Win-Win

あなたも幸せ。私も幸せ。

2012年11月


苦節4週間。
やっと「砂糖禁止令」が解除されました。
うれしいなぁ。よかったなぁ。ばんざい、ばんざい。
ご心配をおかけしました。

辛かったけど、苦しいだけの経験ではありませんでした。
いいことも、いろいろあったのですよ。
中でも一番よかったことは、「食べ物のおいしさ」がわかったことでしょう。

砂糖で甘い味を摂らなくなってから、体はどうしても「甘い」が欲しかったらしく、あらゆる食べ物の中の「甘い」を探すようになりました。外食のサラダに添えられた1粒のミニトマトを口に入れ、プチンと噛んだとき、あま〜い汁が湧きだして、美味しくて涙が浮かんだことがありました。

大根も、人参も、カボチャも、同じように「甘いんだなぁ」としみじみ思いました。そうしているうちに、いろいろな食材が食べたくなりました。と、同時に、脳がお菓子の砂糖で満腹と誤解することがなくなったのでしょう、定期的にものすごくお腹が空くようになりました。

お腹空いた〜と思っていただく食事は、本当に美味しいのですね。
いつも食欲がなく、ご飯1膳食べるのが難しかった体が、モリモリくまさんと同じくらいの食事を平らげても、体重は減りました。体脂肪はもっと減りました。

まだ痛みは残っているのだけど、追々消えるでしょうとのことなです。
甘いものも根絶でなくていいよと言われて、生きる楽しみを一つ取り戻した気分になりました。

けれど、「空腹時には甘いものを食べない。食べるなら食事の後に少しだけ。」の約束は今後ずっと守ろうと思います。頑張った自分へのご褒美と、帰宅の途中で空腹をドーナツで埋めたり、渇いたのどを甘いミルクコーヒーで潤すのはもう卒業するぞ!

だって、頑張った体へのご褒美が「猛毒」で、膵臓さんが死にかかるなんて、いやだもんね。



それにしても、解禁となったとたんに食べたいのはプリンです。
小さくておいしいプリンがいいなぁ!






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私:あのねぇ、飲む麹買ってきた〜。甘酒だけど、酒じゃないよ〜。
くまさん:へぇ。珍しく活動的な休日だったんですねぇ。
私:はい〜。カッコイイお兄さんとお話ししてきました〜。
く:へぇ。(ほぼ無関心)
私:飲む麹は、飲んでもいいけど、調味料にしてもいいんだって。
く:どんな?
私:とにかく甘いの。だから、肉じゃがに入れると、お肉がほっこり柔らかく炊けるらしいんだ〜。
く:そりゃいいですね。
私:はい〜。だから、じゃがいも買ってきました〜。
く:そうかぁ。甘酒で柔らかくなるなら、肉は牛のブロックがいいと思うよ。
私:あ〜なるほど〜。じゃ、今度ね〜。

3連休の初め2日間が仕事だったくまさんは、月曜日が振替休日だった。私がイケメン店長さんとお話ししていたころ、彼は新潟のスキー場にいた。まだ大した雪もないというのに、12万円も出して買った山スキー用の板を試さずにはいられなかったらしい。

