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今ここで生きていることを楽しむためのブログ

2006年02月

病気-繰り返しやってくるトラブル

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 ただいま!

 週末によく考えて、連載していた物語のタイトルを『いいんだ!』とすることに決めました。
 皆様からいろいろな参考意見をいただいて、読んでくださった方が何に注目をされたのかを知ることができました。それと、私がお伝えしたかったこととを合わせ、文章中で実際に使った表現の中から選ぶ、という方法でしぼりこんでいきました。

 近く、『いいんだ!』をまとめてお読みいただけるボタンをサイドバーにつけたいと考えています。ご協力くださった皆様、ありがとうございました!

 さて。

 今日から、週ごとのテーマを決めて書いていこうと考えています。
 初回になる今週のテーマは、「繰り返しやってくるトラブル」です。

 『いいんだ!』の解説にもなると思いますので、楽しんで読んでいただければ幸いです。

 やよいさんが自分を見直していく過程で気付いたように、私自身にも、人生に繰り返し同じようなトラブルが発生していることに気付いた時がありました。一見それぞれ違うケースのように思うことでも、深く探っていくと、根源が同じに見えてくるものがあったのです。

 そして、その根源に見えてきたものについて、否定したり修正しようとする前に、「私がこれを必要としていたからこのトラブルが繰り返されていたのだとしたら?」と考えてみました。

 この問いかけは実に強力で、さまざまなものが見えることとなりました。

 今週は、具体的な事例をあげて、私の身に繰り返し起きてきたトラブルと、その根源とをお話することで、読者のみなさんがご自分のことを考えてみたくなったときに参考にしていただこうと思います。

 ちょっと遅れての、私にとって繰り返しやってくるトラブルその1は「病気」です。

 病気は誰でもするし、病気のすべてが「繰り返しやってくる」わけではありませんよね。

 なのに、ある時、わたしは一定のパターンのようなやり方で、病気になっていることがあるなぁと気付いたのです。

 何か楽しいことややりがいを感じていることがあるとしますよね。
 そうすると、本当に一生懸命、夢中になってやりますよね。
 次第に疲れもするでしょう?
 その時!

 私には2つのビリーフがあるようです。
 「休んではいけない」
 「物事が楽しいまま終わるはずがない」

 これらは明らかに子ども時代に身につけた感覚で、あまりに根深く、自然でしたから、どうも間違っているかもなんて考えたこともなかったのでした。

 まぁ、ともかくもそう思っているので、「休みたい」「でも休んではいけない」「休んでいいのは病気の時だけ」「では病気になりましょう」というような具合に、都合よく病気になるのです。そうして、意識上は夢中になってやっていたことを病気に妨げられる格好になります。「ほら、やっぱり最後まで楽しいままでは終わらなかった!」となるのです。

 このパターンは、虐待を受けて育った私には、身を守るために必要なパターンでした。

 嫌な仕事を家族のためにムリしてやっていると公言している父に、「休みたいから休む」なんて言ったら、その場でどれほど殴られたかしれません。彼が殴れない理由が必要でした。唯一のそれが「病気」です。

 また、きまぐれな父の気持ち次第で、楽しいクリスマスも、お誕生日も、テレビを見るのでさえ、子どもの私には分からない理由で台無しになっていきました。私にはもう、落胆するのに耐える気持ちがなくなっていました。落胆しないためには、最初から期待しないのが一番です。だから、「物事が楽しいまま終わるはずがない」と信じておくことは、事実でもあったし、落胆を防止することにも役立っていました。

 でも、そのビリーフを抱えたまま大人になって、父や家族以外との関係の中でもそのビリーフを使うようになってしまったので、大変生き難いことになっちゃっていました。

 素直に「休みたい」といえなくて、その場にない理由を探そうとする。
 物事を台無しにするような要素を探し出そうとする。

 病気などは、仮病なのではなくて、本当に体が壊れてしまいます。そうとわかって、ある時、その感覚を手放そうと決意しました。「もう二度と、病気を利用しない。もう二度と、自分から物事を台無しにするようなものを探さない!」

 でも、決意した割には繰り返すので、少しずつゆっくり、決意どおりにできた体験を増やしていこうと考え方を修正して、現在に至っています。

 今は、休みたいから休めるようになったし(周囲に配慮が必要な時は多少ぼかしますが、自分の気持ちには言い訳しなくなったなぁ。)、楽しいまま終わることをたっくさん体験しています

 

 文中、「ビリーフ」という言葉が出てきますが、このビリーフを緩めるための方法を書いたのが、野口さんの本です。興味をもたれた方はご覧になってくださいね!

幸せ成功力を日増しに高めるEQノート 幸せ成功力を日増しに高めるEQノート
野口 嘉則

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もう寝ます〜

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 ただいま。

 今日は午後から研修会があって、出張でした。

 自分の専門分野とはほぼ無縁のお話に、とっても興味深い思いで聞いていたのですが、3時間の講演が終わってみたら頭痛がズキズキzzzzz

 いつもの約束破りになってしまいますが、今夜は寝ますね。

 ああ、明日で2月もおしまいだぁ

たくさん隙間を作りましょう

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 こんばんは。

 あっちもこっちも片付けよう、仕事しようと計画だけはしてあったのですが、体調が悪くて、結局体を休めるための土日になってしまいました。

 読書が進んだし、久しぶりに大好きなお友達と電話でお話もできたし、まぁ、いっか。

 引っ越しまであと1ヶ月になったのです。

 荷物をしまうために家を買ったわけではないので、この引っ越しを機に、身の回りでよどんでいる物・・・不要なもの、汚れたもの、もう使わない物・・・を、半年前くらいから少しずつ、家の外に出してきました。

 あるものは寄付し、
 あるものは譲り、
 あるものは差し上げて、
 あるものは捨てて。

 心置きなく手放せるものは、すでに大概なくなっています。

 最後に向き合うのは、もういらないと決めるのに「決断がいるもの」ばかりです。

 以前ものすごく大好きだったもの・・・もう何年も手にとっていないけど。
 以前ものすごく大切にしていたもの・・・未だに大事にとってある。
 まだ使っていない高価だったもの・・・今後も使う気はしないけど。

 ああ!そういうものを見るたびに、決断がつかなくて、何回もの引っ越しにつれて歩いた荷物たち。

 それもできるだけ、今回は捨てていこうと決めています。

 人生にも、荷物にも、隙間を作りたいのです。

 できるだけ、たくさんの隙間を作りたい。

 そうすると、きっと新しい隙間に新しい物事が流れ込んでくると思うから。

 それが楽しみだから。

 というわけで、決断しよう

 さて。
 明日から、1週間に1つずつテーマを決めてお話をしていこうと考えています。以前、Hikariのブログは話題の展開が速すぎて、ゆっくり味わっていると置いていかれてしまう・・・という感想をいただいたことがあって、ずっと気になっていたんです。それを解消できるといいのですが。

 で、明日からのテーマは「繰り返しやってくるトラブル」にしますね!

