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今ここで生きていることを楽しむためのブログ

2008年03月

光源氏計画 12

 おはようございます。Hikariです。

 

 今日は3月最終日。寒いですね〜。外は冷たい雨がしっかりと降っていて、薄暗くて、まるで夕方のようです。

 

 私と同じように休暇をとっているくまさんも、おでかけをする気持ちになれなかったようで、後ろでゴロゴロ新聞を読んでいます。

 

 銀行だとか、郵便局だとか。

 

 平日にお休みをいただいたからこそできる用事がいくつかあるというのに、ぜんぜんやる気にならないのは、きっと天気のせいだということにして、骨休めをしています。

 

 明日からは、新たなスタートです。

 

 髪を切って、爪を切って、マニキュア落として、瞳を上げて。

 

 今日はその、準備の日ということで。

 

 それでは、『光源氏計画』の完結に向けて、しばらく連載したいと思います。

 


 

先輩への手紙 1

 

 僕は、年賀状くらいしか手紙を書いたことがありません。

 

 しかも、送るつもりのない手紙を書くなんて、考えたこともありませんでした。

 

 でも、この手紙は、どうしても書きたいと思います。

 

 先輩に読んでもらうことはないけど、一生懸命書きます。

 

 先輩、と呼びかけることをゆるしてください。

 

 先輩は名前で呼べっていつも言うけれど、やっぱり、今はまだ、「先輩」です。

 

 

 

 先輩に出会って、1年ですね。

 

 最初はなんて長いんだろうと思っていたけど、振り返ってみると、あっという間でした。

 

 いろんなことがあって、失敗したり、迷惑もかけたけど、すごく充実した1年でした。

 

 先輩に、大事なことをたくさん教えてもらって、少しは成長したかなと思っています。

 

 

 

 1年前、僕はとても自信を持ってこの会社に就職しました。

 

 けっこういろいろとバイトもしてきたし、最初はうまくいかなくても、すぐに慣れたし、ほめられたり頼りにされていると思ってきたからです。

 

 大丈夫、自分にはできると、いつも前向きでした。

 

 だから、この会社に来て、いろんなことでいろんな人に叱られて、最初はほんとに驚きました。

 

 怖い人たちだなと思いました。

 

 まさか、自分のせいでみんなが怒っているなんて、考えもしませんでした。

 

 

 

 暑くなってきた頃だったと思います。

 

 何のことだったか、細かいことは忘れてしまったけど、誰かを怒らせてしまったときに、先輩が、なぜその人が怒っていたのか、わかりやすく説明してくれたことがありました。

 

 自分が何気なく言っている言葉が、相手をイライラさせていたとわかって、すごく驚いたし、しまったと思いました。

 

 先輩に言われなければ、いまだに気付いていなかったと思います。

 

 多分、あの時から、僕は先輩を頼りにするようになったのだと思います。

 

 

 


 いや、ちがうな。

 

 もっと前。

 

 仕事が始まって3週間目くらい。

 

 任された仕事を、ひとりでやりきれなくなってパニックになったときに、先輩は当たり前のようにやってきて、手伝ってくれましたね。

 

 僕の代わりにその仕事をしながら、どうすればいいのか、簡単そうに説明してくれました。

 

 聞いてもぜんぜん先輩と同じにはできなかったけど、どれほど助かったか、言葉では言えません。

 

 きっと、あの時からです。

 

 

 

 あ、違う。

 

 違います。もっと前。

 

 初日です。

 

 出社初日に、僕は、ちょっとしたミスをして叱られていました。その時、その場に居合わせた先輩が、「まぁまぁ、これから気をつければいいのだから。」と、間に入ってくれました。

 

 すごく、ほっとしました。

 

 そうか。僕は最初から、先輩を頼りに思っていたんですね。

 

 (つづく)

 

←ありがとうございます!