泊りがけで行くのかと思っていたら、ゲレンデスキーを好まない彼は、半日感触を確かめたら満足したらしく、その晩のうちに帰ってきた。

冒頭の会話は、月曜の朝、私が仕事に行く前のことだ。

大きなプロジェクトの実施を控えて大忙しの私は、早めに帰ったつもりが帰宅が遅れた。例によって、料理はくまさんが担当だ。

く:鮭を買っといてくれたから、今夜は「チリ産紅鮭のホイル包み焼き 塩麹きのこを乗せて」だよ。
私:それは美味しそうですね。塩麹きのこは万能だな〜。
く:じゃがいもも買っといてくれたから、今朝聞いた肉じゃがも作ってみました。
私:すばらしい!写真を撮らねば。ブログで紹介するんだ〜。
く:牛ブロックを買いに行ったら眠くなって、1時半から5時まで爆睡ですよ。
私:へぇ。珍しく生産的でない休日だったんですねぇ。それで、飲む塩麹は「もち米」ですか?「玄米」ですか?
く:いや、どっちでもない。
私:へ?
く:鮭に、余っていた塩麹を塗り込んだら少し残ったので、それを肉じゃがにも入れてみたんだ。 そしたら塩辛くてさぁ。全然甘くないから、みりんをたっぷり入れてみた!
私:え!?……塩麹が塩辛いのは当然だと………みりんにはたっぷり砂糖が入っているの、知ってる?
く:知ってる!で、写真は?
私:………………………今度ね。






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ブロ友さんが、砂糖を食べられない私にもこれなら大丈夫なのではと、「飲む麹」なるものを紹介してくださった。「こうじ」は数年前、自力で味噌を作ってみたときに手にしたことがあっただけでずっと忘れていたが、昨年「塩麹」に出会って一気に親交を深めた(?)ばかり。夕べも「塩麹きのこと牛肉のホイル包み焼き たまり醤油を添えて」を作ったばかりだ。

先週は渋谷ヒカリエに来ていたらしいが、普段は富山の味噌屋さんとのこと。ネットで調べると、「飲む麹」はずいぶんたくさんあるらしい。富山・味噌・飲む麹…しばらく探して見つけた。これこれ、この丸みを帯びた瓶。注文はネットにFAXに電話か…。

何気なくサイトのあちこちを見ていたら、昨日・今日の2日間、調布で開催される「Go Green Market」に出店していますとの書き込みを発見した。 フェイスブックは便利だなぁ。調布には、お世話になっている天才カイロプラクターがいて、3ヶ月に2度ほどはでかけていく。行動範囲内だと思ったら行ってみたくなった。

バッチリ日焼け止めを塗った。いつもよりは気を入れてお化粧をしたのは、どうやら店長さんがイケメンらしいからだ。3連休最終日、前2日仕事しつつものんびりゆったり過ごしたおかげで、風邪気味ではあるが化粧ののりが大変よろしい。幸先がよくて気分上々。

2012rose01目的の場所に着いた。入場料がいるのは意外だったが、会場がフラワーガーデンだからのようだ。なるほど、バラ園があり、甘い香りが漂っている。池にはカモが泳いでいるし、緑にあふれていて気分が安らぐ。所狭しとテントがならんでいて、雑貨や食べ物を売る店にお客さんも多く、活気づいている。

2012rose02ひとごみは苦手だ。知らず知らずのうちに、足がバラ園へ向かってしまう。なかなかにきれいに咲きそろって出迎えてくれた。ひと株ごとに名前が表示されているが、何事につけ名前に関心がないので、花ばかりを眺めてしまう。それにしても、バラ園内は人が少ない。みんな、お買い物に熱心なようだ。

2012rose03でも、逃げていては目的を達せない。ぐるりと会場内を1周して、目指す場所に行きついた。
「宮本みそ店」さんだ。

美容と健康に造詣の深いマダム達が垣根を作って、背の高い男性の説明に耳を傾けている。ざくっと商品が売れる。と、また垣根ができる。また、売れる。シャイな私は垣根に連なる勇気もなく、かといって引き返すほど弱気でもない。お隣のパン屋さんで明日の朝食に「全粒粉のやわらかレーズンパン」などを選びながら、垣根が消滅するのを静かに待った。

DSCN1831[1]

待てば海路の日和あり!!
とうとう人垣が消え、私ひとりとなった。
あれ?
目指す「飲む麹」はあるのだが、教えていただいていたピンクではない。
どうしたのだろう?かわいいから先に売れてしまったのだろうか。

思わず、堂々とお兄さんに尋ねてしまった。
すると、どうしてピンクをご存知なのですか?と逆に質問された。
いきさつを簡単に説明すると、ヒカリエには持って行ったが、あれは限定生産で、2週間に1度ほど注文を受けて作るのだという。
いきなりピンクを飲めたブロ友さんは強運の持ち主らしい。