今日も読んでくださってありがとうございました

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本質を意識する

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 おはようございます!

 物語もひと段落し、オリンピックも荒川選手の金メダルで最高潮を迎えたところで、昨晩は早寝をして、ゆっくりからだを休めました。

 というのも、仕事でまたひと悶着あって、わがチームは全員、心底憔悴しきってしまったのです。(今週のブログの更新時間が不規則になってしまったのも、その影響でした。)週末は、気分転換にでかける気力も失せて、もう、寝るしかないね・・・と全員で話し合い、「月曜には復活して会おうね」と励ましあって仕事を終えたのでした。

 体調にも影響が出てきたようで、今朝は暖房を入れた部屋の中で、遭難するのではないかという恐怖に近い寒さを感じて、つい先ほどまでコタツの中でうずくまっておりました。

 こういうときもあるわけですが、それでもかつて味わったさまざまな苦難に比べれが大したこともなく、「こんな日もあるよね」と思える今に感謝です。

 さて。

 久しぶりに、物語の枠なしに書ける自由を満喫しつつ、お伝えしたい気持ちでいっぱいのあれやこれやのお話を書けることに、静かにワクワクしているHikariですが、今日は、ライブドアブログのお話しです。

 ブログにコメントをお寄せいただくと、ケータイにその内容が転送されるように設定してあります。

 だから、いつでもどこでも、皆様からのお声にすぐに接することができます。仕事中は都合でケータイを持てないので、平日の日中は見られないのですが…。

 ところが、最近のライブドアはどうもそのシステムに異常をきたしているようで、リアルタイムに転送されてくることもありますが、1週間以上もかかって来るものも多数出ています。

 さほど気に止めずに来たのですが、今週中ごろになって、物語が終わろうとしているのに、日中にはほぼ何も、コメントが転送されてこなくなりました。

 仕事を終えて休憩時間の最初に、皆様からのコメントを読むのを楽しみにしていた私は、非常に寂しく、残念で、悲しくなってしまいました。

 一生懸命書いているんだけど、コメントをいただけるほどには皆さんに受け入れられなくなっちゃったのかな。

 そう思って帰宅し、仕事で混乱して疲れた頭と体で家のことを終わらせ仕事の続きを終わらせ、パソコンを立ち上げてみると、ちゃんと、みなさまからの心温まるコメントが寄せられています。一度ならず、不覚にも涙が浮かんだことがありました。

 そんな日を数日過ごして、はっとしました。

 これも、大事なメッセージだなって。

 私のまわりには、こんなことが日常的に起きているのかもしれないと思ったのです。

 物事の本質・本体に正対してみれば、順調に、滞りなく進んでいるというのに、瑣末な現象しか見ていないと、何か問題が発生していると誤解してしまって、勝手に慌てるというようなことが、私にはあるなと思ったのです。

 それを減らしていくためには、何が本質・本体であるのかを、いつも意識している必要がありそうですね。

 そう気付いた矢先に、先頭で説明した仕事上の悶着が発生しました。10人を越える人々のミスと思い違いとハプニングとが重なり合い、連携の不具合やら一瞬の油断やら、普段ならなんということもないことが一度に重なった結果のトラブルでした。

 ともすれば、自分が関わっている部分だけにとらわれて、みんながみんな、問題の中心を見失いかねない事態だったと思います。

 けれど、ライブドアブログのおかげで、今回は私自身がそれを見失わずに済みました。すると、周囲の、同様に混乱していた人々や話し合いが少しずつ軌道修正されて、問題の中心を見極めようとする人が集まり、事態は最悪の結末ではありましたが、最悪ゆえに、先の見通しがはっきりと立つ状態になれたのでした。

 めでたし。めでたし。

 というわけで、コメント転送が教える大事なメッセージはきちんと受け取ることができたと思うので、ライブドアさんには、早く不具合を修正していただきたいですねお願いしますよっ

 今日も読んでくださってありがとうございました

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いよいよ最終回! それぞれの人生

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 ただいま!

 さて。
 いよいよ今日が最終回です。

 「イライラ合戦」
 「まず一歩」
 「もう我慢できないっ」
 「こんな会社辞めてやるっ」
 「自分の心にもぐりこめ!」
 「本心を語ろう」
 「出会えた喜び」
 「繰り返される人間関係」
 「必要だったから」
 「はるかさんの自己受容」
 「シンクロニシティは突然に」
 「やよいさんの自己受容」
 「ますみさんの生き方」
 「再スタート」
 「決意を行動に」

 このお話には4人の女性が出てきました。あれから、1年ほどの時が流れています。

 一番変化なく、安定した人生を歩んでいるのは、はるかさんです。

 はるかさんは相変わらずそそっかしく、聞き間違えたり勘違いしたりを繰り返していますが、あの出来事以来、人から馬鹿にされているのではないかと感じてイライラすることが少なくなりました。状況は何も変わっていないのですが、はるかさん自身が、「私の人生はこれでいいんだ!」と、自分の生き方に自信を持ったためでしょう。


 逆に、一番大きく人生を変えたのは、ますみさんでした。

 あのあと、ますみさんとやよいさんは、親友になりました。

 ある日、ますみさんは職場で嫌なことがあって腹を立てつつ歩いていたら階段を踏み外してしまい、足を骨折してしまいました。

 救急車で運ばれて・・・という連絡を受けたやよいさんが病院に行ってみると、いつものように、ますみさんはカンカン。「まったく、あのバカ女が私を怒らせるから、こんなことになって、頭にくるったらもうっ」と悪態をついていました。やよいさんが一生懸命なだめたのは、言うまでもありません。

 長い入院生活は、ますみさんにとってさぞ退屈だったろうというと、そうではありませんでした。

 やよいさんが朗読ボランティアをかってでたので、仕事帰りのやよいさんがやってきて、本をよんでくれ、それについて二人で語り合う時間が、ますみさんをとても元気にしました。

 さらに、驚くことがありました。

 なんと、ますみさんは、熱心にリハビリを指導してくれた理学療法士の男性と恋に落ちました。うそ〜っ!とやよいさんが驚いている間に、2人はますます親密になり、あっという間に婚約してしまったのです。

