな努力も厭わないぞと思う。もっとも、彼女は努力でできたものではなさそうだ。持って生まれた真珠のように輝かしい気質の賜物だろう。

報告を済ませて席に戻ろうとすると、
「ちょっと待って!今ご褒美をあげるから!」
副社長は座ったままかがみこんで、大きな赤い箱を取り出した。 蓋を開けると、中にビッシリお菓子が入っている。彼女たちの重労働と言ったら筆舌に尽くしがたい。夜遅くまで書類作成をしていることも多いので、きっと非常食ボックスなのだろう。

201201choco箱の中から、ひときわ大きな箱を取り出すと、これあげる!と手渡してくださった。キラキラと光輝く箱の中身は、ラム酒が香るチョコレートではないか!

大好物だ。

一粒いただいてお返ししようとすると、箱ごとあげるとおっしゃる。
びっくりしてしまった。
心から、ありがとうございますと感謝して、遠慮なくいただくことにした。

彼女はこんなふうに、「頑張ってよかったな」と思わせることに天才的な才能を発揮する。仕事でもそうだ。彼女に誉められて認められて、費やした無理な努力を誇りに思っている社員がどれほど多いことか。管理職の鑑だ。この薫陶を受けている専務も、いずれこんなふうになるのだろう。素晴らしいことだ。

仕事机の特等席にチョコレートの箱を飾った。挫折しなくてよかったな。もう少し頑張って、もっと健康を取り戻そう。朝はそう思った。



19時。すでに11時間勤務だ。その間、5分も休憩していない。お腹が空いた。でも、どうしてもその日にやらなければならないことがある。帰るわけにはいかない。

目が、何度も何度もチョコレートを見つめる。
食べたいなぁ。おいしいんだよなぁ。甘いんだよなぁ。疲れたなぁ。食べたいなぁ。
しかし、食後にちょっとだけの約束だ。

だんだん、恨めしくなってきた。いただかなければよかったなぁ。そうしたら、こんな葛藤は味わわずに済んだのに。彼女は、天使のような悪魔かもしれない…。見るだけで食べられないなんて残酷だ!

集中力を欠いたので、必要以上に時間がかかった書類作成をどうにか終え、チョコレートを抱えて急ぎ帰宅した。晩ご飯はすでにくまさんが作ってくれていた。いただきます!食事が、本当においしい。

食後、チョコレートの箱をそっとあけて、一粒口に入れてみた。
この美味しさを、いったいどんな言葉で表現できるというのか。
涙が落ちそうになった。



翌朝、副社長にその美味しさと感謝を伝えた。
私をニコニコと見上げていた副社長の目からポロリと涙がこぼれ落ちた。
「ほんとうによく頑張ったね。偉かった。もう少し我慢して、もっと元気になってね。」

やはり、彼女は天使だ。






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