飲んでみてくださいと小さな紙コップを差し出された。内心の動揺を表情に出さないのは職業柄だが、下っ腹に力が入った。飲む麹は甘酒だ。私は、3月3日生まれのくせに甘酒が苦手だ。飲んだ途端に頭痛がしてくる。

しかし、である。
このかなりイケメンのお兄さんとここまで話して、作り方とか成分とかまでこまかく聞いたうえで、まずいですね、もともとキライなんですよとは言えないじゃないか。そんなことでは女がすたる。

覚悟を決めて飲んでみたのは「もち米の飲む麹」。甘い!旨い!なんだこりゃ〜〜!!
これが甘酒なら、今まで私が飲んだあれは何だったのだろう。
「玄米の飲む麹」もいただいた。これまた旨い。こちらのほうがより、米の味がする。
これで砂糖は使っていないという。しみじみ、お米って甘いのね…と知った。
この感動が1本600円はお安いといえよう。醜態もさらさずに済んだ。

なにより、このブースを見つけた時、真っ先に目をつけたのは味噌だった。
なにせお味噌屋さんなのだ。
この色、照り、旨いに決まっている!!!!1圓650円。
そして、大好物の塩麹は550円。買うべし、買うべし。

飲む塩麹を使った肉じゃがが美味しいことまで教わって、お兄さんに見送られ、ブースを後にした。

いやぁ、気分爽快。
足の痛みがうすれた日で、本当によかった。

ということで、次回は飲む麹料理をご紹介できるかと思われます。

ちなみに、写真の左上に写っている方がイケメンの店長さんです。お世話になりました。






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健康な人には読みにくい話になったので、元に戻しましょう。

中毒か?というほど大好きな甘いものを「はい、今日から断ってください。」と言われて「ああ、そうですか、がんばります。」と我慢しているのは、それだけ足の裏が痛くて歩けないから。もしも痛みがなかったら、「まぁ、ちょっとくらいはいいかなぁ」と、何かしら言い訳・抜け道を探して食べようとしていたに違いない

それでも、事情を知らない方も多いし、なぜか私を試すかのように、美味しそうな甘いものが次々とやってくるのです。今日も、ご近所のスーパーが改装したというので行ってみたら、前から一度食べてみたかったマダムブリュレとやらが期間限定で出ているではないですか。しかも、山積みになっている!なまなかなことでは我慢できません。

冷凍保存のアイディアもいただいたけれど、目に見えるところ、手が届くところにあっては、夢の中でも食べてしまうに違いありません。そこにある、というだけで辛さ倍増です。とにかく餓鬼ですから。

そこで、大好きで大好きで手離せなかったお菓子たちを、大好きな人たちに差し上げる決心をしました。

某県の銘菓などは、今まで食べたことがない美味しさとお誉めをいただきました。「そんなお礼を言っていいかどうか、あなたの気持ちを思うと…。」いいのです。この辛さを分かってくださるあなた方にだから、差し上げたのです。

ところが。差し上げれば差し上げるだけいただくことも増えていきます。なんだこれ??

ふと、「施餓鬼」を思い出しました。

生前の強欲がたたって餓鬼道に落ちた餓鬼たちを供養するには、たくさんの食べ物をお布施して回向するそうです。私は私のために、一番好きなものをお布施して、我が身を回向しているのかもしれません。

足の裏から思いがけず精神修養へ。
生きているって深いです。







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砂糖が脳の麻薬で、脳はどんどん欲しがるのに、摂れば摂るほど体の方は疲れて不調になる。この仮説が正しいとしたら、人工甘味料は砂糖以上に体に悪いのではないかと思われました。

舌が感じることは砂糖と同じだから、脳は「キタ〜膵臓さん、インスリンですよ。」と命令するはず。で、膵臓さんはインスリンを出すけど、人工甘味料は炭水化物ではないから、分解するものがない。無駄に放出されたインスリンはどうなるのでしょう?