 退院すると、ますみさんは潔く会社を辞めてしまいました。そして、彼と一緒に生活できるスキルを身につけるのだと言って、料理を教えてくれる人を探し、英語を教えてくれる人を探し、花嫁修業の真っ最中です。

 最初は不安を持った2人のご両親も、2人の人柄をそれぞれに知るうちに、いつしか応援団に変わっていました。幸せいっぱいの2人は、結婚式を挙げたあと、彼の留学先へ向けて3年間の新婚旅行に出る予定です。

 やよいさんは、ますみさんの勇気と決断、思い通りに生きていく姿を見て、いつもいつも感動してしまいます。私もこうありたいと思う見本のような親友に恵まれたことを、心から感謝しています。


 一方、「実害がないならいいじゃない」という、やよいさんをブレイクスルーさせる言葉を教えてくれたさくらさんは、この1年の間に、在宅での商売を始めました。彼女の得意なインターネットを利用して、コツコツとビジネスシステムを組み上げ、利益を上げ始めました。

 やよいさんが電話をするたびに、仕入れをしたの、これだけ売上があったの、と楽しげに報告するさくらさん。夢は「愉快に楽しく淡々と生きる億万長者になって、この世から不愉快で暗く右往左往して生きている貧乏人を無くすこと」なんだそうです。その話しを聞くたびに、やよいさんは笑ってしまいますが、心に響くものがあるのでした。


 最後にやよいさんです。

 やよいさんは、あの時、チームのメンバーが持ち帰った素晴らしい情報をもとに、大きな新規顧客の開拓チャンスをモノにするべく結成された特別チームのアシスタントとして、しばらくの間Aチームを離れて仕事をしました。

 やよいさん自身が企画を出したり、意見を言ったりする立場ではなかったのですが、会社の頭脳の粋と言ってもよい人々がそれぞれの部署から選び出されて構成された特別チームでの話し合いの数々を実際に見聞きすることができたのは、やよいさんの考えを大きく変えるきっかけになりました。

 そこには「打てば響く」、やよいさんが大好きなタイプの人ばかりが集まっていました。ポジティブな人もネガティブな人もいましたが、みんなが「自分の意見を通すため」ではなく、「この会議でいかに素晴らしい内容を練り上げるか」に集中しており、時にはツバを飛ばしあうような激しい議論がありましたが、人間関係が崩れることは一切なく、互いに尊重しあっていることが若いやよいさんの目にもはっきりとわかるのでした。

 やよいさんは思いました。

 はるかさんのことで何か思いつめることはずい分減ったけど、私はどうしてもあの人が苦手。でも、それでもいいんだ。誰とでもうまくややりたいなとは思うけど、うまくいかないこともある。思いやりの心を持つことはできるけれど、みんなを好きになることはできないな。

 でも、私はますみちゃんのことなら、心の底からサポートしたい、楽しくいてほしいと思うことができる。だったら、はるかさんのことは、はるかさんをそんなふに思える人にお任せして、私はますみちゃんを思う時のように思える人たちと共に生きていきたい。

 もしも、そんな人たちと、何かをすることができたら、どんなに楽しいだろう!どんなに力が出せるだろう!もう、考えただけでワクワクする!!!!!

 もう一つ、その特別チームを経験したあと、やよいさんは仕事の仕方を変えました。以前は何でも自分でやり遂げることが大事だと思って頑張っていたのですが、無責任にならない範囲で、協力をあおいだり、教えを乞うたりすることを覚えたのです。

 やよいさんが仕事熱心なのはみんな知っていますから、お願いするとみな熱心に教えてくれました。急いで終わらせたいので手伝ってくださいと勇気を奮ってお願いすると、みな、いいよ!と手伝ってくれました。また、「今日は手伝って」と頼まれることも増えました。お手伝いすることが増えただけ、お願いするのも心置きなくできるようになりました。

 そんなふうに仕事の仕方を変えてみると、以前は毎日のように残業をしていたのに、定時で終わってしまうことが増えていきました。

 やよいさんは、新しくできた時間を、今一番興味を持っていること・・・人の心の不思議さや、人間関係のこと・・・を学ぶための時間にすることにしました。読書をしたり、講演を聴いたりしてきましたが、今度はカウンセラー養成講座に出席することにしました。

 2年後を目標に、今の仕事を辞めて、今学んでいることをメインにした人生に進もうと思っています。カウンセラーになりたいのか、違うことがしたいのか、まだはっきりはしません。けれども、苦手な人のために心を煩わして生きるのではなく、自分と気の合う人々とチームを組んで、心から支えたいと思う人々のために力を尽くす人生を歩んでいる自分を思い描いて、懸命に働き、真剣に学んでいます。

 悪いことばかりの人生がないように、良いことばかりの人生もない。それぞれがそれぞれに今日も生きています。

 さあ、4人の5年後、10年後はどうなっていくのでしょうね…。

 

 これでこの物語はおしまいです。
 長い連載を読んでくださって、本当にありがとうございました。
 前にもお願いしましたように、この物語の「タイトル」を考えています。いまだ、ピン!とくるものがないのです。もしアイディアがありましたら是非お聞かせください。

 それでは、また明日!

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決意を行動に

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 ただいま!

 さて。すっかり落ち込んでしまったやよいさんはどうしたでしょう?

 「イライラ合戦」
 「まず一歩」
 「もう我慢できないっ」
 「こんな会社辞めてやるっ」
 「自分の心にもぐりこめ!」
 「本心を語ろう」
 「出会えた喜び」
 「繰り返される人間関係」
 「必要だったから」
 「はるかさんの自己受容」
 「シンクロニシティは突然に」
 「やよいさんの自己受容」
 「ますみさんの生き方」
 「再スタート」

 やよいさんの心からは、ミーティングが終わっても、机の上の書類を片付け始めても、重苦しい落ち込みはなかなか消えていきませんでした。

 その時ふと、やよいさんは、昨晩、「自分が感じたことは何でも自分の一部だから、大事にしよう」と決意したことを思い出しました。

 そうだった。危うく忘れるところだったわ。このまま一生落ち込みっぱなしということもないでしょうから、気持ちが沈んでいる間は、沈んでいる自分の感情を大事にしよう。

 やよいさんは、しばらくの間、自分の重苦しい気持ちを観察してみました。

 そうか、私は、こんなふうに、自分がしてきたことを反対されると、ものすごくがっかりして、こんなに暗い気持ちになるんだ。

 その時でした。

 はるかさんが、声をかけてきました。

 「2週間も休んで、元気になったかと思ったのに、まだ暗い顔しているのね。もう少し休んだほうがよかったんじゃないの〜!」

 はるかさんがこんなことを言ったのは、本気で、やよいさんに元気がないことを心配していて、なんとか気持ちを引き立ててあげたいと思ったからでした。

 やよいさんは、「怒りや焦り、恨みや嫉妬も、喜びや楽しみと同じようにちゃんと感じて、表現してみよう。」と決意したことも思い出していて、チャンスだと感じました。

 「朝から、私が一生懸命してきた仕事を否定されるようなことを言われて、すっかり落ち込んでしまったんです。」

 チームのほかの仲間たちが、はっと顔を上げて、やよいさんを見ています。やよいさんが「落ち込んでしまった」なんて口にすることが珍しかったからです。すると、どうでしょう。はるかさんの返事はこうでした。