 

 今日も読んでくださってありがとうございました。
 あなたに、あらゆるよきことが起きますように。

綱渡り

 おはようございます。Hikariです。

 

 気がついてみたら、もう3日も更新が止まっていましたね。

 

 本当に忙しく、気持ちの変化も激しく、落ち着かない日々でした。

 

 なんとか解決したいと思っていた問題は、年度を越えて持ち越しです。

 

 う〜ん。

 

 泣き言は言わないほうがいいことくらい、わかってる。

 

 でも、つい言っちゃう私を許してください。

 

 

 気がついたら、花粉症の薬が底をついていました。

 

 1か月分もいただいていたのですが、すでに1ヶ月以上たっています。

 

 飲み忘れの分で、昨日の朝まで来たのでしょう。

 

 まずいです。

 

 薬が切れると、とたんに目のかゆみ・ゴロゴロとか、くしゃみ、鼻水、頭痛にのどの痛みと、花粉症らしくなってしまいます。

 

 急いで、病院に行きました。

 

 すると、病院に上がるためのエレベーターが動きません。

 

 え?

 

 故障??

 

 何気なく、エレベーター外の掲示板に目をやると・・・

 

 「本日、開院記念日につき、休診いたします。」

 

 なに〜っ

 

 こんな日に限って、開院なんか祝うなっ

 

 患者とは、自己中なものでございます。

 

 この病院は、でも、私にとってはとってもありがたい病院です。

 

 土日も診察してくれるし、あのすごい貧血を発見してくれたのもここです。

 

 開院記念日、おめでとう!

 

 今朝、改めてでかけて、薬をいただいてきました。

 

 ホッ。

 

 いかになりふりかまわず仕事をしていたのか、これで自覚が出ました。

 

 こんな綱渡りみたいなことをしていては、プロの仕事人とは申せません。

 

 薬が切れて使い物にならなくなったら、周囲にどれだけご迷惑をおかけすることか。実際、今回は完全に切れて、今、これを打っている最中も、目のゴロゴロと頭痛でぐったりしています。

 

 いかん、いかん。

 

 健康第一。

 

 ちょっと、体勢を立て直しましょうかね。

 

←ありがとうございます!

 

 今日も読んでくださってありがとうございました。
 あなたに、あらゆるよきことが起きますように。

ちちんぷいぷい

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 おはようございます。Hikariです。

 

 昨日も出張でしたが、今日も明日も出張です。

 

 年度末って忙しい!

 

 笑顔が消えない程度に頑張ります。

 

 コメントやメール、メッセージをいただいている皆様!

 

 お返事ができなくてごめんなさいね。

 

 あと少し、お待ちくださいませ。

 

 あと少しで、頭の9割くらいを占領されていた問題が、解決しそうなものですから!!

 

 ちちんぷいぷい、課題も悩みも飛んで行け!

 

←ありがとうございます!

 

 今日も読んでくださってありがとうございました。
 あなたに、あらゆるよきことが起きますように。

 

 

ケーキがさらに美味しくなるいくつかの理由

 おはようございます。Hikariです。

 

 もう何週も続けて、日曜の夜にはケーキを作ります。

 

 チョコレートスフレだったり、ベイクドチーズケーキだったり。

 

 月曜の朝、ちょっと早く起きて、冷やしたケーキを8つに切り分けます。

 

 そうして4つ、お弁当箱に入れて、職場に持って行きます。

 

 私のチーム3人+1人。

 

 月曜の休憩時間にみんなでいただくんです。

 

 上手ね、おいしいね。

 

 3人がそう言って食べてくれます。

 

 本当に、美味しそうに、笑顔で食べてくれます。

 

 その顔が、ケーキをいっそう美味しくします。私のケーキが美味しいとしたら、私のレシピに彼らの笑顔が入っているからでしょう。

 

 中でも、弟子は格別に、おいしそうに食べてくれます。

 

 「また食べたくなる味ですね〜。」「これ、ほんとに好きですよ〜。」なんて褒められると、おだて上手と思いつつ、ニンマリしてしまいます。

 

 今週月曜日。

 

 お茶の時間に弟子が仕事で不在でした。

 

 昨日、火曜日。

 

 「昨日、お茶の時間にいなかったから、ケーキとっておいたよ。今日のうちに食べてね。」。

 

 弟子はとってもがっかりした顔をして、「え〜っ、ボクはどうしていなかったんでしょう?何かしていましたっけ〜??」

 

 私に聞くな。

 