さらに、膵臓は余分なブドウ糖を脂肪細胞に脂肪として蓄えたり、ブドウ糖をグリコーゲンというものにかえて肝臓や筋肉に貯蔵する働きもあるらしい。ということは、肥満の陰に膵臓ありなんですね。ここらへんを誰か証明していないかなぁと探してみたら…ありました!!


人工甘味料はカロリーゼロ。気持ちが甘いだけで、実質はないわけです。が、テキサス大学の研究では(2011年6月発表)、人工甘味料でもインスリンは放出され、分解して細胞にブドウ糖を取り込んで血中濃度を下げるという働きはできないものの、もともとそこらへんに漂っているブドウ糖を脂肪として蓄えるはたらきはちゃんとしていることがわかったというのです。

1日に2本以上のダイエット飲料を飲んでいる人は飲まない人に比べて、10年間でウエストサイズの増加が5〜6倍になるというこの研究結果。おそろしい〜。

つまり、糖尿病の治療として、あるいはダイエットとして、砂糖をやめて人工甘味料に替えたとしても、膵臓は休まらないし、肥満にはなるし、どうもいいことはなさそうです。

そんなわけで、砂糖禁止2日目には禁断症状が出始めましたが、人工甘味料に逃げることも避け、誠実に(?)禁止令を守ったのです。

周囲の心やさしい人たちは、「ほら、これは砂糖不使用って書いてあるから食べても平気だよきっと。」とお菓子や飲み物をくださるのですが、「2週間経ったらね。」と我慢我慢。私の頑固に慣れているみなさんは、微苦笑を浮かべて見守ってくれたのでした。(次につづく)







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脳は、ブドウ糖のみを栄養として働いている。
ブドウ糖は炭水化物が分解されてできる。
炭水化物とは糖質と食物繊維の総称だ。食物繊維は今回関係ない。で、話題は糖質となる。

私が禁止された糖質は「砂糖」だ。
理由は膵臓の機能低下。
砂糖(特に白砂糖)は、最も純度が高い糖質になる。食物繊維も何もない、純粋な糖質。純粋ゆえに消化分解に手間がかからず、体内に入ると即吸収されて血液中に入る。

すると、脳が叫ぶ。「お〜い、糖の血中濃度が高いぞ。インスリンを分泌して、血糖値を下げるのだ!」膵臓さんの出番というわけだ。ちなみに、血糖値が下がり過ぎると、エネルギーが足りなくなるので、「お〜い、貯蔵してあるものからブドウ糖を作るのだ〜」と指令が出て、グルカゴンを分泌する。

胃で消化、ものによっては肝臓で解毒、膵臓からの分泌液の力を借りつつさらに分解し、腸から吸収して…という面倒な手続きをふまず、あっという間に急激に血糖値を上げる砂糖がドカンと体内に入ってくることが続くと、膵臓さんは働きっぱなしになる。そりゃ疲れて機能も下がろうというものだ。

この基礎知識をもとに、自分の砂糖禁止と禁断症状が何を意味しているのか仮説を立ててみた。

脳は、けっこう独善的でわがままなのかもしれません。

自分の大好物であるブドウ糖が足りないのが我慢ならない。
中でも砂糖をたくさん使ったお菓子を食べてくれれば、口からダイレクトに脳に届くほどの速さでブドウ糖を確保できるから、中毒になるほど大好きと思わせて、どんどん食べさせようとする。

お菓子を食べるとドカンと血中濃度が上がる。慌てて膵臓がインスリンを出す。糖がいっぱい来て、脳は満足。お腹いっぱいサインを出す。ご飯はいいか、お腹すいてないし〜。

でも、糖質の分解・貯蔵にはビタミンやミネラルも必要で、これらは普通の食事からしか摂取できない。なのに、ご飯を食べないから、ビタミン不足・ミネラル不足で、インスリンが頑張っても、糖は血中を漂い続け、思うように濃度は下がらない。膵臓さん、さらに疲労困憊。

ところが、あれほど大好きだったのにプツリとお菓子を断ってしまった。
脳は焦る。「おいおい、力が湧かないじゃないか。」
中毒症状を出して、なんとか食べさせてやろうとするが、こいつは頑固で食べてくれない。
しょーがない、いいもんね、貯蔵してあるもんねと思ったら、分解の手伝いをしてくれるはずの膵臓さんは既にストライキ状態。しかも、もともと有効なほどには貯蔵もできていないから、ダルイダルイ動けない。エネルギーが足りないよぉ。絶対お菓子を食べさせてやる〜!