 「え〜!そんなことを言う人がいたの??私の知らないところで、そんな嫌なことがあったんだ〜!!」

 やよいさんはビックリしました。何を言うの!?それを言ったのはあなたでしょうが!!

 その時です。向かいの机の男性が、やよいさんに目配せをしました。口元がニコニコ笑っています。

 あ!

 やよいさんは気付きました。

 「はるかさんは、自分の発言が私の仕事を否定することになるなんて、まったく気付いていないんだ!」

 なんだか、体から力が抜けて、笑ってしまいました。さくらさんが「天然ボケ」と言っていたけど、こういうことなんだ〜と思うと、自分を否定されたと受け止めて落ち込んでしまった自分まで、なんだか可笑しくなってしまいました。

 「そーなんですよ。私の仕事がムダだったみたいに言う人がいて、がっかりしていたんです。でも、まぁ、そんなこと言っていないで、元気出して仕事しますから、心配しないでくださいね。」

 やよいさんははるかさんにそう言うと、いち、にの、さん!と気持ちを切り替えて、まずは机の書類に集中することにしました。

 お昼休みになって、今日はとお誘いを断って(これも珍しいことでした)、ひとりで食事に出たやよいさんは、この2週間、自分を見つめたり、気持ちを切り替える練習をしたことは本当によかったと思い返していました。今朝の落ち込みも、以前ならどれほど引きずったかしれません。なのに、じっくり味わったつもりでも、時計での時間に直すと、わずか1時間足らずのことでした。

 食事中、改めて今朝のできごとを思い返したやよいさんは、はるかさんの提案についても、冷静に考えてみました。自分の努力がどうだったかは別にして、実害があるかどうかです。

 合同ミーティングから得ていたアイディアは、やよいさんにとっては貴重なものでした。けれども、それが正式な形で存在しなくても、すでに連携がとれるメンバーがいるので、実害を被らずに済ますことができそうです。

 実害がないなら、はるかさんの思い通りでもいいか。

 やよいさんは、形式にこだわっていた自分にも気付くことができました。大事なのは合同ミーティングから得られる連携やアイディアでした。それがホワイトボードに「合同ミーティング」と書かれなければ意味がないかのように感じていたことに気付いたのです。

 いい、いい。実害がないって考え方、好きになれそう!

 やよいさんは午後の仕事に戻りました。

 すると、面白いことがおきました。

 朝のミーティングの後で外回りに出ていたチームのメンバーが戻ってきました。そして、大きな声で言いました。

 「いやぁ!今日の出先で、ものすごくおもしろい情報を耳にしたんだよ。確認したんだけどさ、確かなことらしい。これってウチのチームのみんなにも、Bチームにも伝えたいんだ。新規のお客様が開拓できるかもしれないんだよ!さっそくBチームに緊急合同ミーティングを申し込むよ!いいね!!」

 その人は、チームリーダーの背中を押すようにして、Bチームのリーダーのところへ行ってしまいました。

 はるかさんがポカンとしています。

 あれは打ち切りって言ったじゃないのと思っているのかしら。
 それとも、今何が起きたか、聞き取れなかったのかしら。
 それとも、聞こえてはいたけど、理解できていないのかもしれない。

 やよいさんは、ほかのチームメンバーが、やっぱりニコニコして、やよいさんに目配せを送っていることにも気付きました。それで、ああっ!と声を立てそうになったのです。

 これ、偶然じゃないんだ。

 議論の場で、はるかさんに反対意見を言っても、はるかさんは言い返して意味があるのないのと言い合いになるだけだったろう。

 でも、こうして、実際に合同ミーティングの必要が出たからといえば、朝のミーティングの「次の合同ミーティングで、この会議は意味がないから中止と提案する」というのは、それこそ意味がなくなってしまう。そういうことなんだ〜。

 やよいさんは、「言葉で言われたことは、その場で言い返して、言い負かす、それができない時は自分の負け」といった、単純な構図でしか考えてこなかった自分にまたまた気付いてしまいました。そして、チームメンバーのやり方を、これはいいなぁと感心して、こころから感謝がわいてきました。

 なにより、やよいさんはうれしかったのです。
 合同ミーティングを持つようになる前までは、こういうよい情報があっても、チーム内だけでこそこそと共有して、Bチームより売り上げがよかったと言っては盛り上がっていました。もともと、担当地域が違うのですから、Bチームと競う意味がないのですが・・・。よい情報を共有して、AチームもBチームも成果をあげようという考えに、チームメンバーがこれほど理解を示してくれていたのだとはっきりわかったことが、うれしかったのです。

 チームリーダーが戻ってきました。明日の朝は合同ミーティングと決まったそうです。

 やよいさんの机の上の書類も、あと少しで片付け終わります。

 

 さあ、長々と連載してきたこの物語も、明日、登場人物たちのその後をお伝えして終了となります。

今日も読んでくださってありがとうございました。

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再スタート

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 ただいま!