 「△△で○○をしていたでしょう?呼びに行ってもよかったんだけど、大事な仕事だったからね。」「ああ、そうでした〜

 

 何で私が答えてるんだ。

 

 夕方。ようやく大騒動の仕事が済んで、はいどうぞと取り出すと、とけそうな笑顔で、「うわぁ、おいしいですね〜。ふわふわですね〜

 

 机にしがみつくようにしてケーキを見つめながら、一気に食べてはもったいないという風情。ただのブルーベリーチーズケーキです。それをそんなにしてもらって。

 

 ・・・・・・

 

 来週から、この顔を見られなくなるんだな。

 

 なんとも、まぁ。

 

 信じられな〜い!

 

←ありがとうございます!

 

 今日も読んでくださってありがとうございました。
 あなたに、あらゆるよきことが起きますように。

2年

 おはようございます。Hikariです。

 

 昨日の雨がやんで、もう強い風の心配もなさそうなので、プランターを定位置に戻そうとベランダに出たとたんに・・・

 

 ハ〜ッックション

 

 大魔王が出てきてくれるならいいのに。

 

 

 

 このマンションに引っ越してきて、もうすぐ2年です。

 

 ピカピカだったフローリングには傷がいくつもついたし、真っ白だった壁も、ところどころに空気が通ってホコリが黒くついたところが出てきました。

 

 人も変わります。

 

 我が家は相変わらず、所ジョージさん作・コブクロが歌う「君は毎朝ボクのそばにいて」みたいに、それぞれ好き勝手にゴキゲンで生きていまが・・・

 

 ここに越してきた頃、とあるバカップルに出会いました。

 

 2006年4月11日の記事に、その時の出来事が詳しく書いてあります。よろしかったら、そちらから先に読み返してくださいますか?

 

 あの時は宅配ボックスがネタでしたが、後日、あのカップルは新聞が来たといってははしゃぎ、エレベーターが来たといってははしゃぎ、絵に描いたような新婚生活のようでした。

 

 もともと、この棟は、そんな年齢の人がポンと買えるような価格ではありませんので、多分結婚祝いにどちらかのご両親がお買い上げになったのでしょうね。

 

 地に足着いた生活人の住居の中で、あの二人は妙にウキウキしていて、目立っていました。

 

 そうそう外に出ない私がそれだけ目にしたということは、ものすごい頻度で、はしゃぎまわっていたのでしょうね。

 

 一昨日、そのご夫婦に、例のエントランスで会いました。

 

 奥さんはベビーカーを押していました。

 

 すっかり落ち着いた、笑顔の可愛いママになっています。

 

 25歳くらいに見えたご主人は、背が少し高くなったかと思われるほど凛として、やはり穏やかに歩いてきました。

 

 エントランス前の階段で。

 

 妻「スロープで行くわね。」
 夫「うん。気をつけて。僕は新聞とっておくよ。」
 妻「お願いね。あ、荷物が来ているかも。」
 夫「わかった。見ておくね。」

 

 わんだふる!

 

 話題が2年前と同じだったので、つい思い出してしまったわけです。

 

 彼らの今の毎日に、2年前のハッピーは、どんなふうに栄養になっているのかな?

 

 2年。

 

 人って、変わるのね。

 

←ありがとうございます!

 

 今日も読んでくださってありがとうございました。
 あなたに、あらゆるよきことが起きますように。

捨てただけ

 おはようございます。Hikariです。

 

 部屋の掃除をしました。

 

 いっしょうけんめい、しました。

 

 いらないものを、たくさん捨てました。

 

 丁寧に掃除機をかけて、雑巾で水ぶき。

 

 空気がすっきりとしました。

 

 コタツの下に敷いていたマットを洗い、ソファーカバーも洗いました。

 

 そうして、春色のカバーにかけかえました。

 

 同じ緑でも、冬は苔色。春は若葉色。

 

 たったこれだけのことで、部屋がぱあっと明るくなりました。

 

 捨てれば捨てただけ、執着が減っていくような気がします。

 

 整えれば整えただけ、筋道が通っていくような気がします。

 

 明るくすれば明るくしただけ、内側から力が湧いてくるような気がします。

 

 隣の神社の、ソメイヨシノが咲きました。

 

←ありがとうございます!