餓鬼状態にお菓子を探し求めたり、イライラ、物忘れなどはこうして起きたのでしょう。(次へつづく)







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土曜日が仕事だったから、月曜の今日が振替休日。うれしい。
空は曇っているけれど、気温は12月並みだそうだけど、とにかくうれしい。

砂糖禁止令が明日から4週目に入る。
この間の格闘の記録を書いておきたい。

食べないぞと決意した翌日から、なんとまぁ、たくさんいただくことか。
大好物のマシュマロ、フィナンシェ、濃厚ミルクキャンディー。
某県の銘菓は好物中の好物。

それを、禁止も2週間と、食べられる日を夢見て綺麗に並べて置いた。あえなく延期になって、賞味期限が迫ってくる。食べられない、でも手放せない。その頃から、幻覚や夢を頻繁に見るようになった。

最初はアイスクリームを食べる夢。一晩中見続けた。何度起きてもまた見た。次は、向かいの席の同僚が毎日飲んでいるコーヒー牛乳を飲んでしまおうかと悩んでいる夢だ。それは泥棒だ、いや、あとで謝れば許してくれるに違いない、でもこれはあんまりだ、いや、私の苦しさは分かってくれるだろう…起きて切ない夢だった。

眠っている間ならまだ諦めがつく。そのうち、通勤の電車の中とか、仲間と会食中に「あっ!」と叫ぶようになった。これだけ気をつけて我慢していたのに、無意識に極甘のスイーツを頬張ってしまった幻覚に襲われるのだ。これは怖い。

気がつくと、誰かが食べている甘いものをじ〜っと見つめている。帰り道は鬼門だらけ。神戸屋もポンパドウルもミスタードーナツも、息を止め、足元だけをみつめて駆け過ぎる。当然、通行の方にぶつかる割合が増える。ごめんなさいの連発だ。まったくムカつく。

イライラは極限に達した。外出して戻った時、職場のドアが閉まっていただけで、ブツリと回線が切れ、ガラスのドアを蹴破ってやろうかと本気で思った。暴挙をかろうじて踏みとどまれたのは、ひとえに年齢を重ねた功徳と、足の裏の痛みをこれ以上増やせないと思ったからだ。

物忘れもひどい。3日前、若手に注意したのと同じミスを自分がする。さっき聞いたことをすぐ忘れる。聞き違える。これでは、今までしてきた仕事のクオリティが保てない。周囲には事情を話してあるが、「Hikariさんとは思えませんね、こんなミス。」と言われ続けると、情けなくてヘコんでくる。

それに、なぜか全身に痒みが出ている。無意識にかきむしって手のひらサイズのアザができた場所がある。放っておいてもジンワリと痛い。かゆいだけでイライラするのに、まったくやりきれない。

こうまでして耐えているのに、足の裏の痛みは、一向になくならない。でも、胃腸の調子は明らかによくなり、髪が抜けなくなった。あと1週間、もつのだろうか…と自信もない。でも、回らない頭を回転させて、仮説を立ててみたのだ。(次回につづく)