 物語の続き、書きますね。

 「イライラ合戦」
 「まず一歩」
 「もう我慢できないっ」
 「こんな会社辞めてやるっ」
 「自分の心にもぐりこめ!」
 「本心を語ろう」
 「出会えた喜び」
 「繰り返される人間関係」
 「必要だったから」
 「はるかさんの自己受容」
 「シンクロニシティは突然に」
 「やよいさんの自己受容」
 「ますみさんの生き方」

 もっと違和感があるのではないかという予想に反して、やよいさんは職場に足を踏み入れたとたんに、「日常」に戻った感覚を持ちました。

 休暇を許してくれた上司にあいさつし、「ああ、サッパリして帰ってきたね!」といわれたのスタートに、最初のミーティングまではあっという間にみんなの笑顔に囲まれました。未処理の書類が机の上にうずたかく、しかもごちゃごちゃに積みあがっているのを見たときには、内心クラッとしましたが…。

 でも。

 やよいさんには、やよいさんの気付きがホンモノかどうかを試せるチャンスがちゃんと用意されていたのです。

 ミーティングの終わり近くでした。
 はるかさんが言い始めました。

 「Bチームとの合同ミーティングは、元に戻したほうがいいと思います。」

 やよいさんとはるかさんはAチームの所属です。ここでは、同じ仕事内容なのですが担当地域別に、チームが2つありました。お互いに協力できる立場にあるのに、長い間協力体制がありませんでした。

 そこで、A・B両チームがそろってミーティングを行い、情報交換をするように提案し、準備し、実現したのはやよいさんでした。

 はるかさんの「元に戻す」とは、言い換えれば「合同ミーティングはやめましょう」ということでした。

 はるかさんが言うには、お互い自分たちの仕事で忙しいし、情報交換しても自分の顧客には生かせないことが多くて時間のムダになっているというのでした。

 はるかさんがこのようなことを言い出したのには、はるかさんなりの理由がありました。

 聞こえにくいはるかさんにとって、大きな会議室で、あれやこれやと意見が出るのを理解したり、それを生かしたりという作業はとても苦痛でした。

 これまでどおり自分らしくあろう、と改めて認識したはるかさんは、自分にとって苦痛なことはなくしていき、それでも仕事ができていたときに戻そうと考えたのでした。

 はるかさんの間違いは、自分の苦痛は他の人の苦痛でもあるだろうと考えた点でした。予め、他のメンバーが合同ミーティングに対してどのような考えを持っているか聞いてみようかと考えたなら、提案の仕方も変わったでしょう。

 でも、いつものように、はるかさんはそういう細かい動きを省略しました。

 驚いたのはやよいさんです。

 出てきてすぐのことでもあり、仕事の負担をかけた負い目もあって、「それは!」と声に出して言い出すタイミングを逃してしまいました。

 自分が苦心して実現し、有意義だと思い、合同ミーティングを楽しんでさえいたやよいさんは、自分がしてきたことがまったく無意味だったといわれたような気がしました。

 心の中に灰色の雲が厚く広がっていくようで、やよいさんは顔を上げていることもできなくなってしまいました。

 その場で何か言い返す人がいなかったので、次の合同ミーティングで中止の提案をするわよ、というはるかさんの言葉を最後に、朝のミーティングが終了しました。

 やよいさんの顔から、電車を降りたときの笑顔は消えていました。胸の中の無価値観は広がるばかりです。努力が踏みにじられた怒りもおぼえました。

 やよいさんはすっかり、落ち込んでしまいました。

今日はここまでにします。

今日も読んでくださってありがとうございました。

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ますみさんの生き方

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 ただいま!

 久しぶりに朝の更新です。

 今日は二つのうれしいお話をお伝えしてから、物語の続きを書きたいと思います。

 まず一つ目。
 Hikariとカッタ。さんで共同経営しているブログ『幸せブログ 八百万の神々』で、宝地図でご存知の望月俊孝さんのブログをご紹介しました。望月さんのブログにはトラックバックを送ったのですが、すぐさま、ご本人からコメントをいただきました!

 人生で大成功を収めている張本人。
 あの神田昌典さんとも本田健さんとも友人だという人。
 レイキを伝えてくださった方。
 フォトリーディングの師匠。

 いろいろな面で、憧れの存在ですが、その対等でさりげない言葉に、本当に心の温かい人なんだな、憧れていてよかったなという気持ちが湧き起ってきました。

 よかったら、リンクをクリックして、望月さんのコメントに触れてみてくださいね!

 

 二つ目。
 ちょうど1ヶ月前に「1ヵ月後の自分への手紙」という記事を書きました。今朝、その時に送ったグリーティングカードが、届きました!

 送ったことは時折思い出していましたけれど、そうして夕べも思い出して、ワクワクしていましたが、実際に届くと本当にうれしいですね。応援でも、励ましでも、反省を促すのでも、監視するのでもない、ただ大事なことを伝える手紙。

 ちょっとしたタイムカプセル開封の気分です。

 手紙を見て、1ヶ月前に気付いた大事なことを、自分は見失うことなく過ごしてこれたことがわかりました。この方法は、目標を立てている人が、その達成度合いや反省を確認するためにもとても役立つと思いました。

 あなたも、1ヵ月後の自分へ、大事なことを知らせる手紙を書いてみたら、新たな気付きがあるかもしれませんね。ちなみに私は誕生日が近いので、次の手紙は誕生日を迎える自分への手紙にすることにしました

 

 さて。お待たせしました。物語の続きを書きましょう。前回はとっても長くなってしまって読み辛かったと思います。それでも読んでくださって、ありがとうございました。

 「イライラ合戦」
 「まず一歩」
 「もう我慢できないっ」
 「こんな会社辞めてやるっ」
 「自分の心にもぐりこめ!」
 「本心を語ろう」
 「出会えた喜び」
 「繰り返される人間関係」
 「必要だったから」
 「はるかさんの自己受容」
 「シンクロニシティは突然に」
 「やよいさんの自己受容」

 2週間ぶりに通勤電車に揺られながら、やよいさんはちょっと緊張しつつ、夕べますみさんが言ったことを思い返していました。

 やよいさんが「ますみちゃんって、けっこう感情の起伏が激しいよね。」と言ったとき、ますみさんはこう答えました。

 「私の状況(眼が見えにくいこと)って、いくらでも落ち込んでいられるのね。これ、生まれつきでなくって、小学生の終わりごろに病気で見えなくなったわけ。最初から見えないのも辛いと思うけど、途中からっていうのも辛いのよ〜。親を恨んだり、病気を恨んだり、運命を恨んだり、いくらでもできるの。

 それまで通っていた小学校から盲学校へ進んで、外に出るのも怖いのに、いろいろ覚えさせられて、ほんっと、嫌だった。何にもできないんだよ、ご飯も、トイレもお風呂も階段も着替えも、みんな手伝ってもらうの。手伝うの面倒だろうなって思ってさ。自分なんか、なんで生きているのか、人に面倒かけて、何にもできることなくって、生きている意味なんかないって思っていたのよ。

 ほんと、死にたかった。でも、刃物も薬もさがせないわけ。自殺もできないってこと。情けなくて、泣くしかなくて、でも、泣いても何も変わらないのよ。

 それがね。
 盲学校でいろいろ教わっているうちに、少しずつ、自分でできることが増えたの。

 普通の小学校ってさ、一度教わったら、わかろうとどうだろうと、授業は先に進むでしょう?だから、教わるほうが追いつこうって一生懸命になるよね。

 盲学校はね、違ったの。私がわかるまで、できるまで、いくらでも繰り返し教えてくれるの。

 1度や2度ではできないことでも、100回やったらできることってあるでしょう?