 

 今日も読んでくださってありがとうございました。
 あなたに、あらゆるよきことが起きますように。

サボテンの花

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 ベランダに並べたプランター。

 

 色とりどりに咲く花をガラス越しに楽しんでいたら、ふと、サボテンに花が咲いていることに気付きました。

 

 今年もようこそ!白い花。

一歩ずつがいいですよ。

 おはようございます。Hikariです。

 

 昨日はいいお天気でしたね。今朝も昨日同様に晴れていて、きっと花粉がたくさん飛んでいるんだろうなと思います。

 

 というのも、昨日は友人と待ち合わせて、5時間も歩き回ってきたのですが、帰宅して、疲れてしまってうっかりと、夜の薬の時間を2時間ほど過ごしてしまったらば、鼻水がだらだらたれ始め、呼吸が苦しくなり、目がゴロンゴロンと痛くなって、花粉症らしい症状に。

 

 これまで、症状はそれほど出ていなかったんだけどなぁ。

 

 今朝も頭痛がしています。

 

 さて。

 

 お別れの季節・出会いの季節到来です。

 

 Hikariは環境の変化にあまり強くありません。

 

 できれば、心地よい現状維持が一番だなぁと思ったりしがちです。

 

 でも。

 

 引越しを何度も何度も繰り返しているうちに、覚えたことがあります。

 

 それは、現状維持は心地よいけれど、実はもっと心地よいものがほかにもあるのだということです。

 

 今の部屋でも十分やっていける。でも、ちょっと広くしたり、この部屋を借りるときに譲った条件を復活させたりした物件が見つかるなら、そちらに移ってみる。

 

 引越しは厄介です。

 

 でも、移って落ち着いてみると、前がいかに不自由だったかがわかるのです。快適だなぁと、新しい環境を楽しむ心が出てきます。

 

 今のマンションも同じです。

 

 これまで譲ってきたあらゆるものを復活した条件を、すべて満たした部屋です。賃貸に比べて、ローンを組むのはリスキーかもしれませんが、この快適さの代償なら小さなリスクです。

 

 ここに移ってきて、今までの部屋がどういうものだったのかが、本当によくわかります。

 

 一方で、最初からこの条件の部屋に住めなかった訳もわかります。お金がないといったことではありません。お金があっても住めなかったでしょう。

 

 人は、ひとつの課題が満たされると、かならず次の課題が見えてきて、そちらに向かっていくようにできているみたいですね。

 

 たかが引越しであっても、そうやってひとつひとつクリアしてステップアップしたから、この物件のよさに気付けたのだと思います。最初の不自由に甘んじていたり、最初から高みばかりを狙っていては、結局逃してしまったチャンスだったように思います。

 

 今では、人が厄介がる引越しが、大好きになりました。

 

 

 

 一歩ずつでいいですよ。

 

 いろいろな方に、そんな声をかけてきました。

 

 一歩ずつ進もうとする人が、最後には、一番遠く高いところへ行くことを知っているから。

 

 やっぱり、一歩ずつがいいですよ。

 

←ありがとうございます!

 

 今日も読んでくださってありがとうございました。
 あなたに、あらゆるよきことが起きますように。

あるがまま。

 おはようございます。Hikariです。

 

 夕べは満月、今日は快晴。すてきな週末の始まりです。

 

 くまさんは早朝から、仕事だ〜と嬉しそうにスキーに行きました。

 

 私はお友達と、雨の祝日に中止になったおでかけです。

 

 みんなにいいことがあるといいな。

 

 

 

 「目先のことだけではなくて、周囲を見なさい。先を見なさい。見通しを持ちなさい。」

 

 私が弟子に始終言っていることです。

 

 近視眼的なものの見方では、大切なことを見落としますよ。ものごとの関連が見えませんよ。

 

 その私に、私の師匠がおっしゃいます。

 

 「もっと長期的な視野に立ちましょう。目先のことに囚われすぎると、あらゆることが不安になりますよ。」

 

 ああ、本当にそのとおり。

 

 先には先が、上には上があるものですね。

 