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思わず、笑ってしまう。

笑うしかない忙しさが続いている。その上、疲れる。これには理由がある。

『カピバラ食堂』を連載している間には、いろいろな出来事があった。面白いものを選りすぐって順に書いていきたいと思っているが、トップニュースはこれだろう。

今、3週目。

妊娠したとかいう話ではない。
砂糖禁止令に従って、3週目に入ったのだ。
我ながら、よく頑張っていると思う。
甘いものは心の栄養。それを完全に断っているのだから。

足の裏の異変に気付いたのは、8月末だった。
真新しいサンダルが合わなかったのだろうと軽く考えていたが、
そのうち痛みが増して、歩くのに支障が出てきた。

特に、朝ベッドから降りる時の激痛と言ったら、思わず涙が浮かぶほどだ。
階段が上がれない。平らな廊下でつまづく。椅子から立ち上がれない。
痛みだけでなく、筋肉に力が入らないのだ。

これは、尋常ではない。
ネットで調べると、「足底筋膜炎」に症状が酷似している。
スポーツ医学に詳しい人に聞いてみると、「それ、大変。治るのに1年はかかりますよ!」

かんべんしてくれ〜

ふと、この2年行っていない、整体の先生の顔が浮かんだ。
こういうときは、直観に従うのだ!
スルスルと予約がとれ、行ってみたら、なんと先生、若返っている。
いつもながら妖しい整体だ。

症状を話すと先生、体に触れもせずに言ったもんだ。
「お菓子、食べ過ぎてません?」
そこか。自覚があった。最近、疲れがひどく、甘いものが恋しくてずいぶん食べていた。
でも、食べても食べてもまた食べたくなって、甘いもの餓鬼状態。
でも疲れは少しもとれず、増す一方。

「ここ、ほら、痛いでしょう?」
左ろっ骨の下をグイと押され、先生の説明を聞くまでもなく、私は絶叫してしまった。
膵臓が、石のように硬くなっているという。
膵臓が弱ると、筋肉に力が入らなくなるらしい。
だから、バタバタと歩き、足の裏に負担がかかるという構図なのだそうだ。

「とりあえず、2週間、お菓子禁止です。ジュースもダメです。お料理に入っている以外の砂糖は全部禁止です。では、2週間後!」

がんばった。
次の診察の2日後に賞味期限が切れる、いかにも美味しそうなおみやげをいただいていた。これを食べるのを楽しみに頑張りまくった。この痛みがとれるなら…

2週間後、次の診察。
「思ったほどよくなってませんね。心の栄養はゼロですか?うん、確かにそれは感じる。もとが悪すぎたのと、本来の体が弱いのですね。あと1週間、延長しましょう。」

ほらきた。想定の範囲内。
ところが。

次回の予約を取る段になって、先生が暴挙に出た。
「次回いつ来たらいいか?1週間後で・・・いや、10日後でいいよ。。。。待った!!2週間。思いきって2週間後にしましょう。では〜

では〜じゃないだろう、なんだその満面の笑みは。
なんだか腹が立つ。
目の前にぶらさがっていて、今にもかぶりつこうとしていたニンジンが、急に見えなくなったお馬さんの気分

切ない・・・・







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どうも、勘助で…いやHikariです。
『カピバラ食堂』、100話で完結しました。
永らくお読みくださって、本当にありがとうございました。

こうして自分の言葉で自分のことを書くのはとても久しぶりで、なんだか、これもいいなぁと思いつつ、今日はあの人たちのことを書かないのかと思うと少し寂しくもあり、誰もかれも、すっかりお気に入りになっていたことに改めて気付きます。

『カピバラ食堂』は小説の形をとってはいましたが、私の日常で起きるさまざまな出来事を、ストレートには語れない代わりに、小説の形を借りて表現したものです。ゆえに「人気ブログランキング」の登録もエッセイ部門のままにして、小説に引っ越しはしませんでした。(とはいえ、どこにいても人気は全然ないんですけどね

生きていると、いろいろな出来事に出会いますね。
「楽しい」「苦しい」と簡単に分類できないものばかりです。
人もまた、同じですね。
「善い人」「悪い人」と簡単に分類できるものではありません。

苦楽も善悪も、ひとつのなかに共存しています。
そして、全ての現象の背景には理由があって、なるべくしてそうなっています。
その理由・条件さえ整えば、奇跡だって起きるのです。