 当然、なかなかできなくて、イライラするのよ。腹も立つし、やめたくなる。そんな時にね、先生がいうの。「あなたはまだ目が見えない人年齢1歳よ。1歳の子が自分でトイレに行ったりおしり拭いたりしないでしょ。おしめが濡れたよビエ〜ッて泣くだけでしょ。だからあなたは怒って泣いていればいいのよ。」って。

 何度もそう言われているうちにね、あれって思ったときがあったの。

 眼が見えているときは、泣いちゃダメ、遅れちゃダメ、努力しなきゃダメっていつも言われて、頑張ってたのに、眼が見えなくなって、私ものすごく自由じゃないって。だって、中学生になって、怒って泣いてていいよなんて、言われたことある人いないと思わない?

 学校も、私のペースで進むのよ。どうしてもやりたくなぃってだだをこねると、じゃぁ、他の事しようかって先生が譲ってくれるの。こんな生活している中学生いないな〜って。なんかこう、悪くないところもあるかなって。

 そうしたら、なんか楽になってね。っていうか、わがまま言って反省しなくなったってことかもしれないけど。

 でもね。自分が人に面倒をかけて、生きている価値がないって思っていたことは変わらなくて。高等部に上がってからだけど、先生になんとなく聞いてみたの。

 そうしたら、先生がね、「あなた、すごく役に立っているのよ」って言うの。信じられなくて、また慰めようとしているんだろうくらいに思ってね。だけど、違った。

 「先生があなたに何かを教えるでしょう?一生懸命教えるでしょう?そうするとね、いつかあなたはできるようになるでしょう。何かができるようになったとき、あなたは本当にうれしそうな笑顔をするのよ。あなたのその笑顔を見るとね、先生も本当にうれしくなるの。うれしくてうれしくて、あなたのお父さんやお母さんに報告するのよ。そうするとね、あなたのご両親も、本当にうれしそうに笑うのよ。それでね、ありがとう先生、私たちも元気が出ましたっておっしゃるの。

 誰かを笑顔にしたり、元気にしたりできるって、人の役に立っているってことよね。だとしたら、あなたは私の役にたって、ご両親の役にたっているのよ。この先、あなたが喜ばせられる人の数はきっともっと増えるのでしょうね。

 私ね、その時から、頑張ろうって思った。

 見えなくなったことを恨んで一生生きることもできるし、いろいろ一人でできるようになったときに刃物見つけて自殺することもできた。でも、私はそのどっちも選ばないことにしたの。

 こんな私でも、誰かを喜ばせることができるなら、ひとりでもいいから、喜んでくれる人を増やしたい。そう思ったのよ。

 その先生たちとは今でも時々会うんだけど、私が愚痴ったり怒ったりしても、いまだに言ってくれるんだよ。「あなたは怒りっぱなしじゃない人生をちゃんと歩けているんだから、安心して、怒りたい時は好きなだけ怒って泣いていればいいのよ。」って。「怒ったり泣いたりしている時を知っている分だけ、あなたが笑顔になった時は格別に思えるのよね。」って。

 今思えば、あれって先生たちの策略だった気もするんだけどね。

 そんなわけで、私、感情が揺れ動くことを、世間の人たちほど「よくないことだ」って思っていないみたい。

 まぁ、時々怒っても誰か嫌いになっても、人生トータルで考えたら、大した実害はないってことよ。

 実害かぁ。
 やよいさんは深呼吸しました。もうすぐ電車が停まります。そうしたらやよいさんは電車を降りて、会社に向かって歩き始めます。

 実害のないものにいつまでもこだわってきた私は、占いでいつも出てきた「神経質」そのものだったのかも。

 さぁ、違うやりかたで、今日一日を過ごしてみよう!

 背筋をちょっと伸ばしたやよいさんは、微笑を浮かべて電車を降りていきました。

今日はここまでにします。

今日も読んでくださってありがとうございました。

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やよいさんの自己受容

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 ただいま!

 寒いです。部屋の中とは思えません。小雨もなかなかやまないし、今夜は雪になるのかもしれません。って、もう雪になってる。。。

 今日は最初に、みなさまにお知恵を拝借したいというお願いです。

 今連載している、はるかさんとやよいさんのお話にタイトルをつけたいのです。で、完成した後もそのタイトルをクリックすれば全文を読めるようにしたいと思うのですが、いったいどんなタイトルがふさわしいでしょう?なかなかいいアイディアが浮かばないので、思いついた方、どうかコメントをお寄せくださいませ。お願いします

 さて。では、今日もお話しを続けましょう。

 「イライラ合戦」
 「まず一歩」
 「もう我慢できないっ」
 「こんな会社辞めてやるっ」
 「自分の心にもぐりこめ!」
 「本心を語ろう」
 「出会えた喜び」
 「繰り返される人間関係」
 「必要だったから」
 「はるかさんの自己受容」
 「シンクロニシティは突然に」

 図書館で偶然の出会いをしたやよいさんとますみさんは、すっかり意気投合しました。翌日も仕事がお休みのやよいさんに「明日も会えない?」ともちかけたのはますみさんでした。仕事がひけたあと行くからと、待ち合わせで有名な場所の名前をあげて、「ここで待ってて!」とうれしそうに言います。

 もちろんOKして、ますみさんお勧めの本を2冊借りて、やよいさんは帰宅しました。家に入ってしばらく時間がたつまで、ずっと不思議な感覚が続いていました。

 今日のアレはなんだったのだろう?今日会ったばかりのますみちゃんと、どうしてあんなに息が合ってしまったのかしら?それより、あの静かに静かにドキドキワクワクしたアレ、アレはなんだろう?