 だから、人から教わる姿勢を失ってはならないのだと思います。

 

 何歳であるとか、どのような立場であるとかは一切関係ありません。

 

 よりよき人生を送りたいと思うなら、よき師ほどありがたいものはちょっと思いつきません。

 

 師匠がおっしゃる「長期的」とは、もはや次元を超越した世界観でもあります。

 

 それを伝えようとしていただけることだけでも、ありがたいと思います。

 

 すべては、実るようにできている。

 

 目先の利益をコントロールしようとしてあくせくするやり方は、もう手放してもいいはずだな。

 

 あるがまま。

 

 ぐるっと一周しての再スタートは、どうやらここからです。

 

←ありがとうございます!

 

 今日も読んでくださってありがとうございました。
 あなたに、あらゆるよきことが起きますように。

光源氏計画 11

 おはようございます。Hikariです。

 

 昨日、ものすごい光景を目にしました。

 

 雨風の中、買い物に出かけたのですが、大きな交差点の横断歩道を渡っていたら、まんなかに、なにやら布が落ちているのです。

 

 雨にぬれ、車に踏まれたらしく、ぴったりとアスファルトに張り付いているその布を、なんとなく覗き込んでみたら・・・

 

 パンティーでした

 

 それも、シュガーピンクの、レースをふんだんにあしらった、ゴージャスなヤツです。

 

 いったい、どうしてそんなものが、道路の真ん中に、一枚だけご丁寧に落ちているのか・・・

 

 世の中、不思議なことがあるものですね。

 

 え

 

 拾いませんよ〜何を想像しているんですか

 

 それでは、気を取り直して、『光源氏計画』をどうぞ。

 


 

 だけどね、私、今のままではいけないと思うの。

 

 友人の目が真剣にキラリと光ります。彼女がこういう目をした時は、何かとても大きな決断をしたときなのです。

 

 いけないって、どうして?

 

 私ね、彼に頼ってほしくてたまらないの。何でも相談して、何でも一緒にしていたくてたまらないの。

 

 私にはそのほうが楽しいし、嬉しいし、ワクワクドキドキして都合がいいことばかりよ。だけど、長い目で見たら、彼にとってはよくないことだわ。

 

 短い期間ならいいの。なるほど、これはこうやるのかと見て覚える期間なら、何でも一緒でいいのよ。だけど、いつまでもずっとそうしていたら、彼は私を頼らなければ何もできない人になってしまうわ。

 

 もともとあれだけトンチンカンで、今だって、愛情抜きで見たら、ボケボケしていて大変よ。その上まだ人頼みでは、世の中渡っていけないじゃないの。

 

 今になって分かったわ。神様がどうして彼を海外に行けるようになさったのか。

 

 きっと、私に出会ったからね。

 

 このまま彼を私のそばにおいたら、彼を損なってしまうとお考えなんだわ。

 

 だったら、私、神様に応えなきゃ。

 

 どうするつもり?と問いかける私に、彼女の笑顔は寂しすぎました。20代の女性には決してできない笑顔です。

 

 今ね、彼の中には私がいっぱいなんだと思うの。

 

 え?

 

 子育てと同じよ。ママの言うことでいっぱいなの。彼もそう。いつも私がそばにいて、安心しきって、油断しきって、のびのびとしてきたの。失敗しても怖くない。だって、助けてもらえるから。できないことがあっても大丈夫。だって、代わりにやってもらえるから。そう思っているわけではないだろうけど、そういう安心感はあると思う。

 

 ええ。

 

 でもね、私、彼のママになるのはイヤよ。ママはひとりで十分だもの。

 

 そうね。そのとおりね。

 

 だからね、ここらへんで、彼に私を注ぐのをやめてみようと思うのよ。

 

 なるほど!

 

 彼の中に私が空っぽになるまで、待ってみるつもり。

 

 できる?

 

 そりゃ、難しいわよ。うずうずしちゃうかもね。でも、やらなきゃ!

 

 キラリ。

 

 彼女の目がまた、光りました。

 

 (つづく)

 

←ありがとうございます!

 

 今日も読んでくださってありがとうございました。
 あなたに、あらゆるよきことが起きますように。

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