人間関係は疲れます。ややこしいし、思い通りになりません。
でも、思わぬ通りには進んでいて、その理由・条件に思い至っていないだけかもしれません。

それでも、その人の「理由・条件」を知ってみると、だから起きている現象を理解してみると、今まで見えなかったものが見えてこないか?ということを書きたかったのです。思いがけず、自分に似たような人が登場していたとしたら…その人に託して、ここらへんの意図が届けられていたら幸いです。

kapibarakun


少し筆休めをして、またいつか『カピバラ食堂 外伝』を書いてみたいと思っています。かあさんとおやじさんの出会いとか、安住さんと花音さんのなりゆきとか、後藤さんと弓子さんの5年後とか…


あら、しつこい。もうたくさんよと言われちゃうかしらね?






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どうも、勘助です。
カピバラ食堂に緊迫した空気が流れています。ヒツジもどき…いや、後藤さんが「弓子さん」と姉さんに呼びかけて沈黙してから、すでに5分は経っています。

後藤さんは「お嬢様、大変でございます〜」と駆けこんできて、かあさんとおやじさんに飛びつくようにして言いました。
「朗報でございます!なんと、大奥様の癌が消えてしまったのです。2度検査して、他の病院でも確かめましたが、跡形もないのでございます!」

「まぁ!」かあさんの頬がピンクに染まりました。
「それはそれは。で、お母様は?」
「はい。病院から、もう入院している理由はないと言われ、那須のご別邸に向かわれました。ただ…」
「ただ、どうしたのですか?」
「はい。お気持ちまですっかりお元気になられて、お嬢様とお暮しになろうとユニクロで山ほど購入されたスヌーピー柄のトレーナーなどをお持ちになり、ご自身の手で衣食に苦しんでいる子供たちにお届けになりたいと、アフリカへ行くとおっしゃるのです。私もお供を仰せつかりました。いえ、お供はよいのですが…。弓子さん。」

後藤さんはそれきり何も言いません。弓子さんも黙っています。カピバラ食堂の中には、おやじさんが仕込んでいるトンコツの鍋の音だけが響いています。後藤さんは何を言いあぐねているのか、何度も言おうとしては言葉を飲みこんでいる様子です。でも、とうとう、絞り出すように言いました。

「弓子さん。私と結婚してください。そして、一緒にアフリカへ行きましょう。」

今度は弓子姉さんが絶句しました。
でも、それは短い時間で、満面の笑みをたたえた弓子姉さんは言いました。
「私のお願いを聞いてくださるなら、お受けいたします。」
「なんでしょう、何でもおっしゃってください。」
「あのカピバラ公園牧場で温泉に入るカピバラ親子を見せてください。」

かあさんとおやじさんが顔を見合わせました。カピバラ公園牧場は経営不振で閉園したと報じられたばかりではありませんか。
ぐっと詰まった後藤さんは、こぶしを握り締め、頭を上げると、
「お任せくださいませ。私、これから旦那様にあの公園牧場を買い取ってくださるよう、一生のお願いに参ります。待っていてください!すぐでございますから!!!!」
叫ぶが早いか、店を猛ダッシュで駆けだして行きました。

「え、うそ!待って!待ってください!!後藤さん!後藤さぁん!!!」
後を追いかけて走りだした弓子姉さんのスカートの裾が、羽毛のように踊っています。

かあさんとおやじさんは、もう一度顔を見合わせると、同時に吹き出しました。

「よかったのう、融。」
「はい、はい!」
不慮の事故で亡くなった後も姉のことが心配で、つい壁に描かれたカピバラの絵に宿り、姉をずっと見守っていた融は、男泣きに泣いています。
私の隣の椅子・兼続も、向かいのお美代ももらい泣きしています。
普段から涙もろい机の半兵衛は融以上に号泣しています。
「おい半兵衛、いい加減にしろ。お前の鼻水で、俺までびしょ濡れじゃねえか。」

                                   完








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