 借りてきた本の内容よりもそのことが気になって、次の日の待ち合わせを思うとまたワクワクしてきて、やよいさんは読書もせずにますみさんのことを考えていました。

 待ち合わせ場所に先についたやよいさんは、昨日打ち合わせた通り、駅の階段を上がった最後の一段の右端に立ちました。こうしておけば、見えにくいますみさんも迷わず来れるというのです。

 ますみちゃん、こんな人ごみに来たことあるんだなぁ。面倒だと言っていたけど。

 ぼんやりしていたやよいさんの前に、ますみさんが立ちました。「やよいちゃん?」「そうよ。」

 いきなり、ますみさんが、うわ〜ん、と泣き出しました。「わたし、くやしい〜!」

 なんのことやら分からず、やよいさんはビックリするばかりでした。ますみさんは容易に泣きやまず、それも「大泣き」状態で、やよいさんが肩に手をかけるとすがりついてきて、やよいさんに抱きつく格好でわんわん泣いています。

 そこは待ち合わせのメッカ。周囲にいるたくさんの人々が、興味津々でこちらを見ています。隣で待ち合わせたカップルが「ねぇ、あれってレズのもめごと?」とささやきあっているのを耳にして、やよいさんはいたたまれなくなり、

 「ねぇ、ますみちゃん、話聞くから、どこか落ち着くとこ行こうよ。」と誘うと、「スターバックス!」としゃくりあげながら答えます。ますみちゃん、よほどスタバが気に入ったらしい。

 運良く近くに看板が見えたので、連れて行き、空席に座らせてからキャラメルマキアートを2つ買ってもどってくると、ますみさんはようやく少し落ち着いたようで、涙の原因を話し始めました。

 要は、仕事で同僚に馬鹿にされたというのです。

 聞いてみると、ますみさんの職場はやよいさんの知っている「職場」というのと少し違っているようでした。なかなか飲み込めなくて、何度も質問しなくてはなりませんでした。

 職場環境がようやく飲み込めても、ますみさんが「馬鹿にされた」という内容が、本当に馬鹿にしたのかどうか、やよいさんにはよくわかりませんでした。これも、何度も質問をくりかえして、ますみさんが何をどう悔しがっているのか、一生懸命聞かなくては理解できませんでした。

 あっちのほうがバカ女のくせに、だいだい人間ができてないのよと、ますみさんは悪態の限りを尽くしつつ、やよいさんに気持ちをぶつけました。

 やよいさんは、心底困ってしまったそうです。

 もともと、やよいさんは目の前に問題があれば解き、課題があれば解決するのが生きがいみたいにして生きてきました。だから、何かますみさんの気が晴れるような解決策を言ってあげたいと思いました。けれど、職場環境もますみさんの怒りも、やよいさんの知識の範囲を超えていて、なんと言ったら慰めになるのか、見当もつかないのです。

 「ねぇ、ますみちゃん、今夜はますみちゃんが食べたいもの何でも食べられるお店探すから、お願い、機嫌直してよ〜」

 私ったら、どうしてこんな気の利かないこと言っているのかしら?と思いつつ、でも気が利いているかどうかなんて関係ありませんでした。ただもう、ますみさんに元気を取り戻してほしくて、笑ってほしくて、それだけでした。

 昨日もこんな気持ちだったな。

 するとどうでしょう。ますみさんは大きく頷いて、こういうではありませんか。

 「もう、やよいちゃんが話しわからないから何度もしゃべっているうちに、昼間の出来事がどうでもいい気がしてきちゃったわよ。あ〜、泣いてしゃべって怒ってスッキリした〜!お腹すいちゃったわ。ホントに食べたいもののお店探してくれるの?私、前から行ってみたかったところがあるんだけど・・・」

 やよいさんはすぐに、そのお店に行く!と約束してしまいました。すっかりカラになったカップを片付けて、二人は腕を組んで、入ってきたときとは別人のような足取りで夜の街に出て行きました。

 ますみさんがさりげなくテーブルに指を這わせながらお皿の位置を確認し、美しいマナーで食事をする姿に、やよいさんはホレボレしました。ますみさんが尋ねるので、それぞれの料理の色や盛り付け、器の柄やお店の雰囲気をどんどん話して聞かせました。

 先ほどとはうってかわって、今度はますみさんが質問を連発します。どんな仕事をしているの?、いままででいちばん大きな成功は?彼氏はいるの?犬は飼っている?それから、それから・・・

 帰宅してから、やよいさんは考えました。

 ますみさんはすぐ怒るし泣くし、欠点がいっぱいある。でも、ステキな人だ。
 彼女の欠点は、少しも彼女を損なわない。

 考えてみれば、この世に欠点のない人なんていないんだ。
 だったら、私にだって欠点があってもいいじゃない。

 私は人より優位に立とうとしすぎるあまり、いろいろな災厄を自ら招き寄せてきていた。だから、「優位に立ちたい」という気持ちは弱めたほうがいい。

 けれど、完全になくさなくてもいいに違いない。
 だって、「優位に立ちたい」という気持ちがあったから、これまでいろいろなことに挑戦できたし、覚えてきた。この気持ちは私の大事な原動力のひとつ。

 そうだ、イライラも同じ。
 イライラするのは嫌だから、できるだけ短い時間にしたほうがいい。
 でも、完全にイライラをなくそうなんて考えなくてもいいに違いない。はるかさんにイライラしなかったら、私は今日、こんなことを考えていなかったのだもの。

 個性が大事って言うけれど、個性ってこれよね。
 その人が何にどのような反応をするかが個性なら、個性はその人の状況や育ってきた環境やいろいろな人生の紆余曲折で決まってきたもの。その反応のどれかを完全否定するってことは、その人の人生もまた否定することになるじゃないかしら。

 やよいさんは、自分のちょっと行き過ぎたところに気がついたときには、それを弱めていこうとすることに決めました。さしあたり、物事を優劣でとらえ、劣っていると証明してみせたくなる性質は弱めた方がよさそうです。

 それからもうひとつ、自分が感じたことは何でも自分の一部だから、大事にしようと決めました。怒りや焦り、恨みや嫉妬も、喜びや楽しみと同じようにちゃんと感じて、表現してみよう。ちょっと、こわいけど。

 明日から、やよいさんはまた出勤です。

 今日はここまでにします。

今日も読んでくださってありがとうございました。

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シンクロニシティは突然に

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 ただいま!

 夕べはオリンピック観戦をやめて、早めに就寝しました。いやぁ、よく眠れました。しかも早起き。人間、時々負荷がかかるくらいのほうが、健康を保てるのかなと思いました。まぁ、あくまでも「時々」の範囲でですが。

 さて。続きですね。

 「イライラ合戦」
 「まず一歩」
 「もう我慢できないっ」
 「こんな会社辞めてやるっ」
 「自分の心にもぐりこめ!」
 「本心を語ろう」
 「出会えた喜び」
 「繰り返される人間関係」
 「必要だったから」
 「はるかさんの自己受容」

 やよいさんは、繰り返される苦痛な人間関係を断ち切ろうと決意を固めたわけですが、それからどうしたらいいのかわからなくなってきました。

 自分には意地悪なところがあって、その意地悪な気持ちの原因が、自分の優位を証明しようとして、誰かを「劣った人だ」と明らかにするためだったということは理解しました。

 けれども、どうすればその原因が取り除けるのか、そもそも取り除くのがよいのかどうか、取り除いたとしてその後はどのように生きていけばいいのか、なんだかわからなくなって混乱してしまったのです。

 いろいろなことに気付いたけれど、自分の考えてきたことは的外れではないのだろうか?何か間違ってはいないだろうか?幼稚で、すでに誤りだと証明された発想ではないだろうか?そんなふうにも感じ始めました。

 ふと、図書館に行ってみようと思い立ちました。もしかしたら、何か役に立つ本があるかもしれません。

 後で考えれば、なぜ本屋でなく図書館に行こうと思ったのか不思議でしたが、とにかく翌日、近くの図書館へ行ってみることにしました。

 近くといっても、やよいさんはこの最近できたこの図書館に行くのは初めてでした。入り口はこっちだろうか?とキョロキョロみまわしていたとき、後から来た人とぶつかってしまいました。

 おもいのほかあっけなく倒れこんだその女性は、鞄を取り落としてしまい、中身がすこしこぼれてしまいました。

 「いた〜い!もう、なんなのよ!」

 彼女は腹を立てているようですが、鞄を拾おうとするようでもなく、座り込んだままでした。

 おかしな人だな、と感じつつも、あわてて謝るやよいさんは、あ、と気付きました。その女性は目が見えにくい様子だったのです。

 さらに慌てて、やよいさんは彼女の鞄をひろい、こぼれてしまった中身をひろって戻し、彼女に手渡しました。彼女はまだ怒っています。

 やよいさんは彼女の手をそっと取って、「立てますか?ケガはないですか?」と恐る恐る聞いてみました。

 「アッタマきちゃったけど、立てるみたいよ。」

 彼女はそういうと立ち上がり、スカートの裾を適当に払ってみせました。やよいさんは目につく埃をはらってあげてから、もう一度お詫びをしました。

 「もう、いろんな人が歩いているんだから、気をつけてよね。」

 というと、彼女は急に笑顔になって、こんなことを言い出しました。

 「実はこの図書館に来るのは初めてで、ちょっと疲れてしまったので、喫茶室か何かをみつけて休憩したかったのだけど、よかったら案内してくださいませんか?」

 やよいさんは二つ返事で引き受けました。通りの向こうにスターバックスの看板が見えます。図書館に喫茶室があるかどうか探すより、向こうのほうが早そうです。それでいいですか?と尋ねると、彼女はうれしそうにOKと言います。

 そっと手を差し出した彼女に、自分の腕を持ってもらい、やよいさんは歩き始めました。胸がワクワクします。ドキドキします。さっき渡った横断歩道を渡り返すだけの話なのに、やよいさんは夢中になりました。

 スターバックスについて、やよいさんは彼女に頼まれるままにメニューを読みました。彼女はそれ以上の手助けを必要とせず、支払いをすませ、キャラメルマキアートを受け取りました。自分の注文も受け取ったやよいさんは、彼女を空席に案内し、なんだか二人でお茶をすることになりました。

 「わたし、ますみといいます。」
 彼女は、やよいさんより2つ年上で、会社員とのことでした。その日は休暇で、なぜか今日はいつもの図書館ではなく、新しくできたらしいこちらの図書館に行ってみようと思い立ったとのことでした。

 「これ、おいしいわね!一度来てみたかったんだけど、混雑していると面倒だし、つい、避けちゃって。全然見えないわけではないんだけどね、やっぱり人ごみは面倒で・・・。あなたのおかげで、すっごく楽しいわ!ありがとう!

 やよいさんはなんと表現してよいのかわからない感情が胸の内に沸き起こってきて、からだがほてってくるような感覚を味わっていました。

 自分の名前を告げ、先ほどのことをもう一度お詫びしました。そして自分も会社員で、悩み事があって2週間の休暇をとっていること、今日は自分に役立つ本がないかと初めてこの図書館にきたことなどを話しました。

 ますみさんは、やよいさんの話をじっと聞くと、「どんな本を探しているの?」と聞きます。

 これもまた、後で考えれば不思議でしたが、そのときやよいさんは何の隠し立てをする必要も、遠慮の気持ちも感じなくて、このところ自分に起きたできごとを素直にますみさんに話してしまいました。聞こえにくい人とのトラブルを、見えにくい人に話すなんて、「そんなことできない!」と心のブレーキがかかったはずなのに・・・

 またもや、じっとやよいさんの話をきいてくれたますみさんは、それならこんな本が役立つかもしれないと、何冊かの本の名前を教えてくれました。やよいさんが内心、「こんなふうに見えにくい人がどうしてそんなに本に詳しいのかな?」と驚いていると、ますみさんはクスクス笑い出して、

 「どうして本が読めるの?って思ったでしょう。いいのよ、不思議でしょうね。私には朗読ボランティアをしてくれる人が何人かいてね、その人たちが本を読み上げてくれるのよ。だから私、意外と読書家なんだから!」

 一緒に本を探してくれるというますみさんにもう一度腕を貸し、二人は図書館へ戻ることにしました。そのころには、ますみちゃん・やよいちゃん、と呼び合う仲になっていました。

 図書館に入ると、ますみさんは慣れた様子でカウンターに向かいます。

 「点字本、大活字本の棚はどこですか?」

 とますみさんが尋ねると、司書さんが当然の様子で「ご案内しましょう。」と席を立ちます。その様子を見て、つい、やよいさんは一歩前に進み出て、

 「私が案内しますので、場所だけ教えてください!」と言ってしまっていました。

 自分で自分に驚きながら、司書さんに教わったほうへ、ますみさんを案内しました。

 朗読ボランティア、点字本、大活字本、どれもやよいさんには聞きなれない言葉でした。それに興味がわいたといえばそうでした。

 でも、その時のやよいさんは、ただもう、ますみさんに今日の図書館訪問を楽しんでほしい、ますみさん一人でも楽しめるのはわかるけど、私が一緒にいることで楽しみが増すなら、どうかその楽しみが増しに増しますように!と、祈るような気持ちでいっぱいになっていたのです。

 ますみさんは、大きな図書館の隅にまとめられたその棚をさっと確認しただけで、「今度はやよいちゃんの本を探そう」と言って、当たり前のようにやよいさんの腕をとりました。

 ふたりは、本棚の立ち並ぶ図書館の中央へと、足を運んでいきました。

 今日はここまでにします。

今日も読んでくださってありがとうございました。

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